晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

大谷探検隊展 10/31

2014-10-31 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.31(金)曇り、雨

 白寿を迎える母を見舞う。長寿の祝いとされるのだが、テレビニュースに
出てくる長寿者の様なわけにはいかない。幸い認知症とか無いようだが、痛
みや心細さに耐えている姿は忍びない。百才を超える老人はますます増え続け
るようだが、そのことが本当に幸せなことか、祝うべきことかは疑問である。
 マラソンや水泳をしている御仁もニュースに現れるが、そんなものは極一部
のお年寄りである。多くは病気や孤独にさいなまれているのではないだろうか。
いづれ私たちの番も回ってくるのだけど、社会的条件は悪化するばかりで、
長寿を手放しで喜べないことだけは確かである。
 母に別れを告げて京都に向かう。西本願寺前の龍谷ミュージアムで大谷
探検隊の展示がある。

 大谷探検隊とは明治35年から大正の初めまで仏教伝来のルートをたどるべく
組織された学術調査隊である。組織された探検隊としてはおそらく日本初のも
のだろう。学生時代からこの探検隊のことについては知っていたが、それは
明治の時代の探検隊というだけで、詳細についてはまるで知らなかった。
 ただ、古本で大谷探検隊についての本を買っていたので知りたいという意欲
はあったのだろう。残念ながらその本は倉庫に眠っている。
 龍谷ミュージアムは京都を離れた後にできたものでその存在さえ知らなかった。
葬法の研究を始め、真宗関係の研究所には最終的に教えを請わなければならないだろう
と考えていたし、ちょうど訪問の良い機会でもあった。

龍谷ミュージアムは2011年開設と言うことだ。
 この特別展で見たいと思ったのは、明治時代の中央アジアへの探検という困難な
情況である。装備や写真である程度は垣間見られたが、展示の目的は別のところに
あったようだ。全体的に感じたことは、宗教関係の調査団ではあるが、自然科学の
調査研究に貪欲であるということだ。それは二楽荘における研究でも現れている。
 そのことは当時の日本の自然科学の解明発展に大きく寄与しただろうし、真宗の
あり方そのものが、精神文化のみならず自然科学の分野で大きく貢献したのではな
いかと思うのである。
 娘の史子と一緒に行ったのだが、彼女が高校に通った京都女子校が西本願寺の
系列というのは初めて聞いた。恥ずかしい話である。

【今日のじょん】田村さんから恋チュンビデオ出来たでと送信ありました。
じょんも出てるので是非見てくれワン

http://youtu.be/NZCajIrW7PM 

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げんき会 10/30

2014-10-30 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.30(木)晴

 中京郵便局のOB会、げんき会に出席する。第一回に参加して以来
5回欠席している。開催日が休日なので店が開けられないと体よく断って
いたら、ウィークデイの開催としてくれたので、欠席するわけにいかなく
なったのだ。
 一人で京都に行く時はバス電車で行くことにしている。ガソリン代
高速代、駐車料を考えると電車等の方が安いのだ。運転の労力、事故の
リスクまで考えるとなおさらだ。

左:電車を待っているのは子供みたいで楽しい
中:車窓から縦貫道和知の橋の最終連結部分、車と違ってじっくり見られる
右:昨夏訪れた小山別所のあたり。

 自宅ーあやバス(200円)ーJR山家ー普通電車(1,140円)ー京都
 合計2,680円なので、一晩の駐車料2,000円を考えると安い。
 問題はバスと電車の連絡である。電車もバスも1時間毎に決まった時刻に
走っていて、これがすこぶる連絡が悪い。どの時間に行っても小一時間待
つことになるのだ。復路も40分近く待つことになる。これを解消するため
自転車の利用を考えているが、この季節では夕方が真っ暗でつらい。
 京都市内は少々なら歩くことにしている。今回はかつて行った店などが
どうなっているか確かめながら歩く。
 御池油小路門にあるBarRestaurant・
esという店がしっかり残っていた。

