はとちゃんの思い出（３７）はとちゃんの親代わり

はとちゃんは、生後一か月の時
最初の巣立ちで、カラスにおそわれました。

私が助けた後は、私に育てられました。
人工保育のようなものです。

私を親と思って育ちました。
私のことを
「でっかい、はとだな」
と、思うより
「わたしは、ちっちゃいにんげんだな」
と、思っていたと思います。

私が歩いてばかりで、飛ばないのを
不思議そうに見ていました。

だから本当に、私のやることすべてに
興味を持って、接触してきました。

はとちゃんは、パンが大好き

私が昼食に、パンを食べていた時です。

「なに、なに、なに？」と、はとちゃんが
やってきました。

手に持っていたパンを、つついて
食べました。
よほどおいしかったのか、ばくばく
食べ続けました。

私の食べるほうの反対側を
食べ続けました。

半分を私が食べて、半分の表面は
はとちゃんが食べてしまいました。

中身は、食べさせることは出来ません。

二本目のパンも同じように
食べてしまいました。

「はとちゃん、パンがおいしんだね。
時々、これからも一緒に
食べようね。」

時々、せわしない、昼食が続きました。

はとちゃんの思い出（３５）はとちゃんと「マウス」

はとちゃんは、パソコンの「マウス」が
大好きです。

私がマウスを操作し始めると
「なに、なに、なに」
と、やってきます。

そうして、じゃまをし始めるのです。
くちばしで、私の手の甲をくわえるのです。

「いてててて」
いたくて、マウスを放すと、はとちゃんは
得意げに、私を見ます。

しばらく、そのままでいると
はとちゃんは、パソコンから
離れていきます。
マウ


そのものには、興味がないのです。

またマウスを操作すると、
はとちゃんがやってきます。

「いてててて」
このくりかえしです。

「やれ、やれ、やれ」です。

「いてててて」

はとちゃんの思い出（３４）真夏の水浴び

はとちゃんは、水浴びが、とても好きでした。
真夏は、週2回、水浴びをしていました。

洗面器に、いっぱいためた水を
「ばしゃ、ばしゃ、ばしゃ」
と、勢いよく翼をふるわせて
外に飛ばしてしまいます。

もたもたして、逃げ遅れると
ズボンがびしょびしょになってしまいます。

そのあとは、水につかっています。

あまりに、長いので洗面所を
のぞくと、はとちゃんは、目をつぶって
寝ています。

人が、温泉につかって、目をつぶって
いるようです。

「はとちゃん、よっぽど気持ちいいんだね。」
こちらまで、気分良くなりました。