昨日に引き続き、「ゲゲゲBOX60's&70's」の話。まだまだ興奮はおさまっていないので、当分は引きずりそうだ。
本日は、「70's」の映像特典として収録されている「地相眼」劇場版を観た。1980年の「東映まんがまつり」で上映された物で、テレビ版を元に再編集した12分の短縮版となっている。これまでソフト化された事はなかったので、今回のDVDでようやく観る事が出来た。
主な興味の対象は、あの名作「地相眼」を、どのように12分に縮めたかと言う点だったが、実際に観てみると「ダイジェスト版」としか言いようのない作品だ。本編21分40秒のテレビ放映版が見事に完成された作品なのだから、3分の1以上をカットしてしまうと、どうしても無理がある。ねずみ男の出番は全く無いし、安男が地相眼化を決意するまでの流れや、ミミズを必死に止めようとする目玉親父・猫娘の場面などがバッサリとカットされてしまっているので、作品から漂っていた「虚しさ」が薄まってしまっている。せっかくの名作を、こんな形で劇場にかけてしまっては、もったいない。
しかし、劇場用作品として、わざわざ鬼太郎の戦闘が無い本作を選んでいるあたりは、興味深い。それだけ、当時から評判の高いエピソードだったのだろう。この時期の上映は、次のテレビシリーズへの布石としての意図もあったのだろうか。
なお、安男が大ミミズに巻かれて地相眼化するクライマックスのモノローグはノーカットで、最近の再放送では消されてしまっている例のセリフも、ちゃんと流れている。1980年には、既にこの手の言葉に対して規制がかけられていたと思っていたので、ちょっと意外だった。
結論として、劇場版「地相眼」は、単体としてはお勧め出来る作品ではないが、テレビ版を観た上で話のタネとして観るのであれば、面白いかも知れない。
続けて、DVDと共に入っていた特典についても、触れておこう。
まずは、2ボックスセット特典のフィギュアだが、原作タッチの鬼太郎ファミリーを再現していて、悪くない。全体的に黒ずんでいる点が多少気になるが、妖怪らしさを表現するための仕様だろうか。猫娘は少し黒すぎて、汚れているように見えてしまうのだが。
そして、先着特典の駄菓子屋風ブロマイドも、無事に入っていた。第1作はカラー彩色版、第2作はアニメの絵がそのまま使われている。第2作の方は、ファンのツボを突いた名場面が選ばれており、思わずニヤリとしてしまった。これから手にする人の楽しみを奪うといけないので、どんな場面かは伏せておく。
この二日間だけでかなりDVDを楽しんだが、未見の第1作を観ていく楽しみが控えている。この週末は、これまで気になっていた第1作を、思う存分観るとしよう。
本日は、「70's」の映像特典として収録されている「地相眼」劇場版を観た。1980年の「東映まんがまつり」で上映された物で、テレビ版を元に再編集した12分の短縮版となっている。これまでソフト化された事はなかったので、今回のDVDでようやく観る事が出来た。
主な興味の対象は、あの名作「地相眼」を、どのように12分に縮めたかと言う点だったが、実際に観てみると「ダイジェスト版」としか言いようのない作品だ。本編21分40秒のテレビ放映版が見事に完成された作品なのだから、3分の1以上をカットしてしまうと、どうしても無理がある。ねずみ男の出番は全く無いし、安男が地相眼化を決意するまでの流れや、ミミズを必死に止めようとする目玉親父・猫娘の場面などがバッサリとカットされてしまっているので、作品から漂っていた「虚しさ」が薄まってしまっている。せっかくの名作を、こんな形で劇場にかけてしまっては、もったいない。
しかし、劇場用作品として、わざわざ鬼太郎の戦闘が無い本作を選んでいるあたりは、興味深い。それだけ、当時から評判の高いエピソードだったのだろう。この時期の上映は、次のテレビシリーズへの布石としての意図もあったのだろうか。
なお、安男が大ミミズに巻かれて地相眼化するクライマックスのモノローグはノーカットで、最近の再放送では消されてしまっている例のセリフも、ちゃんと流れている。1980年には、既にこの手の言葉に対して規制がかけられていたと思っていたので、ちょっと意外だった。
結論として、劇場版「地相眼」は、単体としてはお勧め出来る作品ではないが、テレビ版を観た上で話のタネとして観るのであれば、面白いかも知れない。
続けて、DVDと共に入っていた特典についても、触れておこう。
まずは、2ボックスセット特典のフィギュアだが、原作タッチの鬼太郎ファミリーを再現していて、悪くない。全体的に黒ずんでいる点が多少気になるが、妖怪らしさを表現するための仕様だろうか。猫娘は少し黒すぎて、汚れているように見えてしまうのだが。
そして、先着特典の駄菓子屋風ブロマイドも、無事に入っていた。第1作はカラー彩色版、第2作はアニメの絵がそのまま使われている。第2作の方は、ファンのツボを突いた名場面が選ばれており、思わずニヤリとしてしまった。これから手にする人の楽しみを奪うといけないので、どんな場面かは伏せておく。
この二日間だけでかなりDVDを楽しんだが、未見の第1作を観ていく楽しみが控えている。この週末は、これまで気になっていた第1作を、思う存分観るとしよう。