実はこの店脱サラの店長が開業される前から知っていて、特にお堅い会社に勤められ
ていたから大丈夫かなあと思っていたところである。もっとも経営者が代わっていなか
ったらの話であるが、、、、。もう10年からたつと思うので、嬉しくなった。
 つづいて六角烏丸西入るのG&Gビルによる。おうおう、ビルは健在やなあ
と見上げていたら、番頭さんの堀井さんが出てこられた。10年以上たってる
のだが顔はおぼえてくれていたようだ。「社長は?」と聞くと「おりますよ」
てんでビルに入ろうとすると久保社長が降りてこられた。
 事務所で再会を喜ぶ、「社長歴50年やねん」と聞いて驚くが、まだまだ
現役でレースも出ておられるようでびっくり。
 肝心のげんき会だが、欠席の返事など見ると病気の人が多く、歳を感じる。
でも出席している人は元気なので、「げんき会」でいいのだろう。本当は
「元気かい?」という意味があるそうだ。

【今日のじょん】今朝は霧が深い、いい写真撮れるかなと追いかけているが
なんやら臭いがするみたいで庭中嗅ぎ廻っている。絵にならんなあ。上林川は
この通り、なかなかのもんですぞ。
 

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目から鱗のHP作成講座 10/29

2014-10-29 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.29(水)晴

 昨日職業訓練としてのホームページ作成講座が修了した。1ヶ月
30時間の講座なんだが、週2回夕方から通うので大変であった。

車で40分、週2回の通学は結構大変。
 講座の内容はホームページビルダーを使ってホームページを作成
しようというものだが、講師は技術専門校の方ではなくて実際にホー
ムページ作りを生業とされているG先生で、ユニークな講座であった。
 普通の講座ならマニュアル本をなぞって、ホームページを作るだけの
ものなんだろうけど、その分野の専門家だけあって、インターネットや
検索エンジンの裏話など他所では聞けない話がある。それはG先生が
ホームページについてのポリシーを持っておられるからだろう。
 ホームページは多くの人に読まれること、つまり検索エンジンにかかること
検索の上位に登場することを目標とすべきと考えられているようだ。
 ソフトの進化によって、ありとあらゆる機能が備えられ、きれいな
おしゃれなホームページを作ることが可能になっている。
「きれいなだけでは叱られます」がんこのCMではないけれど、いくらきれいでも
検索にかからなければそのホームページは埋もれてしまう。こういうのを
ゾンビホームページと先生は呼んでおられたが、いつもは死んでいるけど、た
まに何かの拍子に出てきたりするからだろうか。
 先生は最初から「ホームページ作成ソフトは買わなくていいですよ」と
言っておられた。無料ソフトでもあるのかなと思っていたが、実は
そうではなかった。

一応このテキストに沿って、作り方を習ったのだが、、。
 苦労してホームページを作っても、ゾンビHPになっては意味が無い。
それならば作成や更新が簡単なブログを上手に利用しろ、と言うことなのだ。
 わたしを含め、参加していた生徒達は何とも複雑な気持ちで修了した。
HP作成を習いに来て、ブログでやんなさいというのだからなおさらである。
 実はこの晴徨雨読も、建て増し建て増しの旅館みたいで収拾が付かなくな
っている。そこでHPに移行しようかと思い、講座に通ったわけだ。
 だから現在は晴徨雨読もすっぴんのままで何の機能もつけていない。
でも機能を見てみると色々とあるようで、うまく利用すればHPと同等の
形もとれそうだ。
 幸いこの8年で多くの読者に見てもらい、検索にもよくかかっているようである。
なるほどこのブログを改良することで、HP以上の効果があるわけだ。
 少しずつ改良して、晴徨雨読を一生の伴侶とするか。

