2008.8.9(土)晴
晴徨雨読より今日のじょんが人気のようなので、特集号を組むこととした。
『真夏の怪談』
朝が早かったじょんは5時には起きていたが、最近は飼い主の寝坊がうつったか、やや遅くなった。朝の小用に立つとちぎれるほどに尻尾を振ってコンコンコンといわせて喜んでいたのだが、最近では「なんやおとうか、おしっこしてまたねるんやろ」という顔をして、チロっと横目で見るだけである。今日も同様に二度寝を楽しんでいると、なにか足に触るものがある。ぞっとして足元を見るとじょんがぺろぺろやっている。なんでお前がここにいるのだよ、一瞬目を疑ったが、やっぱりじょんだ。どうやってあのフェンスを乗り越え、階段を登ってこの部屋に来たのだろう。しかも音も立てずに気付かれずにだ。ベランダの3段の階段がなかなか登れなかったのに、十数段の階段がどうして登れるのだろう。喜んでもらえると思って盛んに尻尾を振っているが、せんぞ怒られて小屋に戻された。
左の椅子がフェンスの横に置いてあったので、これを使って越えたようだ。
『チコとの遭遇』
隣のチコは柴犬のお兄さんである。もともと我が家の庭はチコのテリトリーなのでよく離れて庭を走り回っている。その後に散歩をすると臭いが残っているのだろうくんくんとかぎ回って大変である。散歩時間が違うので遭遇したことは無かったのだが、きょうはたまたま休みで、早い時間に散歩をしていた。リードを着けて道路に出ようとしたとたん、離れたチコが飛び込んできた。じょんは沢山の犬の中で育ったせいか犬が大好きで、尻尾を振って近づいている。ところがチコは犬になれていないので飛びかかってきた。二頭のリードを両手に持って、かみさんを呼んでチコと引き離す。隣の息子さんとお母さんが来て、一件落着したが、今後どうなるかが心配なところである。
『虫、蛙、蛇、獣』
じょんのび村には沢山の生き物がいる。特に最近は虫が最盛期である。コオロギ事件では虫に対する弱さを露呈したような感だが、庭で跳ねたり飛んだりしている虫たちに対しては怯えることなく遊んでいるようだ。今日はカブトムシの雌が飛んできた。最初は怖がっていたようだが、慣れてくると遊んでいるようだ。
カブトムシとにらめっこ。
考えてみれば見るものあうものすべて初めてのものだから、怖がるのも無理はない。蛙だって最初は怖かったようだが、いずれは慣れるだろう。
蛇は二度ばかし出合っているのだが、むこうが動かないので、生き物として認識していないのではないか。特に最初に出合ったシマヘビは目の前にどろんといたので、視界には入っているのだろうけど、何も気にしていないようだった。問題は獣である。上林にいる限り、イノシシ、シカ、サル、ヌートリア、アナグマ、タヌキ、キツネなどに遭遇することとなるだろう。その時にどういう状態となるか、どういう態度をとるか不安でもあり、楽しみでもある。
『じょんシュー』
夕方の散歩の大敵はブトである。これは人間も犬もたまらない。うるさくてすばしこくて、刺されるとかゆくてたまらない。かみさんは自分とじょんに防虫剤をふりかけて出かける。じょんのためには犬専用の防虫剤を使っている。ペット用の商品はどうも怪しいのだが、成分をよく見ると人間用のものと同一である。ただしその成分の量が記載されていない。ペット用と人間用の差とは一体何だろう。実際に刺激臭が強烈で、ふりかけるとパニックになっている。私は虫に刺される害より、その薬の方が害になるような気がするのだけどかみさんはタオルを鼻にかぶせてシューしている。最近では慣れてきて散歩前の儀式として甘んじてシューされているようだ。「じょんシュー、じょんシュー」「じょんシュー、じょんシューと人馬は進む、じょんシュー居よいか住みよいか」
じょんは一足先に金メダル。
『背後霊じょん』
私が食事を始めるといつも背筋にゾクッとしたのもを感じる。あの世で食べたいものも食べさせてもらえない亡者が私のおかずを狙っているのだ。時に右から、時に左から、背中をぺろりと舐めたりする。正体を明かすべく、かみさんに写真を撮ってもらうと、そこには両手を下げたじょんの姿が、、、、、おいしいもんくれい~あな恐ろしや。