はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

鬼太郎サントラCD購入ほか

2006-12-09 22:15:35 | 水木しげる
 DVD発売から3日たって、同日発売されていたCD「ゲゲゲの鬼太郎 60's+70's」を、ようやく買ってきた。今まさに、そのCDをかけながら、この文を書いている。

 これまで、野沢鬼太郎のサントラCDは「懐かしのミュージッククリップ」シリーズで発売された物しか無く、完全収録にはほど遠い内容だったので、今回の完全版サントラ発売は、非常に嬉しい。しかも、現存するBGMが完全収録されただけではなく、「カランコロンの歌」が「懐かしの~」等に収録されたキングレコードのカバー版でなく、オリジナル音源の朝日ソノラマ版になっている点も素晴らしい。DVDとCDで、当分は野沢鬼太郎漬けの毎日になりそうだ。
 ちなみに、今日は第2作から「死神と貧乏神」「足跡の怪」の2本を観た。「死神と貧乏神」は、今まで特に好きな話ではなかったのだが、あらためて観てみると、音楽をけなされて自殺する社長や、火葬まで行ってしまう「ゆりかごから墓場まで」(火葬後に骨壺が残っている場面は妙に笑いを誘われる)の設定など、何とも言えない不気味さを感じた。「温室育ちの悲劇ね」と、あっさり言ってのける猫娘が妙に冷静で怖い。やはり、第2作は観れば観るほど味が出る作品だ。


 さて、昨日はボーナスが出たので、調子に乗って鬼太郎CD以外にも色々と買ってきた。
 その中で、一番の高額商品は、チェリッシュのCD-BOXだ。100曲以上入って、おまけにDVD付きだから、全体としては決して高い買い物ではないと思うが、何しろ私の目当てはNHK「みんなのうた」で放送された「雪娘」と、アニメ「コボちゃん」のED曲「夢のおかず」「白いスニーカー」の、計3曲だけ。1曲あたり4,000円と考えると、非常に贅沢だ。
 しかし、特に「雪娘」は、小さい頃に「みんなのうた」の放送で聞いて以来、ずっと大好きだった曲なので、4,000円でも高いとは思わない。「みんなのうた」には、CD化すらされていない曲も、沢山あるのだ。「雪娘」は、ベストアルバムに入るとも思えず、BOXを買うしかない。そうなると、まとまった金がある時の方が、気分的に買いやすいのだ。


 他にも、本やCDを色々と買ってきたが、とりあえず省略。いずれ、何かの形でネタにするかもしれない。
 そう言えば、「ゲゲゲの鬼太郎マニアックス」は、買おうかどうか迷ったのだが、DVDのブックレットと内容が重複していそうなので、買わなかった。実際、かぶっている部分がどれくらいあるのか、気になるところだ。年末に出る予定の「ゲゲゲの鬼太郎 コンプリート大全(仮)」の方は、アニメ全作品を網羅する内容になるようなので、こちらは買うつもり。
 さらに、「鬼太郎」は第4作のDVD化も決まったが、これは買うかどうか悩むところだ。第4作は、回によって当たり外れが激しすぎるし、本放送の録画も、ほぼ全話手元にあるので、ぜひともDVDを手元に置きたいと言う意欲が、今ひとつ沸いてこない。その反面、第1作から第3作まで買ったのだから、第4作も購入して4つのBOXを並べたい気持ちもある。どうしたものだろうか。とりあえず、本格的に悩むのは詳細が発表されてからにして、今は第1作と第2作を楽しんでおくか。

鬼太郎DVDより劇場版「地相眼」感想など

2006-12-07 22:31:16 | 水木しげる
 昨日に引き続き、「ゲゲゲBOX60's&70's」の話。まだまだ興奮はおさまっていないので、当分は引きずりそうだ。