【今日のじょん】

朝夕この場所でけーとくちんしてるのだが、じてんちゃカフェや玄関前室が出来たら、
けーとく場所考えたらなあかんなあ。

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穴虫考(130) 火葬-2 10/28

2014-10-28 | 地名・山名考

2014.10.28(火) 「お骨のゆくえ」を読む

 「お骨のゆくえ」(横田睦著)平凡社 2000年7月初版 府立図書館借本

 サブタイトルが「火葬大国ニッポンの技術」というもので、著者は建築専門科の
学者である。墓地の設計をする著者が、火葬場や墓地のあり方について書かれた本
といってよいだろう。基本的に火葬装置の技術的なことや都市計画としての墓地の
あり方など技術的に論じられているのだが、火葬と墓地の歴史的変遷や諸外国との
文化的な相違など、人文的な記述もあって興味深い。
 例えば日本では圧倒的に火葬の率が高いわけだけれど(平成9年、火葬率は98.8
%、底火葬率の高知県で91.3%)、世界的には特異な国となっている。特にキリス
ト教文化圏では土葬が精神的にも支持されているようだ。
 仏教とともに火葬が入ってきたと言われているが、仏教徒といえども火葬が広まった
とはいえず、今日の火葬率の高さが「日本は仏教国だから」という理由にはならないと
している。
 火葬率が高く、火葬技術も向上したのはやはり都市化が大きな原因だろうとしている。
わたしはそれプラス国民の葬法に対する寛容性があるものと考える。
 また、かつての火葬について、大量の薪とくべ続ける人手を考えると、誰もがおいそ
れと出来るものではなく、きわめて贅沢な葬法であった、という旨書いておられる。
 常々考えてきたことなのだが、文で見たのは初見である。だからこそ貧しい農民が
火葬を続けてきた真宗の葬法に考えさせられる。教義と言うだけでは割り切れないものが
ある。藁葬は火葬の経済性に工夫を重ねた結果なのではないだろうか。
 火葬場、墓地、霊柩車や棺、石塔など葬送に関するあらゆる物の技術的なことが書か
れていて、知らないことばかりであっという間に読んでしまうが、さいごにというとこ
ろで、先に書いていた、「葬儀の商業化や意義の見失われていること」について述べて
おられる。
 「葬儀の商業化や形骸化は、都市に住む私たち自身が、かつての共同体が内包させて
いた煩わしい何事かから解き放たれることを求めた代償であり、帰結せざるを得なかっ
た結果なのではないでしょうか。」

【今日のじょん】
 水害以来の福知山に行く。最も被害の大きかった地域のイルマンさんに行くのだが
表面的には被災のあとも分からない。でも話を聞くと悲惨な状況で、言葉も無い。
 光秀は相変わらず看板犬を勤めており、人犬ともども頑張っておられる様子だ。
 つづいてタムラさんにゆく。こちらも被害はあったのだが、イルマンさんほどでは
無かったとのこと。マック隊長もマウイちゃんも相変わらずだが、なんとなく年齢を
感じるようになってきた。じょんも含めて我々も美しく老いることを考えなくては、、

光秀は仕事上手

この辺も水害はあったのだ。マックじいさんになってきたぞ。


 





 

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穴虫考(129) 火葬-1 10/27

2014-10-27 | 地名・山名考

2014.10.27(月)雨 穴虫考(128)は2014.10.15

 現在では火葬は全国で100%近く行われている葬法である。
若い人なら火葬が当たり前になっていて、それ以外の葬法があることさえ
解らないかも知れない。ところが年配の方なら、強烈に土葬の様子や大変な
葬送の儀礼を記憶されていることと思う。
 葬法は土葬、火葬、風葬、水葬、そして遺棄葬と呼ばれるものまで様々あ
るのだが、歴史的にも土葬が主流だったようである。それはわたし自身が
土葬地帯に生まれ育ったからかもしれないが、葬法といえば土葬しか考えら
れなかった。それがここ数十年ですっかり火葬に代わったことに驚きを禁じ
得ない。

我が家の墓地は石塔の前のところに埋葬する単墓制であった。現在では火葬骨を
埋葬する火葬単墓制ということだろう。ただし石塔部分にお骨を入れるカロート
は設備していない。
 何に驚くかって、その葬法の転換に対して人びとの抵抗が感じられないこと
である。葬送儀礼だって同様である、あれほど微に入り細に入り、大仰な葬送の
儀式が大幅に略され、遂には消え去ろうとしていることに対しても、人びとは
冷淡であったと言うことである。
 もっとも葬送や葬法だけでなく、伝統的な通過儀礼や年中行事の多くが、
いとも簡単に消滅している現状だから驚くこともないのだろう。
 ただ葬法に関しては、その変遷について為政者の方針、つまり土地利用の
問題や経費のような打算的な問題がついて回っているようにも思える。
 穴虫が火葬に関わるものという仮説を立てた以上、火葬というものを
もっともっと理解しないといけない。もちろんここで言う火葬は、現在
各地で行われている火葬ではなくて、歴史的に古代から行われてきた
火葬のことである。つづく

【今日のじょん】先日の防獣ネットの件、多くの人が寄って相談されているのは
他に何かわけがあるのかもしれないと、井堰まで足を伸ばして様子を見る。

まあしかし、特段何も無いわけだ、、、???

