はとちゃんは、目をちろっとあけて
私を見ました。
でも、わたしがまったく
反応しません。
はとちゃんは、何回か繰り返しました。
それでも、わたしが、はとちゃんを無視して
いるので
「どうしたの?なにか言わないの?」
と、けげんな顔をしています。
そのうち、やっと、はとちゃんが
立ち上がりました。
はとちゃんが目を開けて
私のほうを見ました。
わたしは、わざと、はとちゃんを見ないで
テレビのほうを見ていました。
「なぜ、私のほうをみないの?」
はとちゃんは
「あわわわわ、はとちゃんどいてくれない?」
と、私がわてるのが楽しいのです。
それなのに、私が、はとちゃんを
無視しているのです。
これは、今までになかったことです。
はとちゃんは、もう1回くりかえしました。
はとちゃんがキーボードの上で
こうばこをしながら、目をつぶってしまいました。
「でもこれは、たぬきねむりです」
しばらくたつと、目をちろっとあけて
私を見ます。
「「はとちゃん、どいてくれない」
というと、また目を閉じてしまいます。
「よしそれなら、はとちゃんを無視しよう」
と、思いました。
つぎに、はとちゃんが目を開けたとき
わたしは、わざとテレビを見ていました。
はとちゃんは、キーボードうえで
「こうばこ」を、してしまいました。
「あわわわわ」
私が、あわてふためいているのを
はとちゃんは、ゆうゆうと見ています。
「はとちゃん、そこをどいてくれない?」
はとちゃんは、まったく聞き入れてくれません。
「どうしたらいいのかなあ?」
なかなかいい案が思いつきません。
そのうちに、はとちゃんが目をつぶって
しまいました。
「あわわわわ」
はとちゃんに、キーボードの上に
乗られてしまい、画面がめちゃくちゃに
なってしまいました。
私のあわてぶりをみて
はとちゃんは「してやったり」
の、顔をしています。
私はパソコンを先生に
教えてもらっています。
まったくの素人なので
どうしていいか全くわかりません。
「はとちゃん、もうもうもう」
先生に電話をして
なんとか修復しました。