怪物くん 最終回「さようなら怪物くん」

 本日、テレ朝チャンネルで「怪物くん」最終回が放送された。地上派で最後に「怪物くん」が、再放送されたのは、いつだっただろうか。この最終回を観たのは、本当にずいぶん久しぶりだ。

 そもそも、「怪物くん」の原作は「週刊少年キング」「少年画報」の2誌で連載されていたので、最終回も2種類存在する。前者では、怪物くんがヒロシに帽子の中身を見せて人間界に別れを告げるまで、後者は怪物ランドに戻って母と再会するまでが描かれており、展開はそれぞれ異なる。2本とも印象的な最終回なのだが、個人的に物足りなかったのは、両方とも、ヒロシとのちゃんとしたお別れが描かれていなかったことだ。

 そこで、本日放映されたシンエイ版のアニメ最終回だ。これは、2本ある原作の最終回から印象的な場面・重要な場面をえり抜いて再構成している上に、原作では描かれなかったヒロシとの別れも、ちゃんと描かれている。「最後の念力」を使って声を出さずに泣く場面は、声が出ていないにも関わらず、怪物くんやヒロシの泣き声が画面から聞こえてくるようで、非常に秀逸だ。
 そして、ラストシーンは「少年画報」版の原作と同じく、同じ月を見る怪物くん母子&ヒロシと姉さんの場面で締めくくられている。きちんとお別れシーンがあったので、原作以上に心に残る場面になったと思う。ただ、ヒロシのセリフは「怪物くん、またきてね」ではなく、怪物くんに合わせて、原作通りの「怪物くんが初めて来た時も…」にして欲しかったが。

 ともかく、原作・アニメを含めた「怪物くん」世界の締めくくりとしては、非常によい最終回だと思う。考えてみると、1980年代前半に始まったシンエイ藤子アニメの中で、ちゃんとした最終回を迎えたのは「怪物くん」だけだ。「忍者ハットリくん」「パーマン」「オバケのQ太郎」などは帯番組だったせいで、最終回らしい最終回は製作されていない。特に「パーマン」は、原作の最終話をアニメ化した「バード星への道」を中途半端な形で正月スペシャルに放映したので、当時は最終回はどうするのだろうと心配したものだが、まさか最終回が単なるパー子の告白話とは思ってもいなかった。
 「怪物くん」は、帯番組ではなく、最初から最後まで30分番組として放映された故に、きれいな最終回を迎える事が出来たのだろう。作品としては実に幸せな事だし、この最終回があるからこそ「怪物くん」という作品は、より強く当時の視聴者の印象に残ったのではないだろうか。個人的にも、A先生原作のシンエイ藤子アニメの中では、最も印象深い作品の一つだ。まだリピートもあるので、本日見逃した方にも、ぜひ観ていただきたい。
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コメント
 
 
 
Unknown (浩二)
2019-07-27 12:20:48
良かった
 
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