晴徨雨読

晴れた日は自転車で彷徨い、雨の日は本を読む。こんな旅をしたときに始めたブログです。

丹波西国三十三所道中記 三日目-2

2024-01-25 | 徒歩巡礼

丹波西国三十三所道中記 三日目-2 仁和寺の法師、宝篋印塔を見ずして
 2023.8.17(木)

 荒木の公会堂を後にして、一盃水の峠から榎原に向かう。福知山市の霊園や工場などがあって民家は見当たらない。府道でもなさそうで、多分市道だろうが、昔の街道ではないようだ。室の入り口にお地蔵さんがあり、少しほっとする。
 石柱何が書いてあるか解らなかった。 
 室、市寺辺りも例の水害被害を受けたところだが、その頃市会議員をしていた同級生の谷垣君のHPで被害の様子を見て驚いた事がある。正明寺、市寺と過ぎ高原状の農業地帯を歩く。昔からの田んぼではなく新たに開拓された感じがして、道も野原の真ん中を直線的に進んでいる。昔の街道なら里山に沿ってうねうねと進むのだが、民家がないのでこのようになるのかなあと思いつつ歩む。ため池の付近にお地蔵さまを見つけこれまたほっとする。
 民家も無いところなのだが、花も供えてある地蔵さま
 榎原で府道109号線に出合ったところに神社があり、赤い鳥居なので稲荷さんかな。口榎原で国道429号線に出るところに大歳神社という大きな神社があり、休憩する。暑い中を歩いたせいもあるが、ウオーキングサンダルがはきおろしで足裏の痛みも出てきた。
 今日の道程について、※四番、三番、五番と廻るわけだが、合理的な順序ではあるが、本来の巡礼順としては如何なるものかと不安に思っていた。特に荒木から榎原に抜ける道はさほど古い道ではなさそうで、いぶかしく思っていた。「丹波西国三十七所道中記」(嘉永5年)によると、やはり二番、四番、三番、五番と廻っており、此順よしと述べている。

 それではわたしと同じ道を歩いたのだろうかと、陸地測量部の地形図福知山(明治26年測図)を見てみると、荒木の一盃水の峠から室までの道は無いのである。さすれば荒木からはまた堀に戻り、室に向かっていると考えられるが、それでも三番、四番、五番と廻るよりは近回りなのだろう。とここで現在の5万分の一地形図で、荒木の公会堂の横手から室川の上流に抜ける破線の道を見つけた。陸地測量部図には無いのだけど、この道は傾斜も少なく簡単に室に抜けられそうだ。機会があればこの道を歩いてみたい、巡礼道の痕跡でも見つかれば大発見だ。つづく
※三番 法光寺(荒木) 四番 海眼寺(寺町) 五番 観興寺(樽水甘栗)
   

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