晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

丹波西国三十三所道中記 二日目ー1

2023-12-16 | 徒歩巡礼

2023.7.21(金)快晴 
   丹波西国三十三所巡礼二日目 一番観音寺~円浄寺(三番法光寺管理)
 観音寺発 12:00  土 Oさん宅昼食 (0:40~13:20)
 円浄寺着 14:55  発 15:25   福知山駅着 16:00
 歩行 10.1Km   
 経費 あやバス 500円 JR 240円 朱印 300円 水 150円  合計 1,190円

 今回初めて同行者と歩くこととなった。Kさんは将来四国八十八ヶ所を回りたいので、練習のため同行したいと言うことだ。観音寺で11時に待ち合わせたのだが一向に現れない。たまりかねて電話すると高津八幡宮に居るという。「なんでお寺巡りするのにお宮さんに行くんや?」「駅を降りたら八幡宮の大きな看板があったので、ここかなっと思った」という意外な返事。温厚な(?)わたしもムッとくる。待つこと30分、堪りかねて迎えに行く。府道の手前で見つけて、観音寺まで案内しお参りを勧める。山門で待っているが一向に帰ってこない。また堪らず境内を探しに行くが本堂付近には見当たらない。受付のところで佇んでいると遊歩道のあじさいの陰からひょっこり現れた。「石柱に色々良いことが書いてありますよ」とのんきな様子に温厚な(?)わたしもイライラする。結局予定より1時間遅れて観音寺を出発。
  観音寺仁王門出発
 府道より一本南の昔の街道らしき道を歩く。ただ周囲の家々は新しく、地蔵さんや道しるべなども見当たらない。二人で生い立ちやら世間噺などしながら歩くが、梅雨明け十日とか言う年中で一番暑い時期の真っ昼間だ、暑いことこの上ない。石原(いさ)の府立工業高校の下の水取公園に立派な道しるべを見つける。「すぐ福智山 左 ひろ三年道 こんひら 願主正覚院」とある。ひろは姫路の広峰神社、こんひらは四国の金毘羅さんと推定される。福知山と播磨方面への分岐の道標で丁度このあたり通行の要だな、やっぱり街道なんだと納得していたら、何と道路工事の際に移転されたものと書かれている。元の位置は石原○丁目101番地云々とあるが、福知山と長田野を越えて播磨方面に行く道の分岐点なのだろう。
 水取公園の道標
 また、暑い中を歩いて行く、なるべく旧街道を歩きたいと思っているが、市街地が拡がっている今日、一体どれが街道か解らない。たまに地蔵さまなどあったら、ここなんだと納得して歩く。元気にしゃべっていたKさんの歩みが遅くなる。土(つち)の辺りではかなりしんどそうなので休憩できる日陰を探すが、一向に見つからない。真っ昼間なので建物は陰を造らない。このままでは彼は脱水にでもなりそうだ。その時とある住宅の駐車場を掃き掃除しているご婦人を見つける。駐車場に車は無く、植栽の木が木陰を造っている。「すみません、弁当をとるのに木影を貸していただけませんか?」「いいですよ、かたづけますから使ってください」地獄に仏の心境で車止めに並んで腰掛ける。すると先ほどの奥さんが家の中から冷たいドクダミ茶とアイスクリームをお盆に入れて持ってこられた。これがお接待というものか、初めての経験に両手を合わせてありがたく頂戴する。するとKさん、「そんな気を遣わんといてください」礼儀のつもりで言ったのだろうが、「こちとら、あんたのために場所を借りたんだぜ。有り難く頂戴しろよ」と心の中でつぶやく。
 木陰をお借りして、接待を受ける。
 二人並んで弁当をひろげて昼食が始まる。するとKさん、ザックの中から凍ったビールを出しておもむろに飲み出した。巡礼の途中に飲酒は、、というより熱中症の危険が大ということが問題で、ムッときたが飲むなとも言えず行き先を案じていた。食事を終え、厚く御礼を言って炎天下の中に飛び出す。休憩の効果で順調に歩き出し、土師橋を越える。府道を南に歩いていると、Kさんオシッコがしたいと言う。街中のこととてそこいらで済ませるわけにもいかず、「川の行に行けばどっか出来るでしょう」と言って路上で待つこと数分、とても長く感じられた。やっと帰ってきたと思ったら小走りで、先にあるスーパーにむかい「ちょっと休憩しませんか、トイレに行ってきます」どうやら大の方をもよおしたらしい、昼間に凍ったビールなんか飲むからだ。待つこと10分あまり、イライラ通り越して諦めムードになってきた。それでも気を取り直して、大正小学校下の小川の道を東に進む、もう円浄寺はすぐそこなんだがKさんの様子がおかしい。いかにもしんどそうなので、円浄寺に上がる坂の下の木陰で休憩させる。この時点で1ℓの水と500㎖のボトル半分を飲み干していた。つづく




 

 

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