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続・帰雁忌 10/26

2014-10-26 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.26(月)晴

 青年座の中でも変遷を繰り返してきたブンナがまたリーディングという
新しいジャンルに挑戦する。普通の劇で観たいなあという気持ちと、新しい
もので見たいなあという気持ちが交錯する。はっきり言ってリーディングには
期待していなかったのである。俳優さんが普通の姿で台本を手に手に登場され
たときには正直がっかりした。

 ところが舞台が始まると、ずんずんブンナの世界に入り込んでいく。子供達
が母親の読み語りに、次はどうなるんだろうと期待するあの感じである。
 本で読んでストーリーを知っているからだろうか、いや、知っていても
次は、次はと期待感が湧いてくる。自分自身が椎の木に登って、天辺の土の
中に潜んでいる気がするのだ。さすがにプロの劇団である、本で読むよりも
大きな感動を与えてくれる。
 あっという間に70分の上演は終わってしまうのだが、あの長文の童話の
すべてが劇の中に収まっていることに気付く。
 ストーリーを知らないじっかんさんに如何でしたかと聞いてみる。
「いやあ感動したで、俳優さんが涙を流していたもんなあ」
 もちろん演出として泣いておられたのではない、感極まって涙を流して
おられたのだろう。
 演ずる俳優さんが、涙を流す場面でないところで涙を流すことがどういう
事なのか、素人のわたしには判断できないが、それがブンナの世界なのかも
しれない。
 一滴文庫の皆さん、嬉しい一日をありがとう。


【今日のじょん】
散歩道の昨日の事件が何だったのか確かめに行く。蔓が生えて倒れかけの
防獣柵があったので、そこが倒れたのかなと想像したが、かろうじて立っていた。

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帰雁忌 10/25

2014-10-25 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.25(土)快晴
 営業日だから諦めていた帰雁忌だが、一滴文庫から招待をいただいて
こうなると行かなければならない。というよりかみさんの許可が出やすい
ということだ。
 式典ということでジーンズではまずいかなとズボンを探す。ズボンに
なるとトレッキングシューズではまずいかなと革靴を引っ張り出して
ワックスを掛ける。ネクタイまでしないけど上着を持って出かける。
じっかんさんも同行なので乗せてもらったが、駐車場で車を降りた途端
異変に気付く。靴底が怪しいのだ、そういえば7年間履いてなかった靴だ。
あっという間に底がぼろぼろと崩れ、なんとも惨めな思いをする。
 会場は靴を脱いで上がるので問題は無いが、本館に行くときなどスリッパ
を借りる。
 今年は水上先生の没後10年ということで、帰雁忌も大がかりなんだろうか
劇団青年座の「ブンナよ木からおりてこい」が上演される。「水上文学の
風景写真展」も楽しみだが、ブンナも楽しみである。

渡辺剛さんの入選作品と、タイムリーな蛙の写真。右は式典前の舞台。
 表彰や挨拶の後、青年座の森 正敏氏のブンナについての講演があった。
ブンナの話を一体どのように演劇にされるのか不思議でたまらなかったが
様々な表現方法があって、第五次ブンナまであるそうだ。それぞれ映像で
さわりの所を見せてもらって驚く。言葉の分からないロシア公演の映像で
涙が出るほど感動するのだ。
 ブンナの上演が始まるまで本館ラウンジで抹茶をいただく、淳先生の
絵に囲まれて抹茶をいただくのはなかなか風情があって、じっかんさんも
満足そうだ。

本館ラウンジ茶房一滴庵とその内部
 ブンナが始まると撮影は出来ないので、その前に舞台を写真に収める。
このくるま椅子劇場は毎年越前竹人形が上演される劇場なんだが、舞台の
奥がガラス張りでその向こうの竹林が見え、何とも言えない雰囲気をかも
し出している。こんな素晴らしい劇場を見たことはない。つづく

【今日のじょん】散歩から帰って洗濯物を干していると、散歩道に人が
集まっている。「あれ~なんかあったかなー?」堤防の道は何事もなか
ったんだがなー。

 

 

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土喰庵薬味三品 10/24

2014-10-24 | 食・レシピ

2014.10.24(金)快晴

 我が家でとれた夏野菜は、カボチャ、キュウリ、トマト、ナスで
かみさんがカボチャのサラダを作ったのが絶品で、土喰庵の出る幕は
無かった。
 山椒の醤油煮はうまくできたし、塩漬けもしてあるのでなにか工夫
できそうである。今回は薬味を三品ご紹介しよう。
 一味ならず二味
 昨年とれた鷹の爪で一味を作って来たが、ミカンの皮を干したのが
在ったのでこれを混ぜてみる。特段柑橘系の香りがするというもので
はないが、一味としては市販のものより味香りともぐっといい。