 本日は、「70's」の映像特典として収録されている「地相眼」劇場版を観た。1980年の「東映まんがまつり」で上映された物で、テレビ版を元に再編集した12分の短縮版となっている。これまでソフト化された事はなかったので、今回のDVDでようやく観る事が出来た。
 主な興味の対象は、あの名作「地相眼」を、どのように12分に縮めたかと言う点だったが、実際に観てみると「ダイジェスト版」としか言いようのない作品だ。本編21分40秒のテレビ放映版が見事に完成された作品なのだから、3分の1以上をカットしてしまうと、どうしても無理がある。ねずみ男の出番は全く無いし、安男が地相眼化を決意するまでの流れや、ミミズを必死に止めようとする目玉親父・猫娘の場面などがバッサリとカットされてしまっているので、作品から漂っていた「虚しさ」が薄まってしまっている。せっかくの名作を、こんな形で劇場にかけてしまっては、もったいない。
 しかし、劇場用作品として、わざわざ鬼太郎の戦闘が無い本作を選んでいるあたりは、興味深い。それだけ、当時から評判の高いエピソードだったのだろう。この時期の上映は、次のテレビシリーズへの布石としての意図もあったのだろうか。
 なお、安男が大ミミズに巻かれて地相眼化するクライマックスのモノローグはノーカットで、最近の再放送では消されてしまっている例のセリフも、ちゃんと流れている。1980年には、既にこの手の言葉に対して規制がかけられていたと思っていたので、ちょっと意外だった。
 結論として、劇場版「地相眼」は、単体としてはお勧め出来る作品ではないが、テレビ版を観た上で話のタネとして観るのであれば、面白いかも知れない。

 続けて、DVDと共に入っていた特典についても、触れておこう。
 まずは、2ボックスセット特典のフィギュアだが、原作タッチの鬼太郎ファミリーを再現していて、悪くない。全体的に黒ずんでいる点が多少気になるが、妖怪らしさを表現するための仕様だろうか。猫娘は少し黒すぎて、汚れているように見えてしまうのだが。
 そして、先着特典の駄菓子屋風ブロマイドも、無事に入っていた。第1作はカラー彩色版、第2作はアニメの絵がそのまま使われている。第2作の方は、ファンのツボを突いた名場面が選ばれており、思わずニヤリとしてしまった。これから手にする人の楽しみを奪うといけないので、どんな場面かは伏せておく。


 この二日間だけでかなりDVDを楽しんだが、未見の第1作を観ていく楽しみが控えている。この週末は、これまで気になっていた第1作を、思う存分観るとしよう。

「ゲゲゲBOX60's&70's」ついに到着

2006-12-06 23:47:14 | 水木しげる
 待ちに待っていた「ゲゲゲの鬼太郎」第1作・第2作のDVD-BOXセット「ゲゲゲBOX60's&70's」が、発売日の本日、とうとう届いた。発売が迫ったここ一週間ほどは、本当に毎日待ち遠しくて仕方がなかった。
 私は通販の配達時間帯を21時~23時に指定していたのだが、早く届いた場合を考えて、今日は会社も定時でさっさと仕事を終えて家に帰り、待ち構えていた。そうしたら、待っていた甲斐があり(?)20時前には届いた。


 さて、「ゲゲゲBOX60's&70's」の輸送箱は、先に発売された「ゲゲゲBOX80's」と、ほぼ同じサイズなので、かなり大きい。話数がほぼ同じだから、これは当然だ。中には、BOX本体と共に、2ボックスセット特典のフィギュアおよび、先着特典の駄菓子屋風ブロマイドも、ちゃんと入っている。

