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「ゲゲゲの鬼太郎」第5作 第6話「大パニック!妖怪横丁」感想

2007-05-06 23:50:46 | 水木しげる
 第4話の一反木綿に続き、今回は砂かけ婆の主役回。また、これまであまり詳しい描写のなかった「妖怪横丁」の様子が描かれたエピソードでもあった。


 今回の敵妖怪・のびあがりとの戦闘は、早々と鬼太郎が吸血木になってしまい、砂かけ婆メインで進んだ。第1話でも描かれていた「砂の調合」によって作った戦闘用の砂が使われたが、新要素としては面白いアイディアだと思う。そう言えば、展開は違うが原作でも、のびあがりを追いつめるのには灰を使っているので、案外しっくりと来る。
 例によって鬼太郎自身の戦闘は短いが、今回の主役・砂かけ婆の見せ場はたっぷりとあったから、これでいいだろう。

 ところで、実は第1話から気になっていたのだが、本作の砂かけ婆はこれまでのシリーズに比べると、性格がきつくなっているように思う。もちろん、家賃を滞納しまくる妖怪長屋の住民にも問題はあるのだが、その点を考慮に入れたとしても、本話は怒りすぎだと感じた。
 特に、最後の場面では、自分で砂集めをやらせたのに子泣き爺達にあたるのだから、ちょっとひどい。子泣き達が吸血木になった時は「もう家賃はいらん」と言ってはいたが、話全体の印象としては、この場面の方がとってつけたような印象を受ける。スタッフの狙いとしては、砂かけ婆を「普段は厳いが、根は優しい」キャラとして描こうとしているのだろうが、今のところ厳しい面が前面に出過ぎている感じだ。
 砂かけは、第2作・第4作と同じく山本圭子が演じているだけに、かえって「同一人物(妖怪?)にしては性格が違いすぎる」と感じてしまうのかも知れない。例えば、子泣き爺は本シリーズでは「だだっ子」的な面が強調されているが、声が違うせいか「これが今回の子泣きなんだ」と、もう受け入れてしまった。

 また、今回は妖怪横丁における妖怪達の生活が一通り描かれて、どんな妖怪が住んでいるかもだいたいわかった。今後は、横丁に住んでいない妖怪が敵として登場するのだろう。そう思って見ると、たしかに横丁には善良そうな妖怪ばかりがいるようだ。もし、見上げ入道や天邪鬼あたりが住んでいたら違和感があるだろう。
 悪い妖怪は横丁から居住を拒否されているのか、それとも自分から横丁を避けて外の世界にいるのだろうか。


 次回は「燃えろ!目玉おやじ」。やはり、本シリーズではレギュラー妖怪一人一人にスポットを当てる方針なのか。予告映像を見ると夜行さんも登場するようなので、誰が声をあてるかが楽しみだ。第4作のように、登場するたびに声が違うという事態は避けて欲しい。
 なお、敵妖怪は「雪女」とのみ告知されており、冷凍妖怪の残り二匹・雪男と雪ん子が出てくるかどうかは不明。

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