晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

モモ来る 8/15

2008-08-17 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.15(金)曇り

この日の前後になるとTVでも新聞でも先の大戦の話題が取り上げられる。その割合も年々少なくなっているようで寂しい感がある。やがていつか戦争のことを知る人も語る人も無くなり、誰の記憶にも無くなってしまうのだろうか。私は日本の民主主義が不完全なのは戦争の総括をきっちりしなかったからだと思っている。少なくとも表向きの責任者である天皇についても象徴天皇制度として残ったし、本来責任をとるべき多くの人物が戦後も財界、政界で妖怪のようにうごめいている。戦争で大儲けをした財閥だって、解体されたものの現に見事に蘇っているではないか。まるでゾンビのように。こういった戦争処理の不完全さが米国の作戦であったとして、日本人自らがきっちりした戦争の始末を付けられなかったことが、現在未来の日本にとって大変な不幸の種となることは残念なことである。
 13日に終戦直前の東条手記なる新聞記事が掲載された。手記という限り、彼の本音が語られているのだろうが「もろくも敵の脅威に脅え簡単に手を挙ぐるに至るがごとき国政指導者及国民の無気魂なりとは云々」のくだりにおいては、このような人物に翻弄された国民は堪らないだろうし、戦死された魂は浮かばれない。なお、この手記が書かれたのは終戦の5日前である。

 今日のじょん:モモ来る

 じょんのび中毒の谷村夫妻と愛犬モモが来じょん、京都からもう4,5回の来じょんである。じょんのび村の魅力に取り憑かれた患者さんである。愛犬モモは紀州犬ミックスの10才の雌で都会育ちのおしゃれな姉さんである。じょんは兄姉3匹以外にもお兄犬二匹と暮らしていたので大の犬好き、どこの犬にあっても尻尾を振って近づいてゆく。ところが世間の犬はそれほど友好的ではない。うなられて、噛みつかれてしょぼんとしている。なんとかお友達になってくれる犬は居ないかと思っていたのだが、やはりモモにもうっとうしがられていた。Img_0823 Img_0827 それでもしつこくつきまとっていたら、モモちゃんも「しゃーないなあ」って感じで相手してくれていたようだ。
モモちゃんが帰ってしまったらしょぼんとしてしまった。

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一区納涼祭 8/14

2008-08-16 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.14(木)晴、夕立

 朝はじょんの二階駆け上がり事件で大騒ぎ、詳細は今日のじょんでお知らせする。午前中三和町のお墓参りを済ませる。昼食や買い物をして帰じょんする。綾部のアスポやレストランなどは大賑わいで、帰省ラッシュを思わせる。3時頃一天にわかにかき曇り、雷鳴とともに夕立が来る。梅干しも危機一髪でびしょぬれを免れる。たいした夕立でもなかったが、涼をとるには充分で、花木の水やりも免除されありがたい。あの恐がり屋のじょんも雷鳴だけには平気の平左で、光ろうが鳴ろうが知らん顔している。この分では今夜の花火も大丈夫そうだ。
実はこの納涼祭、間違って先週の土曜日に出かけたのだ。じょんを連れていそいそと、といっても彼には初めての距離だったので結構大変でのそのそと出かけ、ようやく一区公民館に近づいたらどうも様子が変である。時間は早くとも、テントや出店の準備をしていても良さそうだ。「おい、チラシ見てごらん」「14日やで~」「なぬ~」というようなわけで、今日の日を指折り数えていたわけだ。
 じょんのうんPを済ませ、うちわだの、虫除けだのと大騒ぎで準備して、出発。長距離散歩も随分慣れたので早々に到着、まだお客さんは少なく、役員さんが忙しく立ち回っている。組長さんはすっかり出来上がっている様子である。我々も缶ビールとサザエの壺焼きなんかで盛り上がる。座敷では怪しげなバンドがチューニングなんかしており、聞くとご当地おやじバンドが20年ぶりに復活したそうだ。若者が減っている現在、おやじがガンバるっきゃない。素晴らしいことだ。 Img_0819

Img_0815

おやじバンドと水島のおじいちゃんのカラオケ

小一時間懐かしい曲目の演奏が続き、カラオケ大会が始まる。この辺で帰ろうかなと思っていたら、ご近所の福井さんがトップバッターで歌い出した。水島のおじいちゃんが続き、1組の人が頑張っている。こうなると帰るわけにはいかない、かみさんのテレサテン、私の”恋”など十八番を披露する。このころには里帰りの人等も増え、観客も多くなってきた。じょんは端の方の座席に繋いでいたのだが、来る人来る人が「これがじょん君か、よろしく~」なーんて超有名犬になっている。ブログの今日のじょんを見ていてくださる方が沢山あるようだ。じょんはじょんで、あまり人に慣れていないので、膝の下に潜っていじけている。Img_0820
  ビンゴゲームや花火大会もあり、楽しく酔っぱらえた。また、地元の人に親しくしていただき、応援もしていただいて、今日の納涼祭は行って良かった。



今日のじょん:車に乗るときに段ボール箱を使っているのだが、あまりに貧乏くさいので、ペットキャリアーなる物を買いに行く。ナイロンの分厚い生地で出来たそれは、4,000円以上し、とても手が出ない。コンテナで充分と考え、安いものを買ってきた。私は気に入っているが、かみさんが「これも貧乏くさい」というので、お風呂のバスケットを使うこととした。どちらが気に入るかじょんに決めてもらおうと思ったが、さてこの表情では解らない。Img_0809 Img_0810

