はとちゃんの思い出（５４）真っ暗な部屋

「日の入り」の30分ぐらい前になると
電気を消すと、部屋の中は、暗く
なっています。

「日の入り」の時間を過ぎると、
部屋の中は、真っ暗です。

部屋の中が暗くなると
はとちゃんは飛ぶことが出来ません。

ですから、外に出かけても、「日の入り」
の時間までには、帰るようにしていました。

しかし、どうしても遅くなる時が
ありました。

「はとちゃん、ごめん、ごめん
ごめん」

しばらくして、帰ろうとして
電気を消すと、部屋の中は、真っ暗です。

玄関の靴箱の上で、お見送りをしていた
はとちゃんは、もうびっくりです。

「あわわわわ」
はとちゃんは、目をまるくして
驚いていました。

はとちゃんの思い出（５３）はとちゃんの大事件

はとちゃんは、トウモロコシを
食べないので、エサからトウモロコシを
除いたエサをレジ袋に入れていました。

すると、はとちゃんが、床に置いた
レジ袋に入って、エサを食べ始めました。

それから、はとちゃんは、レジ袋に
入って食事をするようになりました。

ある日の朝、マンションのドアーを開けると
はとちゃんが、お出迎えをしていません。

「はとちゃん、はとちゃん、はとちゃん」
呼びかけながら奥の部屋をみましたが
はとちゃんは、いません。

あせってさがしたら、洗面所の前で
レジ袋の、狭い持つ手のところに
はさまって、身動き取れなくなって
いました。

大急ぎで、はとちゃんを、袋から
はずしました。

私の油断でした。
それからは、私の見ているとき
しか、レジ袋で食事はさせないことに
しました。

「やれ、やれ、やれ、窒息しないでよかった。
はとちゃん、ごめんね。」
と、あやまりました。

「はとちゃんの椅子取り」その２

はとちゃんの若いころは
「椅子取り」も、子供の遊び
そのままで、とても楽しかったです。

とにかく、はとちゃんは
私のやることに興味しんしんで
なんにでも「ちょっかい」を
してくるのです。

晩年の、はとちゃんの「いすとり」は
いったん私の椅子の背に乗ると
そのまま動かなくなるのです。

「じゃあしょうがない、椅子を
とりかえよう」
はとちゃんに、私の椅子を
譲りました。

はとちゃんは、食事をとる以外
一日中、やわらかい椅子の背で
休むようになりました。

はとちゃんの「椅子取り」

デスクで、私はやわらかな背もたれのある
椅子に座っています。

はとちゃんは、となりの木の椅子に
とまっています。

私が椅子を離れると、さっそく
はとちゃんは、私の椅子の
背もたれに、飛び移ってきます。

「はとちゃん、パソコンやりたいんだけど。
移つってくれる？」
といっても、はとちゃんは、どいて
くれません。

「やれやれやれ、はとちゃんに
とられちゃったよ」

しばらく、はとちゃんが
移動するまで、パソコンは
お休みです。

どうも、はとちゃんは、私の
することに興味があり
やじうまをしてくるのです。

はとちゃんの子供の頃が
なつかしく思いおこされます。