「私の、はみがきを、ねらっている、はとちゃん」

私が、洗面所で、はみがきをしていると
すぐに、肩の上に、飛んできます。

最初は、様子を見ていますが
そのうちに、肩から腕のほうに
おりてきて、私の口のまわりに
できた、泡を食べようとします。

以前は、何回か、つつかせて
食べさせたことがありました。
あまくて、おいしそうでした。

しかし、からだに悪そうなので
やめることにしました。

はとちゃんは、いちど、覚えた
味を忘れていません。

「はとちゃん、だめ、だめ、だめ
からだに悪いから。」
と、いっても、ききません。

そこで、私の、からだをかがめると
はとちゃんのくちばしが、とどかなくなります。

はとちゃんは、あきらめません。
なんどかやっているうちに、
はとちゃんは、鏡の下の
小さな、物入れに、入ってしまいました。

さあ、大変です。
「でられないよう。」とばかりに
「ぐうぐ、ぐうぐ。」なきました。

はみがきを、そうそうに、終わらせて
「はとちゃんを、物入れから
出してあげました。」

「はとちゃんとの、戦線拡大」

朝の戦線は、靴箱の上です。

ふきそうじの、じゃまをしにきます。
はとちゃんは、私の手に、ほんろうされて
あっちいったり、こっちいったりさせられます。

はとちゃんは、頭にきて、手を
くちばしでくわえて、はんげきします。

そうじの後に、こぶしを見せて
お相手をしてあげます。

「くるか、くるか」と
こぶしを、はとちゃんに、見せると
大喜びします。

必ず、はとちゃんの、くちばしに
つつかれて、やられてしまうからです。

その日は、お相手をせずに、
棚の上を掃除しました。

そうすると、はとちゃんが、棚の上に
飛んできました。

第２ラウンドです。

棚の上は、せまいので、はとちゃんは
靴箱の上より、大苦戦です。

必死に、ふんばろうとしても
すべってしまい、まったく相手になりません。

「はっ、はっ、はっ。」
その姿を見て、笑ってしまいました。

クラス会での、ご報告

先週の日曜日に、小学校のクラス会
が、ありました。

「はとは、げんきですか？
はとは何歳ぐらいまで、いきるんですか？」

以前、はとちゃんのことを話したので
聞かれました。

「外の、はとは５，６年ぐらいですが
家で、かっていれば、１２年ぐらいです。」
と、答えました。
そのように、専門家が、いってましたので。

はとちゃんは、今年の１１月で９歳になります。

ねこは、だいたい１６年ぐらいです。
もちろん、長生きの、ねこはいます。
大目標は、２０年になると思います。

ねこは、１歳で人間年齢１７歳です。
　　　　２歳で、２３歳です。
　　　　それから１年で４歳、年を取ります。

はとは、１年で、ねこのプラス１歳に計算しています。

そうすると、９歳の、ねこは５１歳になります。

はとちゃんは、９歳になったら
残念ですが、人間年齢、６０歳かもしれません。

「はとちゃん、１２歳は、通過点
ねこを目指して、がんばっていきましょう。」
そのような気持ちで、ふたりで、頑張っていこうと思います。

「熱烈な、おでむかえ。」

はとちゃんは、わたしの帰りを
玄関の靴箱の上で待っています。

ドアーを開けると、私を見て
大喜びです。

「ぐるっく、ぐるっく。」なきながら
靴箱の上を、ぐるぐるぐる
と、とびはねるように、まわります。

手を差し伸べると、その手に
頭を、ぶつけてきます。
なんどもくりかえす、｛すごごん」です。

家にいるときは、頭や背中を、なぜてあげると
よろこんで、ひらぺったくなってしまうのですが。

おでむかえのときは、頭を高くして
とびまわるばかりです。

やはり、ひとりでいると
さびしいようです。

ちょこっと、出かけたときは、
奥の部屋の棚の上や、テーブルの椅子の背に
のっていて、そこから飛んできます。

長時間、出かけたときは、必ず
玄関の靴箱の上にいます。

これだから、なかなか、出かけられません。

「はとちゃんを、さびしがらせてもなあ。」
と、はとちゃんの、おでむかえ
の、たびに、思わされます。