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梅干しを干す 8/13

2008-08-15 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.13(水)晴

  日本一周自転車旅行で最も苦しかったのは2006年8月13日である。飛騨古川のYHをスタートしお盆で賑わう飛騨高山を避けて木曾街道(R361)に入った。美女峠なんて名前だけで、とんでもない峠で、後にも先にも下車して押した峠は、故障した杖突峠以外にはただ一つである。美女峠を下ったら後は登りだらけである。真夏のカンカン照りの中をひたすら登って行く。この日は大きなミスを数回犯してしまった。結局自転車ツーリングに慣れていなかったということである。スタートから2ヶ月ぐらいたっていれば絶対にあり得ないミスである。ひとつは塩沢温泉のところで宿泊しておくべき、ブログにも書いているが2時30分ではもったいないという気持が先に立った。身体は充分に疲れていたし、宿は安くて、しかも温泉付なのである。次のミスはその日の宿泊予定としていた日和田高原キャンプ場に行かなかったこと。これはあまりに高所にあるため、そこまでいくくらいなら長峰峠を越えて開田高原まで行こうと思ったことである。キャンプ場は長峰峠と同じぐらいの行程が必要で、峠さえ越えれば後は下りという気持は解らないでもないところだ。次のミスは開田高原のキャンプ場に行かなかったこと、身体が極端に疲れているので、宿を取りたいという気持で一杯だった。開田高原で宿泊を断られ続ける間に閉まったと気付いたが、既に遅しで、キャンプ場まで登り返す体力、気力は残っていなかった。ここで民宿の軒先でも借りて、ビバークすべきであった。高原はシーズン中で超満員だが、木曽福島方面に下りて行けばなんとかなるだろうと考え、疲れた身体にむち打ち、あと30Km近くを走ることとなる。その間何軒もの民宿の宿泊を断られ、木曽福島に着いたときは7時、夏とはいえ薄暗くなっており、ここでも旅館は満室、結局街のはずれで野宿することとなる。Img_0230

名前とは裏腹の美女峠

 人間うまくいかない日というのはこういうものだろう。後から考えるとなんであの時、ああしなかったのか、こうしなかったのかと思うのだが、全てやることなすことが裏目に出るのである。こういう時のリスクを最小に抑えるためには、経験と冷静な判断、そして欲をかかないこと。それは人生に於いて何でも言えることかと思う。この日の出来事は一生忘れない。
 さて今日のタイトルは梅干しである。梅干しを作った記事を書くと大反響で、色んな方からアドバイスが届いた。梅干しづくりも蕎麦打ち同様男のロマンがあるのだろうか。その奥の深い梅干しづくりでも究極はいわゆる土用干しである。技術的には何も難しくないのだが、一番快感を感じるパートなのである。手塩にかけて育てた梅干しを一個ずつそっとつまんで干してゆく、最も暑いときに最も暑いところに干して、しばらくするとまたひとつずつ裏返す。この作業がたまらなくいい、ひとつひとつの梅干しが愛おしく感じられるのだ。あの竹編みのざるというかかごというかがまたいい。形も良し、機能美あり、なんと言ってもプラスチックになっていないところが一番いい。ホームセンターなどで並び出すとわくわくするのだ。
 干す時季は土用干しの名のとおり少し遅れているのだが、漬けるのが遅かったのでなるべく遅い目にしたのだが、安定した天気が崩れる様子で、やはり土用に干せるように準備すべきか。期間は3日ぐらいと書いてあるが、よく干せるまで何日でも良いそうである。私も徹底的に干そうと思っている。Img_0806

今日は長岡京市で市会議員をしている息子の小原明大君が来じょんした。彼のブログは10万ヒットを越えているとか。我が晴徨雨読は4万いくらだからすごいなあ。是非のぞいてみていただきたい、ちょっぴり若増っぽいところがいい。http://blog.goo.ne.jp/ohara1095Img_0804

次に来るときは要肉体労働。

今日のじょん:またしても夜中の怪
 真夜中の1時30分、またしてもクウンクウンと騒ぎ出した。コオロギでも飛び込んだかなとじっと我慢していてもいつまでも鳴き止まない。ところがその時山の方で、チリンチリンチリと三拍子の鈴の音が聞こえるのだ。これはあの時風呂で聞いた、鈴の音だ。空耳ではなかったのだ。今日はより近くで、そしていつまでも聞こえる。よーく聞くと、これは鳥の鳴き声である。フクロウやコノハズクのように夜に鳴く鳥だって居るはずだ。外国ではナイチンゲールなんて鳥もいるそうだ。異常に高周波の声で、御詠歌の鈴と同じテンポで鳴いている。
 じょんのところに行くと前回同様抱きついてきた。何かに怯えていることは確かである。虫や動物が来ていないか確かめるが、その様子は無い。やっぱりあの声に怯えているのだろうか。じょんが夜中に何かに怯えて鳴いたのは2回目である。何に怯えたかは解らない。Img_0807

石の上にも3年、フェンスの重しの石が冷たくて気持イー。

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里山サイクリング募集 8/12

2008-08-14 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.12(火)晴

 綾部はイベントが多い、特に夏は各自治会単位のものから市規模のものまで毎週あちこちで目白押しだ。大きなイベントでは由良川公園の花壇展、二王の登山競争、由良川のいかだ下り、ほたる祭、花火大会などが既に開催され、行けたのはじょんのび開店前の花壇展だけである。主に日曜日の開催が多いので出られないので残念である。なんとか午前中だけでも出られるイベントは無いものかと思っていたところへ9月23日の里山サイクリングの実行委員会の方がお客さまで来られた。店の前のホイールの飾りが気になって寄られたのことだ。昨年のサイクリングのことは広報で知っていたが、今年は地元上林が会場ということで、これを逃す手はない。さっそく申し込むこととし、じょんのびでも宣伝と申し込み書の配布をすることとした。レースではなく、ママチャリでもMTBでも参加できるので是非参加してみてね。

