はとちゃんの思い出（２８）はとちゃんの大病（その６）

2ヶ月が、たったころです。

「はねがはえてきましたね。ここにも
ありますよ。これが羽の元です。
これが、立派な羽になっていきますよ。」

先生が、指さしたところを見ると
黒い、うぶげのかたまりのようなものが
数か所ありました。

「これで、何も心配ありません。」

先生から以前
「羽が三分の一抜けてしまうと体温が
低下して、死んでしまいます。」
聞いていましたので

本当に、ほっとしました。

はとちゃんの思い出（１）はとちゃんの大病（その５）

毎週末、はとちゃんは通院しました。

車で片道1時間弱、診療時間も入れて
2時間以上かかりました。

はとちゃんには、これが大変
負担だったようです。

私が、かごを取り出すと
はとちゃんは、すぐに気づき
逃げ回ります。

とても素手では、つかめることが
出来ません。大きなバスタオルを
使って、ようやくつかまえていました。

病院から戻ると、はとちゃんは
のどが渇いたのか、水を
がぶ飲みしました。

そのあと
「やれ、やれ、やれ」
というように、大きな
ため息をしました。

はとちゃんの思い出（２６）はとちゃんの大病（その４）

はとちゃんは、最初のころ
しきりに胸元を、つつこうとしました。

しかし、「カラー」をつけていますので
つつくことは出来ません。
かゆかったのでは、ないでしょうか？

だんだんと、その回数がへってきました。
薬が効いてきたのだと思います。

1か月がたったころです。
「ほら、こんなにきれいになりましたよ。
そのうち羽が生えてきますよ。」
と、先生の診断がありました。

本当に、きれいになっていたので
「はとちゃんは、必ず治る」
という、確信が持てるようになりました。

週末に、先生のところに、行くことが
楽しみになりました。

はとちゃんの思い出（２５）はとちゃんの大病（その３）

1週間後、検査結果を聞きに行きました。

先生は、「検査結果がでました。
原因も、ほぼ特定できました。」

先生が薬を処方してくれました。
「これで大丈夫です。どれくらい
時間がかかるか分かりませんが
必ず羽が、生えてきます。」
先生の力強い言葉に、励まされました。

それから、毎日、1日2回、はとちゃんに
薬を飲ませて、毎週末に
先生に、治療をしていただきました。

その日々が半年以上続きました。