「はとちゃんのいたずら」その１「マウスのじゃま」

はとちゃんが、卵を産む前の
子供のころは、本当にいたずら好きでした。

はとちゃんは、私のやることに
興味しんしんなのです。

私がパソコンのマウスを操作していると
はとちゃんは最初は見ています。

そのうち、マウスに近づいてきます。
やにわに、手の甲をくちばしでくわえます。

「いてててて」痛いのなんの
手を引っ込めると
「どうしたの？もうやらないの？」
しばらくすると、離れていきます。

そうして、デスクのはずれから
私がマウスを操作するのを待っています。

また、マウスを始めると
はとちゃんは、いそいそとやってくるのです。

はとちゃんの思い出（７１）「はとちゃんの日常」

はとちゃんは、まったく巣に戻りませんし
たまごのことは、すっかり忘れたようです。

はとちゃんの日常が戻りました。

まず棚の上から、私を見降ろしています。
上からだと、私のやることがすっかり見えるからです。

見下ろす姿勢は、足をたたんで、全身を
ぺたんとつけて、すっかりリラックスしています。

わたしが、はとちゃんを見上げても
まったく気にしません。

なんども見あげていると
「なに、なに、なに？」
と、やっと肩の上にやってきます。

それでも、まだ私に甘える気はないようで
そそくさと棚の上に戻っていきます。

はとちゃんの思い出（７０）はとちゃんの体内時計

「1個目のたまご」をうんでから「2個目のたまご」を
2日後にうみます。
それから3週間（21日）がたちました。
「残念だけど、たまごはかえりませんでした」
はとちゃんは、とても残念そうです。

ほんとうに、はとちゃんの体内時計は正確です。
一度も狂ったことはありません。

巣を離れた、はとちゃんは、巣に戻ることは
ありません。

「ひょっとしたら、巣に戻るかもしれない」
と思い、たまごをそのままにしていましたが
戻ることはありませんでした。

3日後に、たまごをかたずけました。

はとちゃんに、また元の生活が戻ってきました。

はとちゃんの思い出（６９）「はとちゃんとたまご」その１２

はとちゃんの体内時計は
驚くほど正確です。

たまごを正確に21日間あたためます。
3週間が近づいてくると、はとちゃんは
少しあせってきます。

表情を見ていると分かります。

そっと近づいて、はとちゃんを見ると
「もうそろそろだと思いますけど
まだですよ」
と、言ってきます。

あと数日のしんぼうです。
はとちゃんの期待に添えるといいのですが。

はとちゃんの思い出（６８）「はとちゃんとたまご」その１１

はとちゃんは3週間、毎日、四六時中
たまごをあたためます。

巣を離れるのは、食事の時だけです。
食事を終えると、すぐに巣に戻ります。

しかし、同じ姿勢で、たまごを
あたためるのは大変なようです。

ときどき骨休みに棚の上まで
飛んできます。

帰りに、私の肩に寄ってきます。
「ときどきは、替わってくれますか」
と、行ってきます。

あまえるのではなく、きぜんとして、
わたしの頬を、つついてくるのです。