はなバルーンblog

藤子不二雄や、好きな漫画・アニメの話がメイン(ネタバレもあるので要注意)

2006年12月終了アニメ感想

2007-01-15 22:40:47 | マンガ・アニメ
 年が明けて半月が経ってしまい、今更という気もするが、昨年12月で終了したアニメの感想を書いておく。

 今月スタートした新番組の感想については、まだ東海地方では作品が出揃っていないので、機会を見てそのうち書きたい。
 また、「わさドラ」に関しては、大晦日から色々とまた「燃料」が投下されているので、こちらについても近いうちに思うところを書くことになるだろう。



・ProjectBLUE 地球SOS(AT-X・12/3終了)

 月一回の放送で、商業的にはOVAの先行版と言う位置づけだったが、一応「AT-Xで放送されたテレビアニメ」として、ここで取り上げておく。ネタバレがあるので、これから地上波版を観るつもりの人はご注意を。

 さて、本作に対しては、1時間枠(実際の尺は45分)ならではの、30分アニメとは異なる構成の作品を期待していたのだが、実際には全話にわたって半分のところで話に区切りが付けられており、30分アニメの本編を2話連続で観るのと違わない感じだった。1月からは地上波30分枠での放送が始まっており、おそらく初めから分割放映を想定して作っていたのだろうが、せっかくの1時間枠だったのに勿体ない。

 本編については、3・4話あたりはゾンビ兵の扱いなど、バグア遊星人の恐ろしさ・非情さが効果的に描かれており、後半の展開を楽しみにさせられたのだが、最後まで観てみると、どうも尻つぼみな感じだった。特に「謎の怪宇宙人」の正体が、地球人の学者が生み出した生命体であり、本当の宇宙人ではなかったと言う真相で、これまでの戦い全てが人類の自業自得と言う印象を受けてしまい、「侵略SF」としては最後で失速したと思う。
 「レトロフューチャー」を描いた作品世界の雰囲気は悪くなかったし、キャラクターも魅力的だったので、全体としては、まあまあ楽しめたのだが、その一方で、どこか物足りなさを感じた作品だった。



・BLACK LAGOON The Second Barrage(名古屋テレビ・12/19終了)

 全話通して、難しい事を考えずにアクションが楽しめた作品だった。23話は監督自身がブログで出来について否定的に語っているが、最近はひどい作画の作品を観すぎたせいか、いたって普通の出来に見えた。これでダメだと言っていたら、「MUSASHI」なんて全話放送不能だろう。比較対象が間違っている気もするが、「浪川大輔」と言う共通点があるので、ご容赦いただきたい。

 それにしても、第1期シリーズと比べると、ダッチとペニーの出番が少なくて、その点は物足りなかった。その代わりなのか、暴力協会のシスター・エダはいいキャラクターだったが。
 また、制作側の判断によるセリフカットが入ってしまい、残念だ。これに関しては、名古屋テレビがわざわざ「放送事故ではありません」と断りのテロップを出していたが、確かに新作アニメの本放送でセリフが途切れたら、事故と思う人もいるだろう。
 ともかく、本作は色々な意味でテレビアニメの表現の限界を見せてくれた作品だったと思う。



・N・H・Kにようこそ!(三重テレビ・12/19終了)

 観ていてつまらないわけではないが、積極的に「面白い」と言う気にもならない、微妙な作品だった。
 題材が「引きこもり」なのだから、話があまり明るくならないのは当然と言えば当然だが、その点を差し引いても、話のメリハリが弱かったと思う。
 とりあえず、地上波放送で「N・H・K=日本ひきこもり協会」と、はっきり言わせた点については、評価したい。NHKで放送されていたら大笑いだったのだが、さすがにそれは無いか。



・ちょこッとSister(テレビ愛知・12/19終了)

 第1話を観た時は、「サンタのプレゼントが妹」などと、随分あざとい設定の作品が始まったと思ったが、続けて観ていくうちに、作品に流れる暖かい雰囲気が好きになった。
 その意味では、1クール目は花屋さん関係で少しドロドロとしているので、ゆりぴょんやオダエリも加わって賑やかになった2クール目の方が、より好きだ。クリスマスで始まった作品が、1年後のクリスマスで締めくくられる最終話も、観ていて幸せな気分になれる、いい話だった。

