巣ごもりを続ける、はとちゃん

巣ごもりを
続ける
はとちゃん。

はとちゃんは、巣の中に
こもって、なきつづけています。

やはり、今までの経験からすると
はとちゃんは、たまごを
生みたいようです。

しかし、なかなか、そのように
ならないようです。

やっぱり、日の時間が
短いせいだと思われます。

そんな中、はとちゃんは
私が巣の所に、いくと
とても喜びます。

はじめに、巣に行って
「はとちゃん、はいはいはい。」
と、呼びかけます。

すると、はとちゃんは
もう、喜び勇んで
巣のまわりを、「ぐるっく、
ぐるっく。」と、なきながら
飛ぶように歩き回ります。

そうして、次には
さしだされた私の手に
身体をこすりつけながら
「ぺたっと。」平たくなるように
うずくまります。

私が「気持ちがいいかもしれないな。」
と、思って、はとちゃんの
頭と首周りをなぜてみました。

これが大ヒットです。
もう、はとちゃんは
目をつぶりながら
いつまでも、気持ち良さそうに
しています。

続けていると、今にも
寝てしまいそうになります。
小さな声で「くっく、くっく。」
なきながらです。

これから冬至に向かって
ますます日の時間が
短くなるので、たまごを
生むのはむずかしいかもしれません。

でも、私と巣の中で
そのぶん遊べることに
なるので、おたがいに
いいかもしれないな、
と、思っています。

巣ごもりをはじめた、はとちゃん

そろそろ、たまごを
生もうかな、と、
考えている
はとちゃん。

前回の１０回目のたまごの
巣を離れてから３か月が
たちました。

これは、今までで最長です。

最近巣の中で、うずくまって
ないていることが多くなりました。

今までですと、このようになきはじめると
１、２週間ぐらいで、たまごを
生みました。

それが、今回は３週間ぐらい
続いています。

はとちゃんの気持ちとしては
「そろそろ、たまごを産もうかな。」
と、云う感じなのですが。

なにか、体のバランスが
そのようになっていないようです。

以前先生から
「日の時間が長くなると
甲状腺が刺激されて
たまごを産むようになります。」
と、聞いたことがあります。

そうなのかと思い当りました。
いまは、冬至に向かって、日の時間が
とても短くなっています。

「産みたくて、巣の中で
ないているんだけど、
どうも、なんか、いつもと
違うんだよね。」
と、はとちゃんが云っている
様な気がします。

「はとちゃん、気持ちはわかるけど
春にならないと、むりかもしれないよ。」
と、はとちゃんに、云っています。

やっぱり、基本的には季節が
あるんだろうと思います。

しかし、まだ秋の終わり
ですので、もう少し様子を
みていきたいと思います。

はとちゃんのすわりこみ

さあ
すわりこみを
しようかな
、と、考えている
、はとちゃん。

私が出かけようとすると
すぐに察知して
肩に飛び乗って来ます。

玄関から出ようとすると
肩の上で、ぺたっと
私の首にからだをすりよせて
すわりこんでしまいます。

「さあ、出かけますよ。」
と、何度言っても、てこでも
動きません。

以前、母の病院に見舞いに行くときは
「さあ、これから、おばあちゃん
のところに行ってくるから。」

と、何度か言うと、すっと
はとちゃんは、肩から
飛び降りました。

他の時と、違う感じを
感じ取っていたのかもしれません。

はとちゃんが、どうしても
動かないものですから
玄関の靴箱の上にある
巣で、はとちゃんを
しばらく、あやします。

「はとちゃん、ほい、ほい、
ほい、ほい。」
と、あやすと
はとちゃんはとても喜んで
「くっく、くっく、くっく。」
なきながら、巣のまわりを
なんども、歩き回ります。

しばらく、これをくりかえした
後で、はとちゃんに、納得して
もらってから、よおやっと
出かけるようにしています。

強気が戻ってきた、はとちゃん

強気の目線で
私を見る
はとちゃん。

私がいる時間が、多くなり
はとちゃんは、とても
喜んでいます。

と同時に、私に対する
態度が強気になって来ました。

強気と云っても、半分は、あまえで
半分は、ちょっかいの気分です。

何をしていても、ちょっかいを
だしてきます。

パソコンを操作していると
マウスを触る手を、つついてきます。
「いててて。」
と、思わず、手をひっこめるほどです。

そうじをしていると
掃除機の先を、うろうろします。
はとちゃんの、足を吸いこんだら
大変なので
「だめ。だめ、だめ。」
と、いっても、いうことを
聞きません。

仕方ないので、手で、はとちゃんを
追い払いながら、少しづつ
掃除機をかけています。
これが、大変で、とても
時間がかかります。

一番、抵抗がはげしいのが
巣を掃除する時です。

半分は「くっく、くっく。」
と、云いながら甘えるのですが
半分は「私の巣に、なにするのよ。」
と、はげしく、つついてきます。

でも、これは仕方のないことかもしれません。
はとちゃんの一番のなわばりですから。

しかし、ひとつだけ例外があります。
それは、私が書き物をしているときです。
「これは、じゃましちゃいけない。」

と、云うような感じで、デスクの上で
近くから、じっと見ていることです。

なにか、雰囲気でわかるようです。
そのような、はとちゃんの
姿がとてもかわいく思われます。