「はとちゃんとたまごの人生」その２「はじめてのたまご」

「はじめてのたまご」は、ある日突然おとずれました。

朝マンションのドアーを開けると
玄関の靴箱の上に、はとちゃんがいません。

「いつもは熱烈歓迎をしてくれるのに」
と思いながら、奥の部屋を見ると
はとちゃんが窓枠で「こうばこ」をしていました。

「はとちゃん、どうしたの？」
と聞くと、はとちゃんが立ち上がりました。

「ええっ、たまごを生んだの？」
私はびっくりしてしまいました。

どうしていいのか分からずに、たまごを
見ているうちに、たまごは床に
落ちてしまい割れてしまいました。

「はとちゃん、ごめんごめんごめん」
心から、はとちゃんに、おわびしました。

「はとちゃんとたまごの人生」

はとちゃんは、3歳半ごろ、はじめて
たまごを生みました。

それから、5，6年間に渡り
たまごをうみつづけました。
そのあと病気（皮膚病）を発症するまで
2か月に1度、たまごを生み続けました。

外のはとは、春と秋の年に2回です。

外のはとは、寿命が5，6年です。
家の中で飼えば、寿命が倍に
なるといわれています。

それを考えると、はとちゃんは
幸せな「たまご人生」だったと思います。

「秋の到来」

あきがやってきて、朝晩はすっかり
すずしくなってきました。

はとちゃんの「水浴び」も週2回から
週1回に減りました。
季節の変わり目が体で感じられる
ようです。

「水浴び」の仕方も変わりました。
最初に、羽をバタバタさせて
洗面所を水浸しにすることは変わりません。

大きく変わったのは、その次です。
「しばらく、水風呂につかって
いるだろうな。」
と、思ってパソコンを使っていたら
突然、はとちゃんがキーボードの
上にやってきました。

「あわわわわ」
パソコンは、水びたしになり
やっていたこともめちゃくちゃに
なってしまいました。

「やれやれやれ」です。

「はとちゃんの真夏の過ごし方」その7「真夏も終わりに」

やっと朝晩が少しすずしくなってきました。
夜にエアコンを止めることにしました。

その代わり、窓を開けています。
もちろん網戸です。

はとちゃんは、さっそく
窓際にやってきます。

やはり、外の空気が何よりのようです。
風にあたりながら、ずっと
外をながめています。

「ああ、外を飛んでみたいなあ」
と、思っているようです。

そのうちに、夢の中に飛んで行ったのか
寝てしまいました。

「はとちゃんの真夏の過ごし方」その６「ひなたぼっこ」

はとちゃんはキーボードの上で
しばらく休んだ後、窓際に移りました。

窓際で、ひなたぼっこをしていました。
身体が冷えたようです。
そうしてしばらく寝ていました。

夏の日差しは強いです。
しばらくすると身体が
あたたまったようです。

そうして、あつくなったのか
棚の上に移動しました。

しばらく、上からわたしをのぞきこむように
見ていたのですが、そのうち寝てしまいました。