2008年里山サイクリングin綾部
9月23日(火・祝)小雨決行
受付8:00~9:00 開会式9:00~ 9:15~順次スタート
会場:二王公園  
コース:老富・市志コース48Km  古屋の滝コース14Km
参加料:1、000円(小学生500円)
詳細はhttp://www.city.ayabe.kyoto.jp

Img_0803
カフェじょんのびでも宣伝している。



今日のじょん:ボール遊びも散歩も大好きだが、干し草遊びが大好きである。干し草に限らず抜いた雑草を咥えて、走ってどこかへ持っていくのだ。最初は草を食べているのかなと思い叱っていたが草でなく、咥えて遊んでいるようだ。よく観察すると咥えるとすぐに走り出し、あるところまで運んでいる。ちょうどボール遊びのようだが、褒めてもらえることもおやつをもらえることもない。犬の習性に従って行動しているようだ。一見人間の仕事を手伝っているようにも見えるのだが、役に立っているわけではない。Img_0790

草を運んでいるところ

 犬歯も抜けて大きな大人の歯が生えてきた。2本は確認できたが後は食べてしまったのだろうか。

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暑いぞ暑いぞ 8/11

2008-08-12 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.11(月)晴、夕立

 今日の作業予定、花、野菜、芝の水やり、プランター等片付け、じょんの部屋の掃除、お風呂場の掃除、じょんのうんこ用の穴掘り、グリーストラップの汚水処理、草刈り、畑の土運び、ネギ床準備、椎茸本伏せ、赤紫蘇植え替え、看板作製。お風呂場の掃除までやったところで昼食タイム。連日の昼食メニューであるそうめんを作って食べるともう動く気がしない。とにかく暑いのだ。かみさんはじょんを洗ってやって「どっこらじょん」「のどごしじょん」なんて言いながら、昼ビール飲んでいる。私はたまったブログを更新して涼しいところにいると、暑いところへは出られない。とそのうち空が黒くなってきて、ゴロゴロと鳴り出した。待ちに待った夕立かなと思いきや、ちっとも降ってこない。それでも降り出すと大変とばかりに、洗濯物や乾かしものを片付けるとようやく降り出した。やれやれこれで涼しくなるかと思うが、どうもしっかり降らない。15分ぐらいで上がってしまった。少しは涼しくなったが、作業を再開しなければならない。じょんのうんP用の穴を掘り、グリーストラップの汚水を棄てたところでタイムアップ、残りの作業は持ち越しとなった。なんかやることが溜まるばかりで、ちっともゆっくり出来ない。サイクリングやゴルフ、上林探検やハイキングなどなどいっぱい夢見てきたのにそういう余裕って無いのよね。やはりいろんなことが出来ないのは暑さが原因か。

今日のじょん:じょんの好きなもの
 バスタオル、じょんが来たときから持ってきたブルーのタオルが大好きで、寝るときはいつも一緒。あまりに大事にしているので洗濯する暇が無くもう毛だらけ汚れだらけ、さすがに洗濯することとなり、代わりのバスタオルを与える。これではあかんかなあなどと不安であったが、結果は同じで、バスタオルなら何でも良かったようだ。Img_0787

バスタ大好き

あっそうそう、昨日コーン大好きといって記事に書いたが、今日の午後に吐きだしてしまった。朝食べたものは無いのに昨日のコーンと先程食べた胸肉ジャーキーが出てきたので、やはり原因はコーンだと思う。うんPの中にも未消化のコーンが混じっているので、やはり子犬には向かないのかも知れない。(”うんP”は元里親のHさんの表現をお借りしたもの、なんとなくかわいいね)

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平和の祭典? 8/10

2008-08-11 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.10(日)晴

 北京オリンピックが始まり、日本としてはあまり芳しくないスタートに「やっぱり」という気持である。大規模なテロなど起きなくて無事に開催されたのは幸いだと思うが、オリンピック開催の記事の隣にグルジアとロシアの戦争開始の記事があるのは何とも皮肉な感がする。私はオリンピック開催と同時に起きたこの戦争の方がテロにも増す事件だと思う。それはオリンピックが平和の祭典だからである。それは私たちの世代が子供時代に習ったクーベルタンの創始した近代オリンピックの精神でもあったかと思う。しかし今やオリンピックが平和の祭典なんていったら笑われるかも知れない。オリンピック参加の大国アメリカもロシアもそして多くの国々が一方で戦争をしながらスポーツを楽しんでいる。平和でなければスポーツは出来ないというのは過去のことなのだろうか。オリンピックは世界一のイベントで各企業がこぞって金儲けを画策し、国は国で国家の威信をここぞとばかりに狙ってくる。こんな状態だから、戦争開始の記事が並んでいても、特段気にしないのかも知れない。それよりもやわらちゃんのメダルの色の方が気になるのだろう。Img_0775

オリンピックなんて関係ねえ、金メダルじょん

今日のじょん:橋はこわいか?
 隣のチコは橋を渡るのが大の苦手ということだ。犬というのは橋が怖いのかな。上林川の橋は軽トラが通るのがやっとぐらいの狭いのが多い。おまけに欄干は低くて、川の流れはよく見える。犬が橋を渡るのを怖がるのなら、てきめんだ。散歩のついでに渡ってみる。全然どうって事はない。橋が怖いのはチコだけだったようである。
ベジタリアンじょん、好きな野菜はゴーヤ、トウモロコシ、にんじん。中くらいはトマト。いまいちはキュウリ。納豆も大好き。トウモロコシをちぎってやるのはめんどうなので、芯ごとやったら何とも上手に食べてしまった。Img_0779

