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kan-haruの日記

風景・風物詩 秋の深大寺 神代植物公園の秋のばら・菊の観賞と深大寺の歴史に浸るその2

2010年12月03日 | 風景・風物詩
kan-haru blog 2010 賓頭蘆尊者(びんずるそんじゃ)  

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深大寺と深大寺そば
神代植物公園の深大寺門の南側の低地は、水と緑とおそば屋さんに囲まれた名刹深大寺の境内です。

 深大寺周辺マップ

深大寺山門周辺には、20店を超す深大寺そば店があります。神代植物公園の深大寺門を出ると、深大寺に進む道の前には2店の蕎麦屋さんがあり、客の呼び込みをしていました。
昼は深大寺門前の周辺に行ってからおそばを食べようと思っていましたが、時計を見ると13時半を回っていたので、呼び込まれるままに玉之屋の屋号のある蕎麦屋さんの庭の赤い緋毛氈の椅子のテーブルに座り、二八の天ざるを頼みました。

 深大寺周辺そば処

・深大寺そばの始まり
江戸時代、深大寺周辺の土地が、米の生産に向かないため、小作人はそばをつくり、米の代わりにそば粉を寺に納め、寺ではそばを打って来客をもてなしたのが、深大寺そばの始まりと伝えられています。
深大寺そばが有名になったのは、深大寺の総本山である上野寛永寺の門主第五世公弁法親王が、深大寺そばを大変気に入り、まわりの人々をはじめ全国の諸大名にも深大寺そばのおいしさを言い広めたからのようです。そのため、深大寺そばの名が高まり、多くの家から深大寺へそばの使者が立つほどになりましたので、深大寺そばは「献上そばとも」言われています。
また、別の説では、徳川第三代将軍家光が、鷹狩りの際に深大寺に立ち寄って、そばを食べほめたからだとも言われています(調布市郷土博物館 「深大寺そば」より)。

そばに舌つつみを打ち、深大寺への坂道を下ると左に深大寺の乾門を、右側には万霊塔を見て直進すると弁財天池に突き当り、山門前のお蕎麦屋やお土産店が立ち並ぶ賑やかな通りを深大寺に向かいます。

 深大寺に向かう(:深大寺乾門、:深大寺万霊塔、:深大寺山門前通り)

通りを左に曲がると水路があり、左手の石段を登ると山門です。山門は、1965年(元禄8年)に寄進により普請された、切妻屋根を乗せた境内最古の建築物です。
山門を潜り左のお水舎ですすぎ、参道の正面を進むと常香楼があります。常香楼は1833年(天保4年)に建立されましたが、幕末の大火で焼かれた焼け跡が残っています。常香楼は、屋根上には宝珠を乗せ、四隅の降棟の先には鳳凰の頭を付けています。

 深大寺山門から境内に入る(:水路を渡り石段を登ると深大寺山門、:境内中から見た深大寺山門、:山門を潜ると本堂前には常香楼が見える)

参道の正面には1919年(大正8年)に再建され、平成15年に改修された本堂があり、本堂には鎌倉時代前期の作と云われる阿弥陀如来が本尊として祀られています。

 深大寺本堂(:阿弥陀如来が祀られた本堂、:五大尊池越しに見た本堂)

本堂の左側には元三大師堂があり幕末大火で類焼し、1867年(慶應3年)に再建され鎌倉末期の作と云われる慈恵大師像が安置され、この慈恵大師(元三慈恵大師良源)が深大寺の信仰の中心となっています。

 元三慈恵大師良源が祀られた元三大師堂(・右写真拡大)

元三大師堂の左手前には、1976年(昭和51年)に新築された釈迦堂があり、金銅釈迦如来倚像といわれる国重要文化財に指定された白鳳仏が安置されています。この仏像の伝来や何故深大寺にあるのかは不明です。
鐘楼は1870年(明治3年)に再建されたもので、現在の梵鐘は平成13年に鋳造したものと架け替えてあります。旧の梵鐘は国重要文化財に指定されており、1376年鋳造で山城守宗光の銘があり鎌倉末期の特長を示しており、都内では三番目に古くそのため戦時中にも徴発を免れたといわれています。

 釈迦堂と鐘楼・梵鐘(:白鳳仏が安置されている釈迦堂、:旧梵鐘は対戦の徴発を免れ国重要文化財指定)

山門前の参道の土産店・そば店
深大寺の参詣が済み、前回来た時に入った深大寺蕎麦店を探しながら、山門前周辺の土産店・そば店を探索しました。

 深大寺山門周辺の蕎麦・土産物店(左上中上右上左下中下右下写真拡大)

今年は、NHKの連続テレビ小説の朝ドラで人気の出た『ゲゲゲの女房』により、水木しげる夫妻が生活している東京都調布市であることより、参道の中間付近にある鬼太郎茶屋が人気で人が集まっていました。参道から鬼太郎茶屋を覗いてみました。鬼太郎茶屋は2階建てで、1階の物販コーナーには鬼太郎グッズや水木しげる著作本と関連書籍などに、お菓子類の食品を販売し、同飲食コーナーではぜんざいやみそおでんに飲料を出しています。2階には。混んで上がりませんでしたが、妖怪ギャラリーがあり、•水木氏の紹介や著作等の展示や水木しげるロードの観光案内が出ています。

 鬼太郎茶屋(左上中上右上左下中下右下写真拡大)

帰路は参道の観光案内所を右に曲がり、200m程進むと吉祥寺行きのバス停がありますので、そこから込み合ったバスで吉祥寺駅に行き、京王井の頭線で渋谷、品川経由で帰りました。

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