 粉山椒
 
左は最初から葉や小枝を取って乾燥させたもの。右は種を取るときに
一緒に葉や小枝を取ったもの。
 8月下旬になると山椒が赤く熟れてくる。中の黒い種が硬くなるのだが
実はこの種は粉山椒にならない。赤い皮とそのしたの白っぽい部分が必要なのだ。
 採ってから1週間ほど乾燥させるのだが、時期が難しい。今年のように雨の
多いときにはカビが来てしまう。1回は失敗した。
 2回目は賢くなって、晴れた日には新聞紙の上で乾して、夜や雨の日は
乾燥剤を入れた瓶に入れておく。そうすると3,4日で皮が割れてくる、
すべてが割れたと思ったら、中の黒い種を取り出す。
ここで葉や小枝の始末のことだが、当初は乾燥する前に取っていたが
そうすると種を取り出す作業と二重手間になる。最後に一気にやる方が
効率的。
 皮の部分を再度乾燥させ、すり鉢で粉にするのだが、赤い皮の部分は
簡単に粉になるが、白い薄皮のような部分はおろせない。電動のミル
でならおろせるかもしれない。
 とにかく赤い皮の部分だけで試食してみたが、なかなかの味と香り
であった。

 梅味噌
 西京味噌の中に青梅を入れておくだけで出来上がる。こんなものが
溶けるんかいなと思うが、3ヶ月ぐらいで完全に溶け、種を残して実は
味噌に溶け込んでしまう。何につけても美味そうだが、今年は下仁田ネギ
の出来がいいので、焼ネギにつけてみよう。これは美味いぞ。
左から二味、梅味噌、粉山椒
【今日のじょん】久々にうみんぴあに行く。芝生広場は嬉しそう。
来月登る予定の青葉山を撮る。
ポチッとしたじょんを見ると広さがわかる。

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続々・四條畷歴民資料館 10/23

2014-10-23 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.23(木)曇り

  最も気になった展示物は、坪井遺跡鎌倉時代(四條畷市岡山東3丁目)である。
従来何の興味もなかった中世が、火葬の研究を始めて急に身近に感じ始められた。
坪井遺跡は片町線忍ヶ丘駅の東にある遺跡だ。この遺跡が鍛冶集団の集落遺跡だ
ということが気になる。展示物は鍛冶職人の土壙墓とそこから発掘された刀と
木棺の釘、火葬場から発掘された火葬骨、炭、鉄の小玉である。

副葬の刀、木棺の釘、火葬骨、小玉の鍛冶滓、火葬場の炭、右は蔵骨器。
 ここで疑問が湧くのだが、如何に中世といえども職人の墓に刀を副葬するの
だろうかということ、逆になぜこの土壙墓が鍛冶職人のものと言えるのかと
いうことである。また、土壙墓と火葬場が同居していることは、そこに同様な
理由があるのか知りたいところである。火葬場の炭の様子から見て、かなり
大きめの木材が燃料として使われている様子である。
 その場ではこういう疑問には気付かなかったので、資料館で聞くことは
しなかったのだが、もう少し坪井遺跡については調べてみたいものだ。
 この辺でかみさんの帰れコールがあり、歩いて遊々館に向かう。計ったように
送迎バスが来て、病院に帰り、昼食に出る。当初は手頃な食べるところが無いなあ
と思っていたが、よく探すとあるもんだ。ナチュラルキッチン菜というのが、
ご婦人には人気のようだが、やっぱり薩州路のほうが庶民的でよろしい。


【今日のじょん】一日お留守番ご苦労さん。ゴミ箱からゴミ出してたので
ちょっぴりストレスたまったかな?
 
  

 

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続・四條畷歴民資料館 10/22

2014-10-22 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.22(水)雨

 さてこの「まじないと人」の特別展は12月14日(日)まで開催されている。
興味ある多くの展示品が紹介されているので、この機会に是非ご覧あれ。
 まず目を引いたのは木棺である。ほぼ原形をとどめる木棺と子供用の木棺、
よくぞ腐らずに残っていたかと思う。発掘されたのは資料館から東に500m
の府道160号線沿いの老健施設遊々館の辺りと聞いて驚く。そこは畷生会病院
の送迎バスでいつも通っているところだから。

