はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

新生アニメドラ第2回感想

2005-04-22 21:48:00 | アニメドラ感想
 今日は、新生アニメドラ第2回の日。ようやく、リアルタイムで観ることができた。今回も、感想を書いてみる。


●「のろのろ、じたばた」

 原作からの改変として、道具が薬からコロンに変えられると聞いていて、話がおかしくならないか心配だったのだが、演出のテンポが割とよかったので、特に流れが変になることはなかったと思う。楽しみだった「やきいもは食べる前におならをする」「青森まで行って来たよ」をきっちりやってくれたので、個人的には満足。道具の改変で一つだけ残念なのは、オチのセリフ「だから、薬はいやだというんだ」が無くなっていた事くらいか。
 また、ドラえもんとのび太のセリフだが、「クイック」が効いている時は、すこし聞き取りづらかった。それも演出の一環なのかもしれないが、そうだとしたら「クイック」が効き過ぎだ。普段のしゃべりも含めて、まだ演技は向上の余地があると思う。逆に「スロー」が効いている時ののび太の演技は、のんびりっぷりが強調されていて、なかなかよかった。


●「ドラえもんミニシアター」

 原作の短い話をアニメ化するコーナー。今回は「さよならハンカチ」。元々2ページしかない話だから、アニメ化にはこういう形が最適だろう。しかし、絵コンテ・演出/楠葉 宏三、原画/関 修一というスタッフだけ見ると、世界名作劇場かと思ってしまう。関修一は、「週刊ストーリーランド」の「絶滅の島」の作画はダメだったが、その後の「流血鬼」や、本作はいいと思う。藤子タッチの絵が描ける人だったとは意外だった。
 今後、このコーナーで「ボールに乗って」や、その他未収録の超短編がアニメ化されると思うと、楽しみだ。


●「のび太のおよめさん」

 今回冒頭の学校のシーンはアニメオリジナルだが、のび太・ジャイアン・スネ夫の下校シーンも含め、特に違和感はなかった。早くも「丸井マリ」の名前が出ているのは「ぼく、マリちゃんだよ」を放送する布石だろうか。
 全体として原作通りの流れだったが、のび太の誕生日絡みのエピソードがカットされているのは、季節的に「のび太の誕生日は8月7日」という設定と矛盾するためか。それでも、大山版と同じく、放映最初期にこの話をやるのは「のび太の結婚相手はしずか」と言う事を、視聴者に早めに認知させておきたいからなのだろう。
 一つの作品としてみると悪くはないが、大山版のラストシーンで、顔を赤らめながら手をつないで歩くのび太としずかの場面が印象的だったので、それと比べると今回のラストシーンはあっさりしすぎていた感じがする。

 ちなみに、未来のしずかは、髪型が原作版ではなく、映画「ミニドラSOS!!!」以降のポニーテール版。この髪型は、後に「しずちゃんをとりもどせ」で原作にも逆輸入されているし、しずかがより若く見えるから、個人的にはこちらの方がいいと思う。ノビスケの声は、亀井芳子。大山版では幼いのび太もノビスケも小原さんの兼任だったが、本作ではそれぞれ声優を変えている。ノビスケはのび太とは性格もまるで違うので、確かに声も違う方がいいだろう。


●エンディング

 結局、レギュラー放送でもエンディングは付かない模様。OPでスタッフをまとめてしまうと、作画や背景の細かいスタッフが分からないので、EDは付けてほしい。次回予告だけで番組が終わってしまうのも、ちょっと寂しい。


 まとめると、今回は「のろのろ、じたばた」が、結構よかった。初期のドタバタ話と言うことで注目していたのだが、原作のテンションを保ってアニメ化されていたと思う。この調子で「のろいのカメラ」や「ドラえもんだらけ」「おせじ口べに」あたりを早く観てみたい。「のび太のおよめさん」は、まあ普通の出来。

 さて、第1回、第2回と感想を書いたが、今後も可能な限り、しばらくは感想を書き続けたい。アニメ「ドラえもん」を観るのが、こんなに楽しみになるとは思わなかった。3月までは、原作リメイク物も微妙な出来だったと思う。リニューアルドラは、第2回までのレベルを維持できるのであれば、今後も支持して行きたい。