 とりあえず、特典は脇に置いておいて、さっそく第2作の「70's」のディスク1枚目から、再生してみた。画質は、特別きれいという事もないが、1970年代の作品と言う事を考えると、納得できるレベル。当たり前だが、今まで手元にあったCSや地上波再放送の録画よりは、ずっときれいだ。しかも、全話きちんとOP・本編・予告・EDが揃ったフォーマットで収録されており、文句の付けようがない。
 DVDを再生して第2作の第1話「妖怪復活」を観ながら、ブックレットを開いてみた。第3作のブックレットも充実していたが、今回はそれ以上だ。多くのスタッフへのインタビュー、各話の解説と原作紹介(非鬼太郎原作もフォロー)、グッズ紹介、そして巻末には各話のクレジットデータも掲載。今までに、アニメのDVD-BOXはいくつか購入したが、それらと比べた限りでは、最高に力の入った本だと思う。DVD-BOXを買わないと入手できないのがもったいないと思ったくらいだ。
 各話のクレジットデータでは、実際のEDでは表示されていない声優の役名も入っている点が、嬉しい。また、このデータのおかげで、割と頻繁にクレジットのミスが起こっていたと、知る事も出来た。以前から、第12話「やまたのおろち」で、呼子の声がどう聞いても富田耕生なのに、EDでは大竹宏と北川国彦の名前しか表示されておらず、不思議に思っていたのだが、これもミスによるものと判明して、すっきりした。
 なお、楽しみにしていた「新番組予告」は、普通の次回予告と全く同じ形式で、その点はちょっと肩すかしを食った気分だ。しかし、前番組を制作した虫プロまでこの予告探しに行ったのだから、その徹底した調査には頭が下がる。虫プロがきちんと素材を管理していた点も、運がよかった。ともかく、非常に貴重な映像には違いない。


 続いて、「60's」のディスク1枚目を再生。記念すべき第1話「おばけナイター」を、本日生まれて初めて、ようやく観る事が出来た。
 この「おばけナイター」は、制作話数としては第4話となるが、ちゃんと鬼太郎や目玉親父を紹介する場面があり、また鬼太郎が人間寄りの立場である事も描かれているので、第1話としても全く違和感はない。話数を入れ替えたせいか、こちらの「新番組予告」も、普通の予告と変わりはない。
 内容的には、大筋は原作通りであるものの、原作が短編であるせいか、百目の子供がゲスト出演したり、「牙ぐるい」が鬼太郎と対立する妖怪として描かれていたりと、意外とアレンジが多い。妖怪野球チームのほとんどのメンバーがオリジナル妖怪で、水木テイストが感じられない点は、ちょっと気になったところだ。
 白黒の第1作については、ほとんど未見なので、これからじっくりと楽しんでいきたい。

 そして、「60's」の付属ブックレットも、「70's」と同様の充実ぶり。個人的には、「幻のエンディング」と言われる「メキシコ・オリンピックマーチ」の調査記事が、特に興味深かった。この「オリンピック・マーチ」版EDは特典映像として収録されている。また、「60's」「70's」共に、細かいクレジットの違いまでがOPのバリエーションとして収録されており、現存する映像を出来るだけ本放送の形でDVD化しようとするスタッフの熱意が伺える。「本放送マニア」の私としては嬉しい限りだ。


 まずは、一通りの印象を書いたが、アニメ本編も、ブックレットも内容が非常に濃いので、とてもすぐに全部観られるような物ではない。時間をかけて、じっくりと味わっていきたい。特に、第1作に関しては、本編を観てからブックレットを読めば、より楽しめる事だろう。


 ところで、いわゆる「差別用語」のセリフカットが行われやしないかと、少し心配していたのだが、これは杞憂だった。「地相眼」で安男が地相眼にされる場面の、有名なセリフ「いつから日本人は集団発狂して…」をはじめとして、心当たりをいくつかチェックしたが、すべて元のまま収録されている。また、ブックレット巻末にもオリジナルを尊重する旨の断り書きがあるので、セリフカットは全くないと考えていいだろう。
 第1作にも、現在ではかなり強烈と思われる表現があると聞いているので、これらの場面を観るのが、今から楽しみだ。



(関連リンク)
「ゲゲゲの鬼太郎」DVD-BOX オフィシャル・サイト

遅れてきた2006年11月新番組感想

2006-12-04 22:46:49 | マンガ・アニメ
 久しぶりに、一週間以上もブログの更新が止まってしまった。
 そもそも、「ドラちゃんのおへや」の更新準備に集中していたので、どっちみちブログの更新頻度は落とすつもりだったのだが、それでも少しは何か書く気があった。それが、先週に風邪を引いて二日ほど寝込んでしまったため「ドラちゃんのおへや」更新は予定から二日遅れて、さらにブログも止まってしまったのだ。
 普段は流行に疎いくせに、このような乗らなくてもいい流行には乗ってしまうあたり、自分が情けない。