雁屋遺跡出土の木棺等、右は遊々館
 木棺の他に死者を運ぶ担架と鳥形木製品が出土している。鳥が死者の魂を
運ぶと考えられていたことは他の壁画等でも理解できるところである。
 木棺がよく保存されていたのは木質のためかと思い、学芸員さんに素材を
聞くと高野槙ということであった。高野槙はマツ目で、マツは水中で強い木材だと
聞いていたので、おそらく出土地は水辺だったのだろう。後で調べると四條畷市は
かつての河内湖の岸にあたるそうだ。
 隣に展示してある人骨は桧の棺に入れられていたそうで、棺は完全に腐食し
人骨のみが化石化して残ったそうだ。
 次に興味があったのは、はそうである。はそうというのは古墳時代の須恵器の
一種で、胴の中央に一個の小孔があり、何のためのものかよく解らない土器である。
 現物を見るのは初めてである。どこかで展示されていたかもしれないが、意識
して見たことはないので、初見としておこう。

これがはそうだ。栓をしたまま発見された。
 実は「古代の朱」(松田壽男著)に古代の水銀蒸留器ではないかという説が
載っており、そのことも学芸員さんに聞いてみた。
 「はそうというのはどこにでもいくらでも出土するもので、水銀蒸留などと言う
特殊な作業に使われるものとは考えられません。また、そういった成分の付着も
聞いたことがありません」と見事に否定されてしまった。
 帰ってから「古代の朱」の記事を読んでみると、祭祀用と実用が区別されるとか
福井市本堂町から出土したハソウは明らかに実用品として再三使用されたもので、
高熱で作製され、内部に朱砂が残留していた、と書かれている。
 祭事用のものはこれを薄手にしてもっと小形であり、全国でいくつも出土している
とある。
 いくつも出てくるはそうが実用品を模した祭祀用だとすると、松田氏の説も納得がいく。
 ただ、今回展示されているはそうには木栓が付いているのだ。祭祀用であれば、木栓は
必要ではないとも考えられ、やはり何かの必要があって実用に使われていたものと考える
方が順当である。いずれにしても不思議な土器である。つづく

【今日のじょん】
雨の散歩は辛いなあ、おっお隣が溝の掃除をしはったなあなんて言ってたら、猪の仕業
だった。

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四條畷歴民資料館 10/21

2014-10-21 | 晴徨

2014.10.21(火)曇り

 おそらく一生訪ねることのなかっただろう四條畷市に、かみさんの病院通いの
ために4回目の訪問となった。診察時間の合間に市内を散策するのが楽しみで
昨年の秋には飯盛山にまで足を伸ばした。(2013.10.8参照)
 今年の予定は四條畷神社参道の古本屋、斜陽館である。昨年訪れた時に
柳田國男の全集が一冊200円で販売されていたのである。時間が無かったので
2冊を買ったのだが、残りをゆっくりと見てみたかったのだ。ところが、この
春に訪れた時も今回も店は閉まっていた。というより、この参詣道の店の多くが
シャッターを閉めている。何となく淋しい気持ちで、四条畷駅から歴史民俗資料館
への道を急ぐ。案内では片町線の線路につかず離れずに行くと書いてあったが、
実はその道は一本道ではなくて、ジグザグに歩いて行くのだ。
でも資料館の道案内がしっかりしてあって、見過ごさなければ簡単に行き着ける。
 道中は住宅街の中なんだが、ザクロや柿が鈴なりになっていたり、稲掛けの
田んぼがあったりで、田舎より田舎っぽい風景に出会う。これはなんとも奇妙な
感覚だ。

何となく淋しい参道の商店街、街中に稲木干しを見つける。
 市立歴史民俗資料館は四条畷駅から北へ900m程、東高野街道の脇にある。
明治時代の裁判所出張所の建物とかで風情のある建物で、ちょうど「まじないと人」
という特別展の開催中であった。
 北河内における縄文時代から安土桃山時代の祭祀遺跡というサブタイトルで、
実に興味深い催しだった。

 写真撮影も可能で撮りまくったのだが、立派な冊子をいただきその必要はなかった。
                        つづく
【今日のじょん】いつもより1時間早く起きたら、霧の世界だった。散歩時は視界
500mってところか、山の端に日の出が幻想的である。
 
 

