晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

梅干しを干す 8/13

2008-08-15 | 日記・エッセイ・コラム

2008.8.13(水)晴

  日本一周自転車旅行で最も苦しかったのは2006年8月13日である。飛騨古川のYHをスタートしお盆で賑わう飛騨高山を避けて木曾街道(R361)に入った。美女峠なんて名前だけで、とんでもない峠で、後にも先にも下車して押した峠は、故障した杖突峠以外にはただ一つである。美女峠を下ったら後は登りだらけである。真夏のカンカン照りの中をひたすら登って行く。この日は大きなミスを数回犯してしまった。結局自転車ツーリングに慣れていなかったということである。スタートから2ヶ月ぐらいたっていれば絶対にあり得ないミスである。ひとつは塩沢温泉のところで宿泊しておくべき、ブログにも書いているが2時30分ではもったいないという気持が先に立った。身体は充分に疲れていたし、宿は安くて、しかも温泉付なのである。次のミスはその日の宿泊予定としていた日和田高原キャンプ場に行かなかったこと。これはあまりに高所にあるため、そこまでいくくらいなら長峰峠を越えて開田高原まで行こうと思ったことである。キャンプ場は長峰峠と同じぐらいの行程が必要で、峠さえ越えれば後は下りという気持は解らないでもないところだ。次のミスは開田高原のキャンプ場に行かなかったこと、身体が極端に疲れているので、宿を取りたいという気持で一杯だった。開田高原で宿泊を断られ続ける間に閉まったと気付いたが、既に遅しで、キャンプ場まで登り返す体力、気力は残っていなかった。ここで民宿の軒先でも借りて、ビバークすべきであった。高原はシーズン中で超満員だが、木曽福島方面に下りて行けばなんとかなるだろうと考え、疲れた身体にむち打ち、あと30Km近くを走ることとなる。その間何軒もの民宿の宿泊を断られ、木曽福島に着いたときは7時、夏とはいえ薄暗くなっており、ここでも旅館は満室、結局街のはずれで野宿することとなる。Img_0230

名前とは裏腹の美女峠

 人間うまくいかない日というのはこういうものだろう。後から考えるとなんであの時、ああしなかったのか、こうしなかったのかと思うのだが、全てやることなすことが裏目に出るのである。こういう時のリスクを最小に抑えるためには、経験と冷静な判断、そして欲をかかないこと。それは人生に於いて何でも言えることかと思う。この日の出来事は一生忘れない。
 さて今日のタイトルは梅干しである。梅干しを作った記事を書くと大反響で、色んな方からアドバイスが届いた。梅干しづくりも蕎麦打ち同様男のロマンがあるのだろうか。その奥の深い梅干しづくりでも究極はいわゆる土用干しである。技術的には何も難しくないのだが、一番快感を感じるパートなのである。手塩にかけて育てた梅干しを一個ずつそっとつまんで干してゆく、最も暑いときに最も暑いところに干して、しばらくするとまたひとつずつ裏返す。この作業がたまらなくいい、ひとつひとつの梅干しが愛おしく感じられるのだ。あの竹編みのざるというかかごというかがまたいい。形も良し、機能美あり、なんと言ってもプラスチックになっていないところが一番いい。ホームセンターなどで並び出すとわくわくするのだ。
 干す時季は土用干しの名のとおり少し遅れているのだが、漬けるのが遅かったのでなるべく遅い目にしたのだが、安定した天気が崩れる様子で、やはり土用に干せるように準備すべきか。期間は3日ぐらいと書いてあるが、よく干せるまで何日でも良いそうである。私も徹底的に干そうと思っている。Img_0806

今日は長岡京市で市会議員をしている息子の小原明大君が来じょんした。彼のブログは10万ヒットを越えているとか。我が晴徨雨読は4万いくらだからすごいなあ。是非のぞいてみていただきたい、ちょっぴり若増っぽいところがいい。http://blog.goo.ne.jp/ohara1095Img_0804

次に来るときは要肉体労働。

今日のじょん:またしても夜中の怪
 真夜中の1時30分、またしてもクウンクウンと騒ぎ出した。コオロギでも飛び込んだかなとじっと我慢していてもいつまでも鳴き止まない。ところがその時山の方で、チリンチリンチリと三拍子の鈴の音が聞こえるのだ。これはあの時風呂で聞いた、鈴の音だ。空耳ではなかったのだ。今日はより近くで、そしていつまでも聞こえる。よーく聞くと、これは鳥の鳴き声である。フクロウやコノハズクのように夜に鳴く鳥だって居るはずだ。外国ではナイチンゲールなんて鳥もいるそうだ。異常に高周波の声で、御詠歌の鈴と同じテンポで鳴いている。
 じょんのところに行くと前回同様抱きついてきた。何かに怯えていることは確かである。虫や動物が来ていないか確かめるが、その様子は無い。やっぱりあの声に怯えているのだろうか。じょんが夜中に何かに怯えて鳴いたのは2回目である。何に怯えたかは解らない。Img_0807

石の上にも3年、フェンスの重しの石が冷たくて気持イー。

コメント
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