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今日のじょん特集号 8/9

2008-08-11 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.9(土)晴

 晴徨雨読より今日のじょんが人気のようなので、特集号を組むこととした。

『真夏の怪談』
 朝が早かったじょんは5時には起きていたが、最近は飼い主の寝坊がうつったか、やや遅くなった。朝の小用に立つとちぎれるほどに尻尾を振ってコンコンコンといわせて喜んでいたのだが、最近では「なんやおとうか、おしっこしてまたねるんやろ」という顔をして、チロっと横目で見るだけである。今日も同様に二度寝を楽しんでいると、なにか足に触るものがある。ぞっとして足元を見るとじょんがぺろぺろやっている。なんでお前がここにいるのだよ、一瞬目を疑ったが、やっぱりじょんだ。どうやってあのフェンスを乗り越え、階段を登ってこの部屋に来たのだろう。しかも音も立てずに気付かれずにだ。ベランダの3段の階段がなかなか登れなかったのに、十数段の階段がどうして登れるのだろう。喜んでもらえると思って盛んに尻尾を振っているが、せんぞ怒られて小屋に戻された。Img_0759

左の椅子がフェンスの横に置いてあったので、これを使って越えたようだ。

『チコとの遭遇』
 隣のチコは柴犬のお兄さんである。もともと我が家の庭はチコのテリトリーなのでよく離れて庭を走り回っている。その後に散歩をすると臭いが残っているのだろうくんくんとかぎ回って大変である。散歩時間が違うので遭遇したことは無かったのだが、きょうはたまたま休みで、早い時間に散歩をしていた。リードを着けて道路に出ようとしたとたん、離れたチコが飛び込んできた。じょんは沢山の犬の中で育ったせいか犬が大好きで、尻尾を振って近づいている。ところがチコは犬になれていないので飛びかかってきた。二頭のリードを両手に持って、かみさんを呼んでチコと引き離す。隣の息子さんとお母さんが来て、一件落着したが、今後どうなるかが心配なところである。

『虫、蛙、蛇、獣』
 じょんのび村には沢山の生き物がいる。特に最近は虫が最盛期である。コオロギ事件では虫に対する弱さを露呈したような感だが、庭で跳ねたり飛んだりしている虫たちに対しては怯えることなく遊んでいるようだ。今日はカブトムシの雌が飛んできた。最初は怖がっていたようだが、慣れてくると遊んでいるようだ。Img_0770

カブトムシとにらめっこ。

 考えてみれば見るものあうものすべて初めてのものだから、怖がるのも無理はない。蛙だって最初は怖かったようだが、いずれは慣れるだろう。
 蛇は二度ばかし出合っているのだが、むこうが動かないので、生き物として認識していないのではないか。特に最初に出合ったシマヘビは目の前にどろんといたので、視界には入っているのだろうけど、何も気にしていないようだった。問題は獣である。上林にいる限り、イノシシ、シカ、サル、ヌートリア、アナグマ、タヌキ、キツネなどに遭遇することとなるだろう。その時にどういう状態となるか、どういう態度をとるか不安でもあり、楽しみでもある。

『じょんシュー』
 夕方の散歩の大敵はブトである。これは人間も犬もたまらない。うるさくてすばしこくて、刺されるとかゆくてたまらない。かみさんは自分とじょんに防虫剤をふりかけて出かける。じょんのためには犬専用の防虫剤を使っている。ペット用の商品はどうも怪しいのだが、成分をよく見ると人間用のものと同一である。ただしその成分の量が記載されていない。ペット用と人間用の差とは一体何だろう。実際に刺激臭が強烈で、ふりかけるとパニックになっている。私は虫に刺される害より、その薬の方が害になるような気がするのだけどかみさんはタオルを鼻にかぶせてシューしている。最近では慣れてきて散歩前の儀式として甘んじてシューされているようだ。「じょんシュー、じょんシュー」「じょんシュー、じょんシューと人馬は進む、じょんシュー居よいか住みよいか」Img_0772

じょんは一足先に金メダル。

『背後霊じょん』
 私が食事を始めるといつも背筋にゾクッとしたのもを感じる。あの世で食べたいものも食べさせてもらえない亡者が私のおかずを狙っているのだ。時に右から、時に左から、背中をぺろりと舐めたりする。正体を明かすべく、かみさんに写真を撮ってもらうと、そこには両手を下げたじょんの姿が、、、、、おいしいもんくれい~あな恐ろしや。Img_0777

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じょんのび村の植物 8/8

2008-08-08 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.8(金)曇り

 中水道がまたしても止まった。原因はホースに空気が入っているようだ。水面が水の取り入れ口部分より下がったら、可能性がある。午前中、アイスコーヒーの仕込みをし、点検にゆく。ところが、取り入れ口は水面下にあり、何ら問題は無いのだ。ホースに水を入れて、空気を抜く。無事に通水したが、故障の原因がわからないので、なにか不安が残る。この猛暑の中で花も野菜も芝もあえいでいる。中水道は生命線なのだ。
 炎天下でも平気なやつが雑草である。肥料も水もやらないのに、元気なこと甚だしい。順調に育ったカナメも雑草に埋もれている。草刈り機では刈り取れないので引き抜くしかないのだ。左から二本目のカナメがつる草に巻かれているので、取ってやろうとして驚いた。よくみるとゴーヤの蔓なのだ。かわいらしい実もひとつ付いている。なんの世話もしないのによくぞ育ったものだ。それよりなんでここに生えているのだ。種が鳥か動物によって運ばれたのだろうか。Img_0748 Img_0747

勝手に生えたゴーヤとかわいい実

 これは大事にしてやらねばと思い、カナメの蔓をそっとはずし、竹竿の支柱を立ててやる。周りの草を慎重に抜いて行くとカナメの木と同じところから生えている。このカナメは島田やさんに貰ったもので、ポットのつちのまま植え替えたので、ゴーヤの出所は島田やさんに違いない。肥料を捲いて水をやる。
 同様に島田やさんに種から育てたモミジを2本植えている。一本がじょんに踏まれて折れてしまったが、朝な夕なに水をやって大事に育てている。ところがその近くの採石と粘土の間に知らない間にモミジが育っているのだ。プロペラというだけあってどこからか飛んできて、そこに着地したのだろうが、余りにも条件の悪いところである。それでもここ半月ほど水やりをして世話をしてきたが、何かの拍子に踏んだりしそうなので、思い切って植え替えてやった。暑い時期なので心配だが、縁あってじょんのび村に飛んできたのだから、ゴーヤ同様大切に育てたい。Img_0750