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HPを作ろう 10/20

2014-10-20 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.20(月)雨

 OCNのブログが閉店となり、gooブログに引っ越しすることになった。
来年の2月頃までOCNのブログを自動的に本ブログに飛ばしてくれることに
なっている。ということはもう誰もOCNの”晴徨雨読”は見られないのだ。
 本日閲覧者数を確認すると245,884人であった。思えば2006年、
旅日記を書くために始めたブログが8年で24万人、年間3万人の方々に読まれたこと
は誠にありがたいことと思っている。
 全ての記事は本ブログに受け継がれているわけだが、問題はいくつかある。
一つは、様々な分野の記事を書き溜めてきて収拾が付かなくなってきている
ことである。旅行記は日々を追う記録だからブログで良かったし、日々の
日記的な記事はそれでもいい。問題は歴史や民俗に関する論文的な文書である、
飛び飛びの建て増しの旅館のような文書に憂慮している。晴徨雨読を読んでいただいた
24万人の方々に申し訳なく思っている。もう少し解りやすく読んでいただくためには
新しくホームページで立ち上げるか、本として出版する以外にないと思う。
 今一つはカフェじょんのびの宣伝広報である。OCNブログにはバナーを張って
地図や営業内容をお知らせし、日々の記事の中でもじょんのび情報をお知らせしてきた。
 ところが新しくgooブログに移ったらそれらのものはすっかり無くなり、今は
至極シンプルなものになっている。

京都府立福知山高等技術専門校技能センターの職業能力開発セミナー在職者訓練という
大仰な研修に週2回通っているのだが、、、、。
 さて、これからどうするか?岐路に立っていることは確かだし、このgooブログを
充実してやっていくか、新たにホームページを立ち上げて整理していくかということである。
 そんな事もあってホームページ作成講座に通い続けているのだが、年齢とともに
新しいことを始めることに費やすエネルギーがだんだん膨大になっていることは確かである。
若い時分に何でも無かったことが随分苦労に感じることとなっているのだ。

【今日のじょん】犬が尻尾を振るのは嬉しいから振るのではなく、振り方にも色々あると
いう番組をやっていた。バカバカしいからよく見ていなかったのだけど、「おとーさん、
嬉しいときは右側に振るってほんまみたいやで」というので観察している。
う~む、みぎといやあ右だなあ???

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鹿探知犬 10/19

2014-10-19 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.19(日)快晴

 昨晩9時半頃、じょんがうなり声をあげる。最近増えてきたカメムシかはたまた
ゲジゲジか、、、。でもちょっと様子が違うので、「どこや」といって立ち上がると
玄関の方へむかっていく。
カーテンの隙間から覗いてみると、じょんのびファームの
側の法面に鹿の勇姿がくっきりと映し出される。
 その法面に夜な夜な来ていることは足跡や草の荒れようで解るが、こうまではっきりと
見せつけられると、ショックである。長靴を履いて懐中電灯をもって玄関を飛び出すと
すたこらさっさと逃げていった。
この法面に立っていた。
 そして今晩の9時半、またしてもじょんが吠える。昨日の位置を見ても何もいない。
もしやと思ってじょんのび谷をサーチライトで探る。今朝じょんのび谷の堰堤から
上の部分がひどく荒らされていたからだ。
この荒らしかたはどう見ても猪の仕業と見えるのだが、、。
 サーチライトに二つの目が光り、小さめの鹿の影が映し出される。昨晩畑ののり面で
見たのと同一の鹿である。小ぶりではあるが立派な角があり、雄の若い鹿らしい。
これも窓を開けると慌てて山中に逃げていった。
 連日同じ時間に同じ鹿が侵入しているのには驚いたが、じょんの探知能力にも驚く。
視覚、聴力では感じ取れないと思う。家中閉めきっているので視覚に入ることはないし、
聴力なら人間も同等にあるようなものだ。同じところに居たわたしには何も聞こえ
なかったし、あとは嗅覚である。これは我々の想像外の能力があるわけだから、なにか
臭っているのだろう。しかし昼間、鹿の通った跡に連れて行っても知らん顔しているの
である。従って夜間の鹿探知については、幾つかの感覚の組み合わさった野生の第六感
みたいなものがあるのだろう。
 しかし探知はしてもそれからのことは人間の仕事なので、鹿対策に頭の痛いことである。
ドッグランど横の谷もしっかり荒らされている。
隣家との境の谷間も鹿の侵入道となっている。

【今日のじょん】本文登場のためお休み。

 

