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石井慧、プロ格闘家転向

2008-11-04 | スポーツ

 柔道の北京五輪男子100キロ超級金メダリストの石井慧選手は3日、記者会見してプロ格闘家への転向を正式に表明した。

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 紆余曲折はあったものの、かねてよりの本人の希望通りの決定。これからは勝っても負けても大変だと思いますが、自分が決めた道なので頑張ってくれると思います。それにしても、この問題。あまりにも周囲の彼の決意をいぶかしがる声が多すぎました。それも、柔道関係者よりもマスコミから。

 意外にも全柔連は彼の決意を早くから容認していたようですし、周囲の柔道関係者もどうしても引き止めるというよりは容認して早く喧騒から逃れたいというような雰囲気すらありました。

 むしろ騒ぎ立てたのはマスコミだし、「ロンドン五輪のメダルが・・・」とか「もったいない」とかの本人の希望を考えない議論で騒ぎ立てたのもマスコミ・・・。自分達のやっていることが、職業選択の自由の侵害だとか考えていないのだろうか。

 ところで、今回の石井選手の選択ですが、ある意味ではそんなに悪い選択ではないと思います。柔道にとっては、五輪の金メダルは最高の目標であってゴール。金メダルを獲得した石井選手にとっては、もはやこれ以上の目標はなくなってしまったという情況。

 そして、柔道を引退した後を考えると、有名大学などの柔道部の監督や協会幹部になれるのはほんの一部の選手にすぎません。石井選手がそうなれるかどうかは全くわかりません。実業団チームに入っても、柔道引退後もそのまま働けるのかは不明だし・・・。自分の道場を持つにしても、先立つものは必要な訳で・・・。

 そういう時には、総合格闘技という選択肢は十分にありえるのではないでしょうか。しかも、今こそが一番高く売れる時。21歳と若いし、今回成功しようが失敗しようが、いくらでも人生をやり直すことだって出来るだろう。

 そこで十分な報酬を得て、自分の道場を持つことで柔道界に戻ってくるのもあっていい。現に、小川選手も吉田選手もそうではないか。極論すれば、本人が総合格闘技をやりながら現役に復帰するのもあっていいのではないだろうか。他の競技はプロ化が進んでいるのだから、柔道だっていいではないか。

 以上のようなことを考えると、今回の石井選手のプロ転向は、むしろ理にかなった妥当な決心ではないでしょうか。

コメント
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