卵を守りぬく、はとちゃん

巣を守る
はとちゃんです。

先日ケーブルテレビの入線工事がありました。
工事のお兄さんが二人、工事用具をたくさん
持ってやって来ました。

どやどやと玄関を入ってきました。
玄関の靴箱の上に、はとちゃんの
巣があります。
当然のことではありますが、お兄さんたちは
はとちゃんのことには、気づきません

もうそれだけで、はとちゃんは、びっくり
した様子です。
そのうち、「だ、だ、だ、だー。」と
ドリルで壁に穴を開け始めました。
その音のうるさいこと。

また工事の間、材料を取りに出入りしました。
そのたびにドアーが「ばたん、ばたん。」
閉められました。

私は、はとちゃんが驚かないように
静かに開け閉めしています。
ですから、この音には、飛び上がるほど
驚いていたようです。

そうして、帰り際に、はとちゃんに
気づいて、卵を抱える姿を「ばち、ばち。」と、
携帯で撮りました。

すべてが、はとちゃんにとっては
経験したことのない、事ばかりでした

しかしその間じゅう、はとちゃんは
しっかりと卵を抱いて守り抜きました。

お兄さんたちが帰った後です。

はとちゃんは、水浴びをしたがりました。
いつもなら１回の水浴びを
４回も５回も繰り返しました。

お兄さんたちの事が、よほど
怖かったようでした。

２度目の余裕

えさを食べ
そそくさと
巣に戻るはとちゃん。

１度目は、卵を床に落として
しまったので、卵を暖めるのは
今回が２度目になります。

前回は初めてだったので
短時間食事を取る以外
巣にこもりっきりでした。
そのためか、本当に
やせ細ってしまいました。

今回は少し様子が違います。
巣にこもる事は変わりありませんが
他の動作に余裕が見られます。

巣にこもる事は重労働だと思います。
おそらく足や身体が疲れでしびれてしまうのでは
ないかと思います。

そこで食事を取るときには、しびれを取る
体操のように部屋の中を何往復も
飛び回ります。

そうして、ついでに私の肩にも
乗ってきます。
私の肩と棚の上を何往復もします。

私の肩に乗っても私にじゃれる事はしません
あくまでも疲れを取る体操のようです。

また水浴びについても
前回は卵を暖めている期間中
たった１回でした。
今回はすでに２回です。
ただし時間は短いです。

いろいろ、はとちゃんなりに
経験を踏まえて工夫しているようです。

しかしながら大変な様子には変わりありません。
すこしでも、はとちゃんのためになれば
と、考えて動いています。

3度目の卵

巣の前に
たたずむ
はとちゃん。

はとちゃんが３度目の卵を生みました。
暑いので、秋ごろかな、と思っていましたが
真夏に生みました。

今回も２個です。
前回までは２個目は５日目でしたが
今回は２日目と速くなりました。

今回が３度目の正直です。
はとちゃんは、卵を生んだ後
私の肩にすぐに乗ってきて
「３度目の卵を生みましたよ。」
と、語りかけるように静かにしていました。

はとちゃんの足の体温は、いつもと違って
ひやりとするぐらい下がっていました。

「はとちゃん、本当にそうだね。
３度目の正直になるといいね。」

「でも・・・・」と云いかけてやめました。

１度目は、巣がなかったために
卵を落としてしまいました。
２度目は、少しはやく卵をかたづけて
しまいました。

３度目の今度こそ「ひなを育てる事は
むりですが」はとちゃんに
悔いが残らないように
したいと思います。

親愛の情

巣の前に立つ
はとちゃんです。

最近、はとちゃんの私に対する
親愛の情が増してきています。

以前は、はとちゃん（動物は皆そうですが）
は、警戒して私の顔を正面から
見る事はありませんでした。

正面から目を合わせるとけんかに
なってしまいます。だから、
さけるんだと思います。

例外は親愛の情を示すとき
であると思います。

私がデスクの前に座っていると
いつのまにか私の前に来て
正面から、しげしげと私を
見ています。そして片方の
羽をちいさくぱたぱたと
ふるわせます。

私が顔を近づけると
私の唇や鼻をくりかえし
突いてきます。
私が顔をはなすまで
続けます。

これが、けっこう、くりかえされます。

それから、巣にうずくまって
鳴くことも増えています。

以前、卵を生んだときも、
巣でよく鳴いていましたので
また、卵を生むのかも知れません。

夏は暑いので、秋になったらと
今から楽しみにしています。