Img_0753             飛んできたモミジとどこでも茗荷                                      

勝手に育つ有用植物の代表は茗荷である。庭のあちこちに出てくるので、茗荷畑に寄せたのだが、まだまだ踏みつけた後から出てくる。いずれ一カ所にまとめてめんどうみよう。自然に生えている群落は4,5カ所あるが、一カ所だけは草を引き、水をやりして手を入れている。そうすると、他の群落よりもずっと育ちがいいのだ。収穫が楽しみである。
 勝手に生えてるといえば、紫蘇である。青紫蘇も赤紫蘇も世話もしないのに元気である。今年の梅干しには赤紫蘇を買ってきたが、来年は自家製でいくべく、赤紫蘇を畑に植え替えている。Img_0752 Img_0743

勝手に生えている紫蘇と植え替えた紫蘇。

今日のじょん:今日未明地震があった。隣のチコはキャーンって大きな声を出していたが、じょんは知らん顔して寝ていたようだ。夕方は雨は少しだが、雷が鳴った。これも知らん顔である。ところが小鳥が鳴いたりすると異常に反応するのだ。こいつは大物なのか、小心者なのかよく解らない。
 散歩に行くとき、私は頭にタオルを巻いて行く。そのためタオルを巻くと散歩のスタンバイをする。普段何でもないときでもタオルを巻くと散歩と思い喜んでいる。これをじょん件反射という。

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炎天の墓掃除 8/7

2008-08-08 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.7(木)晴

 我が家のお墓は三和町にある。お盆前の日曜日に総出の墓掃除があり、例年京都から通っていたのだが、今年は日曜日が休めないので、木曜日に行くことにした。まだ皆さんが掃除していないのだから、道中の道の縁やお墓の周囲の草刈りなども大変だと思い、軽トラに刈払い機や一輪車、鎌や鍬など満載して行く。現地に行ってみると、周囲は刈払われ、道中も問題なかった。ただ我が家の墓の周辺だけはいつものことながら草だらけである。というのは10数年前にお墓の改修が行われ、各家では周りを囲み、玉砂利を入れて完全に防草されているのだ。我が家は遠く離れていたためか参加せず、昔のままのお墓となっているのである。そのため我が家のお墓の一画だけ草ぼうぼうでなんともみっともないことになっている。少しは役に立つかと、家に使っている砕石を土嚢袋に2杯持参したが、屁の突っ張りにもならない。あと10杯は必要であり、墓石周りは玉砂利が必要だ。秋には薪の伐採に来るのでその際に補修しよう。帰りは近所で茶菓を頂いて帰る。またお盆には参りにくるからね。

今日のじょん:お墓掃除の帰りに登録を済ませる。3,000円は痛いが致し方ない。犬は登録が必要で、猫やウサギなどのペットは必要ないというのは解せない。鑑札と先日貰った狂犬病の札を首輪に着けるよう書いてある。凧糸で縫いつけていたがカリカリと掻いたらすぐに取れてしまった。名札と3つ着けるのは無理がある。大体大型犬も小型犬も同じ大きさの鑑札である。こんな時代、もう少しImg_0739 
この首輪に3つも着けるの無理だワン。


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藤木九三 8/6

2008-08-08 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.6(水)晴

 暑さがぶり返して、当分続きそうだ。お客さまが少ないので、午前中は作業をすることとする。まず、完成した吸水口を谷に取り付ける。設計上では吸水箱のほぼ全体を水中に沈める必要があるのだが、これが難関である。なにせ事前調査なんてものは出来ていないから、泥を掘り起こせばすぐに可能と思っていた。ところがどっこい、泥だけでなく石、岩も混じっていて、箱を沈めるのは大変であった。もう体中泥だらけの汗だらけ、悪戦苦闘の末、やっと開通、これで設計上は空気が入らないということになる。流してみると調子よく、頭の中だけで考えた泥抜きの穴が効果があるみたいで、澄んだ水がほとばしる。いやあ嬉しいですねえ、北の国からの水道が開通した場面が彷彿とされる。Img_0742

木製の取水箱を谷に埋める。

 今日は常連さんがおひさしに来られる日で、その中でも村上さんの来じょんは嬉しかった。というのは先日赤塚不二夫氏が亡くなられたという報道を聞き、その日から店内に「本官さん」と「バカボン」の人形を置いているのだ。ところが誰も気付いてくれないので、解ってくれそうな村上さんを待っていたのだ。当分飾っておくので、それでいいのだ。Img_0758
 
本官さんとバカボン

 おまけにおみやげとして薪割りの刃を頂きました。昨年天神さんの中牟田さんから買ったものはかなり錆びていて、相当の手入れが必要な代物だったが、今回は少し研げば十分通用する逸品で、「義道」の銘が打ってある。今度は樫の木で柄も作ってみよう。
 もう一つ頂き物がある。それは藤木九三展のパンフレットである。藤木九三については、知ってる人は知っている、知らない人は憶えてねの人物で、日本に岩登り(ロッククライミング)を導入し、そして広めた著名な登山家である。日本のロッククライミングの発祥地といわれる芦屋ロックガーデンを開拓したのも藤木氏である。福知山市の出身であり、府立三中(現福知山高校)のOBでもある。藤木氏の人物、偉業については大学の山岳部に入ってから知り、自分の先輩にこのような偉大な方がいることに感激したものである。神田の古本街で藤木氏の本があれば買いあさり、今でも「垂直の散歩」「屋上登攀者」「岩の呼ぶ声」など数冊を所蔵している。村上さんにその話をしていたら、山口さんという郷土史家が展示会を行われたことがあるのでといって、そのパンフレットを持ってきてくれたのだ。学生時代に、朝日新聞の後援で藤木九三記念館が開館というニュースを見たことがあるのだが、現在は無くなっているようだ。福知山市の文化資料館に氏の資料などが保管されているということだ。いづれ調べてみたいと思う。
Img_0756 Img_0757

