3月も早くも最終週。先週末に行われたNGT問題の記者会見は、前代未聞の展開となってグダグダな結末になってしまいました。今後については、有耶無耶にはできそうにありません。
- 報告書は出てきたが…
正月明けにNGTの一メンバーが行ったネット配信での告発によって発覚したファンによるメンバーへの暴行騒動は、当時の支配人が何ら発言することもなく第三者委員会が立ち上げられ、その報告書についての記者会見が先週末に行われた。
まず事件について簡単に振り返ります。1/8にNGTのメンバーが、12/8自宅前で待ち伏せたファンに顔を押さえつけるなど暴行を受け、それは他のメンバーにそそのかされたものだったと生配信で告発した。更に、当時の支配人はその唆したメンバーやそのファンと繋がったメンバーの処分を約束したが、事件として犯人の不起訴が決まるとその約束を反故にしたというものだった。
この告発を受けて、当時の支配人は何の発言もすることなく本社AKSに異動し新支配人が就任することになる。そして、いきなり第三者委員会を立ち上げて調査を依頼するとAKSの松村取締役が発表した。第三者委員会の人選に数週間掛った後、報告書が提出されての会見が先週だった。
その報告書は、肝心の犯人からの聴取は出来ず、一部のメンバーからの聞き取りもできなかったものでしたが、出来る限りの調査から導き出したものとした。その主な内容は、事件そのものは確かに起きており犯人と被害者の会話の録音からメンバーの関与を感じさせるが、該当メンバーたちは否定しており現状では断定できるだけの証拠がないので関与無しと結論付けた。但し、一部のファンとメンバーの繋がりは確かにあるようで、それは大都市ではないので住居や行動域が特定されやすいとう要因もあるようだというものだった。尚、AKS側は報告書を受けて繋がっているとされたメンバーは確証が無いので不問とするとのこと。
その報告書の会見中に、被害者のメンバーが反論や告発するツイートを次々に更新し、それを見た記者がそれについて質問という前代未聞の展開となった。松村取締役は苦しい発言に終始しこの会見で幕引きすることに失敗した。
そのツイートは次のような内容でした。松村取締役は第三者委員会で明らかになった繋がりメンバーは処分すると約束していた。1/10の3周年公演での私の謝罪は、松村取締役に無理強いされたものだった。記者会見に出席している幹部3人は、被害者や警察にろくに話を聞かずにメディア・スポンサー・保護者などに被害者の妄想だと虚偽の説明を繰り返していた。というもの。
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第三者委員会の報告書で、確証がないから事件に関与ありとは出来ないという事で「関与無し」の結論にするのは仕方がないし、その事で処分するのももし処分に対して裁判を起こされた時に立証責任が発生するという事で難しいというのも理解できる。
問題なのは、被害者に対してその旨を説明し納得させることが全くできていない中で記者会見を行ったという事に尽きると思う。だから、記者会見の最中に反論ツイートされるなどという醜態を晒すことになったのだ。
幹部がやった事は、その場凌ぎに「関与メンバーの処分を約束」し、それをほとぼりが冷めた頃に反故にするという事を2度繰り返しただけだった。これでは被害者は怒るのも当たり前だろう。幹部たちは、彼女も芸能活動を続けたいんだろうからこれ以上は自分たちのやることにケチはつけないだろうと高をくくっていたに違いない。しかし、もう芸能界から引退してもいいと思っている相手にそれは通じない。そういう面からも、幹部たちが被害者とまともに話し合ってはいないという事を感じます。
そもそも、やるべきことをやり切っても埒が明かない状況になってしまった時に第三者委員会を設置するものであって、何もしていないのに第三者委員会を設置すること自体が時間稼ぎ以外の理由は無かったろう。
私個人的には、秋元氏が全く表で発言しない事に奇異さを感じます。彼が多忙で、この手の問題にタッチする余裕が無い事は理解できますが、彼の名前で募集した女性が被害を受け、今回対応した幹部も彼の古くからの友人であるなど、無関係であるとは言えないと思います。金と名声だけ取って、面倒は他人に転嫁は通用しないのではないでしょうか。
今回の件の解決は、とにかく被害者と幹部が十分に話し合って納得してもらうしかないと思う。被害者を尊重せず、舐めきった態度を続けていると更に泥沼にはまっていくに違いないだろう。
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