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続トラブル多いぜ 10/18

2014-10-18 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.18(土)快晴

 自動車修理店から修理完了の電話が届いた。さっそく引き取りに行って
説明を聞く。温度を感知するセンサーの基板が不具合を起こしているもので
各社とも時々ある故障だそうだ。どうやら空調のダイヤルをAUTOにした時に
温度を感じながら風量を調節する装置らしい。修理費は8千なにがし。
 やはり過去にはなくて、便利になった機能が故障している。便利になることは
いいことなんだけど、それがたびたび故障するとなるとこれはゆゆしき問題である。
 便利な機能とは言え、その機能の開発費もパーツ代金も消費者が負担しているわけ
である。その上修理費まで負担しなければならないとなると、消費者って一体何なんだ。
 リモコンキーのように修繕費がばかばかしいとして修繕しないと、従前よりも不便に
なるわけだ。それって納得いかないぞ。
そんな機能なんていらない、従前のシンプルな機能の車がほしいといってもそんなもの
ありゃしない。つまり消費者はメーカーのいいようにされているわけだ。
 緊急のトラブルに対応していただいた修理店のスタッフには大変感謝している。
しかし便利に名を借りた各種の不必要な機能を販売しているメーカーには憤りを感じる。
 各メーカーで同じような故障が起きているとは聞いたが、とりあえず故障を起こした
ニッサンの車がきらいになってくる。
 自分が一番いいと思って買った車が嫌になってくるというのは悲しいことである。

【作業日誌 10/18】コニファー移植
 昨年もやったのだが、今回はそれよりも随分育っているので恐怖である。
おそろしく太い根が四方八方に伸びていて、バチヅルで切れる代物ではない。
不要になった枝切りノコを土中に突っ込んで切っていき、周囲を掘り下げる。

じょんはここに登場のため今日のじょんはやすみマス。
相当掘ったが木はびくとも動かない。そこでひと思案、もらい物のウィンチがある
ことに気付く。ロープを張ってウィンチで引っ張ると木が徐々に倒れてくる。
まだ切れていない根をノコで切るとやがてすっかり倒れてしまう。欠点は同時に根の
周囲の土もばらばらと落ちてしまうことである。

麻縄も寝巻きも準備しているのだがそんなのやってる状況ではない。
とにかくずるずる引きずっていって、土をかぶせ、水をジャカジャカやる。
去年はそれでなんとか成功したのだ。
 
無理矢理移植、向こうのは昨年の成功例。

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トラブル多いぜ 10/17

2014-10-17 | 日記・エッセイ・コラム

2014.10.17(金)晴

 昨晩のことである、綾部温泉に行くべしで車を出したら、空調のファンが
止まらない。OFFにしてもAUTOにしても弱にしても強にしても、ガーっと
空気が出て止まらない。もちろん風量の調節もきかない。走行には問題ない
ので温泉に行って帰ってきたが、何ともやかましくて温度もままならない。
 今日の夜はパソコンの講習会もあるし、とにかく田舎暮らしでは車がないと
どうにもならない。
 いつもの自動車整備店に電話すると、とりあえず見てみないとということで
店に持っていって代車を貸してもらう。来週には必ず必要なことがあるので
何とかならないかと無理を頼む。
 それにしてもこの車、トラブル多いぜ。ニッサンには乗ったことがなかったので
ウィングロードを買って、7年目、3度ばかしトラブルが起こった。初っぱなが
カーコンポの不具合で修理費4万円、新品買った方がやすつきそうだが、ETC
も一緒に組まれているのでやむなく修理する。

ニッサンさん、トラブル多すぎるぜ。
 次がリモコンキーの故障、ディーラーに行くと、修理に1万円かかるということだ。
ばかばかしいので、リモコンが効かない状態で使っているが、大変不便なものである。
 旧来のキーだと各ドアに鍵穴が付いていてどこからでも開け閉めが出来るが、今は
運転席のみ、もっと困るのは夜の暗闇である。従来のキーだと鍵穴の周囲が夜光塗料
で光っていたりしたが、今はどこに鍵穴があるのか見つからない。やむなくライト
付きのキーホルダーを付けている。
 次が今回の故障だが、ある意味で全ての故障は走行には関係ない。つまり、便利に
なった付属機器の故障ということだ。エンジンやブレーキなど走行に関係する部分は
各社とも高い技術で安定した性能が得られているのだろうが、こういう周辺機器の
差が各メーカーの差となっているのではないか。

【今日のじょん】いつもと違う車があるので、クンクン嗅ぐばかり、、、。

【作業日誌 10/17】
 コニファー移植準備、育ちすぎでとにかく大変

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