頂き物の斧とパンフレット



今日のじょん:先日動物病院に行った際に測った体重は12.5Kgである。先生は20Kgにはなるでしょうとおっしゃってられたが、そうなると大型犬ということなんだろうか。いずれにしてもだっこは出来ないので、出入りはベランダからするようになった。階段の登りも下りも上手に出来るようになったが、たった一段の低い段でも下りられないところがある。
 丑三つ時の怪 午前二時頃である。突然じょんがくんくん鳴きだした。余りしつこいので、階下に降りていくと、抱きついて離れないのだ。なにか恐怖に怯えてそうである。なにか変わった様子はないかとあたりを見回すが、それといって変わりない。トイレに小用に立つ間もくんくん鳴いている。そばにいてやると安心しているようだ。とその時急に様子が変わった。じょんの目線の先を見ると、ちいさなコオロギがぴょんと跳んでいる。これが原因かと思い、捕まえて棄てる。安心して寝るように言い聞かせ、2階に上がる。少しの間静かだったが、やがてまたくんくん鳴き出す。たまらずかみさんが起きていくと、同様に抱きついて離れない。コオロギはもうけりがついたはずなのに、、、、、ひょっとするとじょんは私たちには見えない何かに怯えているのではないか。山ちゃんの愛犬アトムが入院したのは確か8月6日だった。でも亡くなったのは10月だから関係ないか、、、などと考えていたら、「今日はペロの命日や」なんて言い出した。ペロの写真はじょんの部屋のテレビの上に飾ってある。ペロはアトムが火葬された霊園に眠っている。なにか因縁話がつながって真夏の怪談話のようになってきた。後で「ペロの命日はあさってやったわ」なんてことになり、やはりあのコオロギが原因だったのか。とするとなんとも情けないじょんである。

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取水口完成 8/5

2008-08-05 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.5(火)曇り

 朝方かなりの雨があり、水やりが免除となる。7月3連休から店の低迷が続き、なにか対策を練らないといけない。7月始めあたりの状態だと今後もやって行けそうという希望がもてたのだが、今の状態では閉店の憂き目にあいそうだ。というわけで予てから懸案の看板造りに取り組むこととする。いままでは開店時には店を離れることが出来なかったが、今は大丈夫、本格的に看板造りをすることとする。それに先だって、作製中の取水器を完成させなければ、と思い今日はそれに取り組む。夏真っ盛りとなって谷の水が激減し、今のままではパイプの中に空気が入ってしまうのだ。Img_0735

谷の水が激減してしまった。



サイホンで送っているため、その都度水が止まってしまう。これではたまらないので、取水槽を作って、取水口が常に水中にあるようにしなければならない。いつものように村上建設さんの廃材を使い、あるものだけで作ってみたが、木製のため水漏れしないよう気を使った。Img_0732 Img_0736

前方部には金網を張り、ゴミが入らないようにした。また後方の取水部分には底に小さな穴を開けて泥の排出口を作る。予想だけで作っているので、実際に使ってどうなるかは解らない。今後改良が必要だろう。いずれにしても早く谷に設置したい。うまくいった暁には畑にも水を引く予定だ。今はジョーロでやってるが、追いつかない。今後作る種類も増えてきたら、水道は必要である。Img_0733


水不足にあえいでいる生姜。



今日のじょん:例の階段だが、昨日までなかなかうまくできなかった。登りも下りも本当に階段落ちをしていたのだ。それが今日になってすんなりとうまくいくようになった。ボール遊びも、遠くに投げても早く投げても完璧にこなすようになった。それはそれで嬉しいことなんだが、なんか拍子抜けという感じも無いではない。胸肉ジャーキーの効果だろうか。Img_0731


ボールも好きだが、枯れ草遊びが大好きで、田舎ならではだ。
 

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上林探検 8/4

2008-08-05 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.4(月)曇り

 定休日なので色んなことをしたいのだが、じょんの狂犬病の注射などで出かけると一日が終わりそうだ。前回福知山の某動物病院に行ったのだが、お客さまにこちらが良いという情報を頂いて、舞鶴の動物病院に行くこととした。距離、時間とも近そうなので11時過ぎに出発するが、30分で目的地に着いた。菅坂トンネルの開通で舞鶴はうんと近くなった。通勤やドライブの人が利用するのもうなずける。遊里、睦志、市ノ瀬などのどかな田園風景が嬉しい。やがて市志への分岐も現れる。お客さんにいろいろと聴き、耳年寄となっている地域だ。話ばかりじゃなくて早く行ってみたい。しかも自転車で行ってみたいのだ。日本一周旅行していた時みたいに道端のお地蔵さんや鎮守の社を訪ねながら行ってみたいのだ。今日はそういうわけに行かないので、帰り道に綾部温泉方面を回って、桜井さんの茅葺きの家とガーデンを見学に行く。いやあ噂には聞いていたが、素晴らしいお家だ。庭もよくぞここまで造られたかという素敵なガーデンである。隣に古い社があり、奧にも茅葺きの家が望める。家の前の小川がこれまたいい、河床が岩床で清流が美しい。もう少し奧まで探検したいが、じょんを早く連れ帰ってやらないといけないので断念。
 帰り道に地鶏やさんがあるというので胸肉などを買って帰る。君尾山、古屋の渓谷、早稲谷川上流の滝、三国岳、洞峠など行ってみたいところがごまんとある。焦らなくても良い、今秋ぐらいから少しずつ探検してみよう。Img_0725 Img_0722