 また、絵日記や「ねこにゃんダンス」振り付けなど、「主演声優」の域を超えた斎藤桃子の活躍ぶりが目立っていた。もちろん、声優としても、無邪気なちょこの声にはよく合っていたと思う。
 他に、声優ネタでは、松岡由貴の演じた珠美先輩が印象的だった。声と性格のせいで「マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ」のエリルと「涼宮ハルヒの憂鬱」の鶴屋さんがフュージョンしたようにしか見えなかった。

 本作をもって、「まじぽか」から続いた火曜深夜の「斎藤桃子アワー」は、終了。1月からは、斎藤桃子主演作も無く、ちょっと寂しい。



・乙女はお姉さまに恋してる(テレビ愛知・12/25終了)

 今期は、某キャベツや「Gift」「はぴねす!」などエロゲ原作物が多かったが、最終話まで付き合う気になったのは、本作だけだった(BS-iの視聴環境がないので「Kanon」は除外)。
 放映開始前は、スターチャイルドによるキャストねじ込み騒動のせいで、作品に対していい印象はなかったのだが、そもそも原作ゲームをプレイしていないので、実際に観てみるとアニメ版キャストに違和感はなく、アニメ版に限って言えば、キャラに合った配役だったと思う。

 全体的に、キャラの心情が丁寧に描かれていて、気持ちよく観る事が出来た。
 ただ、中盤のエピソードは瑞穂が男である必然性が見あたらず、その点で疑問を感じた。もちろん、原作ゲームではHシーンが「男である必然性」なのだろう。それを削ったために、単なる女子高を舞台とした話になってしまってしまっている。まあ、話自体は悪くなかったのだが。
 結末は「ハーレムエンド」の一歩手前で上手くぼかされてしまった感じで、その点は物足りない。あの展開なら、貴子とくっつけた方が、すっきりしたのではないだろうか。



・ギャラクシーエンジェる~ん(テレビ愛知・12/25終了)

 「全話視聴した作品」の中では、個人的には本作が2006年のワースト1。

 以前、第7話について旧キャラの扱いなどを批判したが、旧作キャラがどうこうと言う以前に、ほぼ全話にわたってルーンエンジェル隊5人の描写が弱すぎた。
 アプリコットの「男に触れると怪力化」、テキーラ&カルーアの二重人格、ナノナノの「ナノマシンの集合体」など、上手くいじれば面白くなるかも知れない設定があるのに、本編中でほとんど活かされていない。リリィの「剣の道に反する」も、ただそのセリフを言わせているだけと言う感じで笑えないし、アニスだけはやたらと目立っていたが、リリィ共々声優の演技がイマイチで、どうも好きになれなかった。

 私にとって、そこそこ楽しめたのは、ナノナノ&ナツメの歌(だけ)が印象に残った6話と、終盤でようやく、主要キャラの性格が(それなりに)描けていた12話の2本くらい。最終話については、7話共々記憶の奥底に
沈めてしまいたいので、あえて語りません。



・ワンワンセレプー それゆけ!徹之進(テレビ愛知・12/30終了)

 メインテーマだったはずの「お金儲け」については3クール目で決着してしまい、4クール目は犬同士の殺し合い。まさか、こんな展開になるとは全く予想外だった。しかも、味方キャラは生死不明にしておいて、最終回では実は生きていましたとフォローが入るのに、敵キャラは戦死したままと言う扱いも、実にシビアだ。
 終盤は全く先が読めず、観ている分には確かに面白かったのだが、中盤に多かった人間の絡まないバカ話が面白かったので、あらためて振り返ると、終盤をあそこまでハードな展開にしなくてもよかったのではないかと思う。

 全体としては、お金儲けを中心としながら、何でもありでゴッタ煮的に色々なネタが入っていて、1年間飽きずに楽しむ事が出来た。本作で、長年続いたテレビ愛知のウィーヴ枠が無くなってしまい、寂しい限りだ(後番組の「デルトラクエスト」は電通の担当)。

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