はとちゃんは、「くうく、くうく、くうく」
小さな声で、なきながら
両肩の上を、行ったり来たりします。
「はとちゃん、はとちゃん、はとちゃん」
と、いいながら振り向くと
わたしの頬を、くちばしで
かるくつついてきます。
そのあとに、私の後ろ髪に
もぐりこむようにして
頭をこすりつけてきました。
なんか視線を感じるなと
棚を見上げると、はとちゃんが
私を見降ろしていました。
はとちゃんは、今にも
飛び降りそうにしています。
私が肩をたたくのを待っているのです。
なんどか見上げても、無視をしていると
なんと、はとちゃんは
肩をたたく前に、飛び降りてきました。
「くうく、くうく、くうく」
小さい声で泣きながら、両肩の上を
行ったり来たり、し始めました。
はとちゃんは、目をつぶって
しばらく寝てしまいます。
はとちゃんが、起きるまで
動くことが出来ません。
はとちゃんは、しばらくすると
目を開けて、きょとんとしています。
寝ぼけているのです。
しばらくそうしてから
やっと棚の上に
飛びあがっていきます。
棚の上に上がると、リラックスして
寝そべってしまいました。
はとちゃんは、小さな声で
「くうく、くうく、くうく」
なきながら、頭を後ろ髪に
もぐりこませながら、
おしつけてきます。
何回も、繰り返した後に
おとなしくなりました。
振り向くと、はとちゃんは
目をつぶって寝ていました。
寝ると、不思議に
はとちゃんは、すこし
重くなりました。