風情のある社、庭はフェンス越しなので、一度中から見せて欲しい。

今日のじょん:今日は受難の日である。菅坂峠の山坂道をぐれぐれと越えたかと思うと、動物病院で狂犬病の注射をされ、ノミダニの予防薬の塗布をされ、また山坂道を走って、遂に峠の途中で吐いてしまった。待避所で降ろしてやるといきなりおしっこ、うんこしたので、それも今まで我慢していたのだろうか。とにかく車の中は超臭くなって、大変。うちに帰ると、地鶏のささみならぬ胸肉ジャーキーを作ってもらって大喜び。山ちゃんの愛犬アトムが亡くなった原因の一つが、添加物の多いささみジャーキーをやりすぎたのではと話していた。これなら安心だ。Img_0717 Img_0721

出発前の元気な顔と車の中の疲れた顔

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幽霊見たり(2) 8/3

2008-08-03 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.3(日)晴

 結局チリンチリンの鈴の音は何か解らなかったのだが、空耳というのが正しいだろう。上林にも幽霊話があるようで、菅坂峠、黒石峠に出る話があるそうだ。詳しい内容はよく知らない。いずれにしても夜に行けば怖いところだ。さて私はというと実は18年間お墓のそばの家に住んでいたわけで、当時は土葬であったし、便所はお墓のすぐ近くにあって怖い思いをしたが、幽霊なんてのは一度も見なかったのだ。それどころか人魂や狐の嫁入りなどの科学現象も見たことがないのだ。山に登りはじめて、いろんなところで野営をしたがそれらしいものにあったこともない。愛知大の大量遭難のあった薬師岳でも太郎平に一週間ほど閉じこめられたがそれらしいものはでなかった。山には幽霊話は付きものである。あらゆるところで遭難死されているわけだから無理からぬことだろう。一度だけ怖い思いをしたのは、白馬の小日向のコルで野営をしているとき、夜中に目を覚ますとテントの周りを誰かが歩く音がする。残雪期のことだから登山靴で雪を踏むザクッザクッという音がするのだ。先輩が小用にでも行ってるのかとテント内を見渡すとみんな静かに眠っているのだ。この地は明大山岳部の二重遭難のあったところだ。みんなを起こすのも格好悪く、ひとりシュラフに潜って耐えていたが、あれは一体何だったのだろう。
 今回の自転車旅行中も怖い目には沢山遭遇したが、幽霊の類に会うことは無かった。とくに沖縄、奄美は目的がお墓を巡る旅であったので気味の悪い思いは多くあった。極めつけは久高島のグソーを探す旅で、詳しくは2007,2,28の本ブログを見て貰ったら良いと思うが、実はブログに書いていない村のお墓に夕方訪れているのである。あのお墓だけは本当に背筋の寒くなるものがあった。お墓のはずれには新仏さんだろうか旗が幾本も立っているところがあり、海の波の音が響き、気味悪いことこの上なかった。後で解ったことだが、グソーというのはどうもあの場所の海岸の崖らしい。もう一つゾクッとしたのは2月23日の本島北上中、茅地バンタの下あたりか、トンネルの手前で小用がしたくなって、トンネルの脇の小道に入っていったとき、その道沿いは墓場だったことがある。海の断崖に細く続く道で、グソー同様かつては風葬の場であったのかも知れない。怖いのだけれどどんどん先へ足が向かってゆく。山側には大小の亀甲墓が並び、やがて打ち捨てられた古い墓が出てくる。古い墓は石で組んであるので、朽ちてぽっかり穴が空いているのだ。恐怖が増して、逃げるようにして国道に戻ったのだが、背筋は汗でびっしょりだった。それでも幽霊は出なかったし、私はそういうもの、心霊現象などというものは信じない。Img_2683






 今日のじょん:乳歯が抜けた。犬も乳歯が生え替わるのか、解らなかった。じょんの兄弟たちは生え替わったでという情報が入っていたが、一体どうやって解るのかと不思議がっていたところである。犬を飼ってる人に聞いてもよく解らない事柄ではあった。かみさんが、じょんが何か食べてるので叱って出したらどうも歯のようだ。やっぱり生え替わるんだ。Img_0716

