食の安全（１）

　旅の計画性を無くして気楽な行程にしょうとしているが、目的は持っていなければならない。それは今回の旅が今後の私の人生、生活において基盤になるような旅となることである。たとえば一生旅を続けるわけにはいかないし、働いて収入を得なければ食べていくこともできない。食わんがための苦痛を覚える労働よりも、自分自身納得いく夢のある仕事がしたい。それがなんなのか今はわからない。旅の中で見つけるのはひとつの目標でもある。
　旅の準備として自炊をしてみた。３０年間ご飯を食べさせてもらっていた私にとって、買い物、調理、あとかたづけは一種のカルチャーショックである。最初はものの値段がわからない、いったい安いのか高いのか、、、。調理は独身時代を思い出し、それなりにとりかかるがとにかく要領が悪くて時間がかかる。そうめんをゆがこうとして、沸騰させたまではよかったが、放り込んだそうめんが束のままであったのだ。熱湯の中に手を入れるわけにいかず、さえ箸で束ねてある紙を剥がすのだがそう簡単に剥がれない。ついに団子のようなそうめんができあがってしまった。(失敗の一例）
　悪戦苦闘の連続でも少しづつ腕を上げ、最近では料理も期待されるほどとなってきた。
　さて、買い物であるが近所のスーパーで一日分の食料を買い思ったことは、「食料って意外とやすいなー」ってことである。上手に買えば一日三，四名分１，０００円～２，０００円
で済むときもある。サラリーマン時代の昼食だけで１，０００円ぐらい使っていたから安いと言えば安い。そのうち如何にやすく買うかが楽しみとか、快感に変わってくる。実はこれが恐ろしい落とし穴であることに気づくまでは、、、、。
　
６月２６日(月）の私の食事と食品添加物(原材料も含む）
　朝食　
　　コーヒー
　　コーヒーフレッシュ　　（カゼイン、乳化剤、リン酸Ｎａ、セルロース）
　　パン（発酵風味料、乳化剤、イーストフード、ビタミンＣ，酢酸Ｎａ
ヨーグルト（増粘多糖類、香料、酸味料）
チーズ（タラガム、グアーガム、クエン酸Ｎａ等、アミノ酸、核酸）
マーガリン（コーン硬化油、グリセリン脂肪酸エステル、カロチン）

昼食
スパゲティ
ミートソース（容器をすててしまって不明）

夕食
ご飯
オムレツ
あじみりん（ソルビット、アミノ酸等、ステビア、甘草、デキストリン、カラメル、酸化防止剤
　　　　　　　ＰＨ調整剤）
漬け物（ブドウ糖果糖液糖、アミノ酸液、酸味料、酸化防止剤、紅花黄、カロチノイド、
　　　　　増粘多糖類）

　もちろん違法なものは入っておらず、これがいったい多いのか少ないのか、体にいいのか悪いのか、害になるのか薬になるのか消費者である私たちにはわからない。だけど私たちが生まれた頃にはこんな化学薬品が食品の中に入ってなかったことは確かではないのか。食育が新聞やテレビで取り上げられる今日、日常的に何十年もの間これらの食品を食してきたことが一体どういうことであったのか、私には一つの発見であり課題である。

晴徨雨読

　ブログのタイトルである「晴徨雨読」はもちろん私のオリジナルであり、今回の旅のポリシーをよく表していると自画自賛している。”徨”は彷徨の意味、晴れた日には彷徨し雨の日は読書して、スローな旅を楽しもうということだ。
　実はスタート前までは（今でもスタート前ではあるが、、、）あれもしたいこれもしたいと、かなりたくさんの計画をしていたのである。百名山を登ってみようとか、東海道五三次を宿場ごとに回ってみようとか、小説の舞台を巡ってみようとか、四国八十八カ所を踏破しようとか、、、である。しかし、これじゃサラリーマン時代と同じになってしまう。スケジュールと時間に追われ、ストレスためてしまう。一切の計画を破棄して、「晴徨雨読」の旅にしようと決めたわけである。バイクショップからはまだ完成の連絡はこない。二ヶ月近く予定が遅れている、連日梅雨のニュースが報道されている。本来なら、イライラカッカしている自分なんだが、のんびりのんびりスローライフと言い聞かせ、「晴徨雨読」の精神でひたすら待っているのである。

　私の娘は小さい頃は鳥でも魚でも皮の部分が大好きで、残さず食べていたのだが、大きくなると贅沢になったのか側の部分を残すようになったのである。本当はこの部分がいちばんおいしいのだが、、、。
　私は娘が食べ終わるのをまって、この残りでビールをもう一缶呑んでしまうのだった。
　そしてある日、この食べ残しのカレイをみて気づいたのである。
　日本一周て言ったって、周りの道をぐるりと回ってるだけじゃおもしろくないし、本当に巡ったってことにならない。魚の骨の部分もぐるぐる巡って、魚骨法日本一周してみようかなって考えたのである。

　

　

旅立つ前に

　２００６年３月３１日退職、５月８日日本一周に旅立ちの予定。もう６月も後半の今、半分泣き出しそうな状況になっている。肝心の自転車（ＢＩＫＥ）ができないのだ。フルオーダーでなんやかやと細かな注文をしたためか、完成が遅れていること甚だしい。

でもけがの功名でいいこもあるのだ。まずこのブログをつくったこと。

旅の記録はどんな形でもしていかなければならないが、写真も記事も日付順に残せるのは、うってつけ。しかも旅の情報を提供していただくこともできそうだし願ったりかなったりである。ブログ初心者でわからないことも多くあるのだが、よろしくお願いいたす次第。

　６月９日(金）丸刈りにする。旅の予算を少しでも減らすため、整髪の手間を省くために思い切って丸刈りとするが、結構勇気のいることであった。散髪代３，０００円×９回＝２７，０００円、年間の節約もさることながら、洗髪整髪の手間がかからず、涼しさも格別でなかなか気に入っている。妙に悟りが開けたような錯覚も心地よい。