はとちゃんは、私がマウスを
操作し始めても、興味を示しません。
「なんだ、マウスにあきたのかな?」
そこで、画面を見ながら、マウスを
続けていました。
チラッと、はとちゃんを見ても
動くそぶりがありません。
「なんだ、そうなのか」
私は、全く安心していました。
「あいてててて」
とつぜん、はとちゃんに
手の甲を、くちばしで
はさまれてしまいました。
はとちゃんが、近づいてくると
マウスから手を放します。
「どうして、マウスを操作しないの?」
と、私を見上げながら、さいそくしてきます。
はとちゃんが、あきらめるまで
マウスにはさわりません。
しばらくすると、はとちゃんは
あきらめて、他のほうを
見始めました。
しかしそれは、フェイントでした。
「もうだいじょうぶかな?」
と思って、マウスを操作し始めました。
はとちゃんは、マウスそのものには
まったく興味を示しません。
私が操作し始めると、がぜん
興味を示し始めます。
はとちゃんは、私が大声で痛がったので
はとちゃんも、すこしびっくりして
くちばしをはなしました。
「はとちゃん、痛いよ」
と、私が怒ると
はとちゃんは、いたずらっ子のように
「そんなにいたいの?」
私を見ていました。
それからは、ようじんをしながら
パソコンを操作することにしました。
はとちゃんの、くちばしで
手の甲をはさまれて
「いてててて」
おおきい声で、痛がりました、
はたちゃんは、じゃれたつもりで
はさんだのに、私があまりに
痛がったので、逆にびっくりしたようです。
「そんなに痛いの?」
私を不思議そうに見ていました。
はとちゃんは、これで
あじをしめたようです。