 そんな訳で久しぶりの更新となってしまった。今回は、11月に視聴開始したアニメの感想を書いておく。10月開始の新番組の感想までは書けなかったので、せめて本数の少ない11月分だけでも、きちんと取り上げたい。



奏光のストレイン(WOWOWノンスクランブル、11/1スタート)

 5話まで視聴済。スタジオファンタジアの新作なので、放映開始前はお気楽な美少女ロボットアニメだとばかり思っていた。まさか、ここまで重い話になるとは。主人公がいじめや嫌がらせを受け続ける展開も、名前が「セーラ」だと、何となく納得してしまう。元祖小公女のセーラとは違って、こちらは本人の態度にも大いに問題はあると思うが。
 これだけ重い作品だからこそ、藤田まり子デザインのキャラクターを見ていると、何となく落ち着く。少し前に、別人の絵による偽(?)エンジェル隊を見せられた後だけに、余計に藤田キャラを心地よく感じてしまうのだろうか。
 話は重いが、先の展開は非常に気になる。特に、セーラの兄があんな事になってしまった理由は何なのか。どうも、女が絡んでいるらしい描写があるが、あまり安易な展開には逃げて欲しくない。



RED GARDEN(AT-X、11/17スタート)

 第2話まで視聴。今のところ、はっきり言って世界観やキャラクターは、よくつかめない。あの4人が「死んでいる」と言うのはどういう事なのか。襲ってくる敵は何者で、何のために戦っているのか。
 それらを知るために、公式サイト等を見て回ってもいいのだが、何しろAT-Xは一ヶ月半遅れなので、ヘタに情報を集めると、今後待ち受けている展開を先に知ってしまう事になりかねない。とりあえず、しっかりと本編を観続けるとしよう。
 それにしても、今回のキャラデザインは、かなりアクの強い感じがする。アニメ本編で動いていると、それほどでもないのだが、提供バック絵はかなり濃い顔だ。とは言え、嫌いな絵柄ではないので、そのうちに慣れるだろう。



らぶドル LOVELY IDOL(名古屋テレビ、11/17スタート)

 第3話まで視聴。どう見てもネタアニメだ。第1話Aパートでコンサートが続いた時は、どうしようかと思ってしまった。しかも、延々とコンサート場面を見せておきながら、主役は彼女たちではないのだから、人を食った話だ。
 さらに、第3話では無理矢理に瑞樹を引き込んで、前座でいきなり6人で登場。この強引さは「ラブゲッCHU ミラクル声優白書」のsister×sistersデビューを思い出した。他の5人はともかく、なんで瑞樹まであの歌を歌えるのだろう。深くは考えずに、頭をからっぽにして観るべきか。
 第2話までは、一体瑞樹をどうやってメンバーに加入させるのだろうと思っていたが、まさかこう来るとは予想外だった。今後も、予想の斜め上を行くような展開を期待したい。



 以上3本、とりあえず全て観続ける予定。これで、東海地区でもようやく2006年秋の新番組が出揃った。

 ところで、現在AT-Xで月一回放映中の「ProjectBLUE 地球SOS」が、1月から地上波でも放映される。
 この作品は1話が45分で、しかもちょうど半分で一区切り(後半パートへの引きが、そのまま次回への引きに使える)となる作りなので、30分枠でも放映できるように配慮しているのだろうとは思っていたが、こんなに早く地上波に降りるとは予想外だった。やはり、CSのみのアニメはセールスが苦しいのか。AT-Xのありがたみが薄れてしまうので、春までは我慢して欲しかった。
 ちなみに、私は4話まで観たが、3話から敵宇宙人の攻撃が本格化してきて、さらにその姿も明らかになり、話が盛り上がって面白くなってきた。次の週末に、5・6話を一気に観る予定だ。
 だから、私にとって地上波版は本来観なくてもいいはずなのだが、放映フォーマットがどうなるのか気になるし、もし新たな次回予告が作られるのであれば、それも捕獲したい。とりあえず、第1話はチェックするつもりだ。