5番アイアンはバッグに入れてないぐらいだから
練習など、最近はまったくやってなかった。
それがどうしたものか、クラブヘッドに叩かれた
ボールは、冬の空高く昇っていった。
柔らかい打感だけを残して飛び立つ、冬のカチン
カチンのボールの雄姿を、ボールの後ろから見送
るほなさんは、ハンカチで涙目をぬぐいながら、
そっと手を振ったのだった。
球はフェウエイセンターへ落ちた。どうしたこと
だろう。
「ナイスショット!」
初対面のYさんは、驚きの声でそういった。
へぇ、このおっさんやるじゃないか、そう思った
ようだ。
ほなさんはあたり前の顔で、
「いやいや、まぐれですわ。」
とこたえた。傍目には謙遜としかとれないが、で
もこれは明らかな”まぐれ”。
悠然とYさんと交代した。Yさんは力んで曲げ、
左バンカーに入れた。
Yさんの球のある場所までゆったりと歩く。こん
なノンビリ気分ははじめてだ。
あ、はっ、はっ。笑みをこらえる。
練習など、最近はまったくやってなかった。
それがどうしたものか、クラブヘッドに叩かれた
ボールは、冬の空高く昇っていった。
柔らかい打感だけを残して飛び立つ、冬のカチン
カチンのボールの雄姿を、ボールの後ろから見送
るほなさんは、ハンカチで涙目をぬぐいながら、
そっと手を振ったのだった。
球はフェウエイセンターへ落ちた。どうしたこと
だろう。
「ナイスショット!」
初対面のYさんは、驚きの声でそういった。
へぇ、このおっさんやるじゃないか、そう思った
ようだ。
ほなさんはあたり前の顔で、
「いやいや、まぐれですわ。」
とこたえた。傍目には謙遜としかとれないが、で
もこれは明らかな”まぐれ”。
悠然とYさんと交代した。Yさんは力んで曲げ、
左バンカーに入れた。
Yさんの球のある場所までゆったりと歩く。こん
なノンビリ気分ははじめてだ。
あ、はっ、はっ。笑みをこらえる。