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幽霊見たり 8/2

2008-08-03 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.2(土)曇り

 この時期になると怪談話が恋しくなる。私たちが幼少の頃にはこの時期になるとラジオでは怪談話の連続ものがあり、映画館でも怪談物が上映されていた。蚊帳の中で親子揃ってラジオの怪談話を聞いている姿は風情がある。落語の怪談物が怖いようにテレビと違ってラジオの怪談は怖い。映像ではいかにも偽物という幽霊が出るわけだが、音声では無限の想像力にゆだねるわけだから、恐怖感も無限大である。ただ映画はまた趣向が違う、画面と音声が強大だから恐怖感も比例して大きくなる。高校3年の夏に米さんという友人と2本立ての怪談映画に行った。一本は牡丹灯籠でもう一本は現代物であった。牡丹灯籠は定番の怪談で時代物でもありそう怖くはなかったのだが、新作ものはビルのオフィスに出る幽霊で、臨場感があり怖い思いをした。それでも黙っていたのだが、米さんはぎゃーぎゃーわーと大騒ぎで、周りに恥ずかしいくらい恐怖を感じていたようだ。映画館を出て、幽霊談義になったわけだが、米さんはお寺の息子で、人魂など日常茶飯事に見ているのだ。怖くないかいと聞くと、最初はびっくりしたがいつも出てくるので別に何とも感じないそうだ。架空の幽霊にあれほど恐怖を示す者がほんものの人魂(幽霊ではない)に恐怖を示さないのは不思議なことだ。いまでこそ人魂は電気現象だと証明されているが、当時はやはり霊的な何かを感じさせるものがあって、恐怖の対象であったわけだ。
 窓を開けて風呂にはいると例の山風が涼しくて、露天風呂に入っている雰囲気だ。ところが網戸越しとはいえ、真っ暗な谷間は気味が悪い。昨晩11時過ぎに気持ちよく入っていると、虫の声に混じってチリンチリンという御詠歌に使う鈴の音のような音が聞こえたのだ。隣は空き家だし、もう一方の隣は離れている。ぞっとして窓を閉め、耳を澄ますが二度と聞こえなかった。お向かいの息子さんが仕事から帰って来られて、玄関を開けたときの音かなと決めつけ、身体を洗い出す。とその時閉めた窓に巨大な蛇が鎌首をゆらゆら揺らしている影がうつった。黒い影に白い腹が映り、窓をはい上がってゆくようだ。窓は人の背の高さぐらいにあるから、相当大きな蛇である。窓の表面は凸凹になっているのではっきりは映っていないのだが、どうも私の動きに連動している。ドキドキしながらもよーく見るとシャワーのホースが映っているのだ。なーんだ、結局これも幽霊見たり枯れ尾花である。
 今日の朝、お向かいの玄関がチリンチリンと音がするか、それとなく観察するも、何も音はしない。おいおい。Img_0528

ここが真っ暗になったら、怖いで~



 今日のじょん:「じょんちゃんかっこいい」の階段落ち。じょんの体重が増え、おとーさんの腰がやばくなってきた。だっこして連れ出せないので、ベランダから自力で出て貰うことにした。ベランダに出るのも怖がっていたじょんだが、庭に降りる階段はもっと難関である。あのモモでさえ降りられなかった階段が降りられるだろうか。昨日一度降りているのだが、さすがに階段の上で尻込みしている。何度も挑戦するがダメで、しまいにへたり込んでしまった。恐怖のあまりちんちんが興奮している。階段(怪談)とは怖いものである。とっておきの作戦で、下でソーセージを見せると、ようやく降りることが出来た。「じょんちゃんかっこいい」蒲田行進曲を思い出す。それにしても食いもんの効果は素晴らしい。Img_0709 Img_0712 Img_0713

ベランダに出るのもおっかなびっくり。階段はこわいよー

Img_0715
ついでにお散歩デビューもできちゃった。

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エコ広告2 8/1

2008-08-02 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.1(金)曇り、晴

 入植して4ヶ月、じょんのびを開店して2ヶ月が経過した。なにかずっと以前のことのように思えるのだが、つい最近のことなのだ。濃縮された数ヶ月である。
 さて、ブログを見ていてくださるお客さまが多く、「奥さんの具合はどうですか?」と心配していただいている。夜になると熱が出て苦しそうだ。今日はたまらずお医者さんに行って、点滴を受けたようだ。もう一週間も調子が悪く、食欲もないわけだから体力的にもダメージが大きそうだ。それでも減らず口だけはしっかりで、今もお風呂の中から「液体石鹸は無くなったら換えとかなあかんやんか」などと文句を言っている。昨晩使うときには無くなっていたのだ、お前が換えとけよと心の中で叫びながら、あの減らず口が出ている間は大丈夫かなどと気休めにしている今日この頃である。
 さてエコ広告の続きだが、新幹線の広告に「新幹線は走行時CO2を出しません」というのがあった。これほど欺瞞的な広告は無いだろう。確かに走行時は出さないかも知れないが、使ってる電力はどうなのよ。建設時や維持管理にはどうなのよ。「そうか新幹線はエコなんだ」なーんて思わせようたって、それほど消費者はバカじゃないぜ。原電の広告だって同じである。「原子力発電は発電時にCO2を出しません」いよいよ温暖化=CO2説の思惑が見えてくるようだ。かといって私は二酸化炭素排出削減には大賛成なのである。だたしそれは温暖化を防ぐという意味ではなく、限りある資源であるところの石油を大切に、有効に使おうという意味からである。
 下手なエコ広告にだまされない人達もこれには勘違いしていそうなのがツバルの問題である。普通ツバル問題は、地球が温暖化して海面が上昇し、海抜の低いツバルの島が海面に沈んでしまうというものである。映像などでもそこいら中に海水が噴き出しているところや、建物が海水に浸かっているところが映し出されている。それは事実なんだろうが果たして地球温暖化、海水面の上昇が原因なのだろうか。もしそうであれば、海面上昇はツバル周辺でだけ起きているのだろうか。それは物理学の法則に反する。いまさら北極の氷の溶解で海面が上昇すると思っている人はいないだろうが、温度の上昇による海水の膨張というのは理解ができる。ツバル周辺の海水が膨張したとして、そこだけが海水上昇するわけではない。世界中陸地のあるところには海抜0m地帯はあるわけで、ツバルだけが海水面の上昇で問題になるのはおかしな話である。私はツバルの問題は海面上昇ではなく、地盤沈下だと思う。そこをうまく地球温暖化問題を利権化しようとする輩に利用されたわけではないだろうか。どこかのまぬけの知事さんが点数稼ぎに視察に行かれた。みんな冷静に考えてみろよ。

 今日のじょん:ボール遊びはワンちゃんの得意とするところである。ところが我がじょんは、ボールは追いかけるのだが、咥えて持ってくるのが出来なかったのだ。口を開けたまま帰ってくるので、意識あるのだが物理的に咥えられないのかなと思っていた。最近とみに口が大きくなって、あくびなんか見ていると吸い込まれそうな雰囲気だ。ここぞとばかりにボール遊びをすると、いとも簡単に咥えて帰ってくる。よいこちゃんですねえ。Img_0706

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