「モデル気分」その（３）

はとちゃんは、写真を撮られることに
すっかりなれてきました。

警戒心がなくなり、何枚とっても
逃げなくなりました。

硬い表情がなくなり、柔和な
とってもいい表情になってきました。

そればかりではありません。

「いいよ、いいよ」
というと、ポーズをとってくれるようになりました。

まさしく「はとちゃんモデル」の誕生です。

それからは、写真を撮られることを
待っているようになりました。

「モデル気分」その（２）

はとちゃんは、少しづつ
「モデル」に、なれてきました。

前の様に、写真を撮ろうとしても
すぐに逃げなくなりました。

しかし、何枚もとるうちには
逃げてしまいます。

また肩の上に戻ってくるのを
待たなければなりません。

しかも、警戒しているのか
写真に写る、はとちゃんの
表情や姿勢は、固いものでした。

「はとちゃん、だいぶ慣れてきたね」
と、くりかえし、ほめることにしました。

すると、少しづつ、はとちゃんの
ほうから、ポーズをとるように
なってきました。

「モデル気分」その（１）

はとちゃんは、最初のころ、写真を
とられるのが、大の苦手でした。

はとちゃんのベストポジションは
私の肩の上です。

その位置で、写真を撮ろうとすると
すぐに棚の上か、巣の中に
逃げて行ってしまいます。

「はとちゃん、おいで、おいで」
肩をたたきながら、呼んでも
なかなか来てくれません。

しばらく、ほっておくと、肩の上に
戻ってきます。

「さあ、写真を撮ろう」
と、するとまた逃げて行ってしまいます。

しょうがなくて、棚の上に
とまる、はとちゃんを撮ることに
なりました。

「やれ、やれ、やれ」でした。

「お客様を警戒する」はとちゃん

たまごを温めているときの
はとちゃんは、お客様を
とても警戒します。

たまごをぎゅっと抱えながら
「どなた様ですか？」
と、警戒しながら、お客様を
見つめます。

いつも来てくれる、パソコンの先生は
カメラマンでもあります。

「ああ、あなたですか」
と、すぐに警戒を解きます。

御用聞きさんが来るとたいへんです。
玄関でのやりとりを、ずうっと
警戒しながら見つめています。

「いま取り込み中です。
今度にしてくれますか」
と、とても迷惑そうな表情をしています。

「はとちゃん、ごめん、ごめん」
と、あとからなんどもあやまりました。