「白い手袋に、戦々恐々」

モップ掛けの時に、白いビニールの
手袋をします。

この「白い手袋」に、
はとちゃんが、とても怖がり
逃げまくります。

顔や姿は、同じなのに
手袋をすると、別人に
見えるのかもしれません。

手袋を、はずすと、その瞬間
いつもの、はとちゃんに戻ります。

「確かに、白い手袋をした姿は
不気味なところがあります。」

はとちゃんの気持ちが少しばかり
分かります。

「温室気分で、寝る、はとちゃん」

「はとちゃん、どこなのかな？」
と、後ろを、振り向くと
大きな窓のところで
日差しにあたりながら
目をつぶって、熟睡しています。

エアコンも、きいていますし
おそらく、南国にいる気分では
ないでしょうか？

冬の間の、特等席です。

夏よりは、冬のほうがいいといわれていますが
やはり、暖かいのが、何よりだと
思っているようです。

「日の入り」が、早くなりました。

「日の入り」が、四時半ぐらいになりました。
4時ぐらいになると、電気を消すと、部屋の中は
もう、真っ暗になります。

そこで、三時半ぐらいに帰ることにしています。

帰るときには、
「ええっ、もう帰るの？」というように
肩の上に、はりついて、離れません。

はとちゃんは、もっと、いてほしいようです。

そのぶん、朝の、お出迎えは、熱烈です。
ずっと、待ち続けていたのですから。

靴箱の上にある。巣の中で
「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく。」
なきながら、歩き回ります。

「はとちゃん、おはよう。元気にしてた？」
といいながら、しばらく、からだを
なぜてあげます。

はとちゃんは、やっと、落ち着いて
気持ちよさそうにしています。

「1週間に一度、水浴びをする、はとちゃん」

もう、冬なのに、1週間に、一度
はとちゃんは、水浴びをします。

したい日は、洗面所の、ふちにとまって
てこでも動きません。

そうでない日は、すぐに、あきらめて
洗面所から、飛んで出てきます。

夏は、しばらく、洗面器の水に
つかっていますが、
冬は、「あら、もう終わり？」
と、いうぐらい、あっさりしています。

そのあとは、日が差す、テーブルの上で
しばらく、日向ぼっこをします。

はとちゃんは、とても気持ちよさそうです。

「はとちゃん、11歳の誕生日」

はとちゃんは、２００６年１１月に生まれました。

１２月の、巣立ちの時に、カラスに襲われて
大けがをしました。

通りかかった、私に、間一髪で
助けられました。
あと１分、遅れていたら、間違いなく
死んでいました。

でも、翼の下の、大きなけがだけでなく
深い刺し傷もありました。

１週間ぐらい、じっと痛みと
たたかっていました。

「二度と、同じめにあわせては、
いけない。」


それから、まさかの、はとちゃん
との、生活がはじまりました。

新たな家族との、暮らしでありました。

大きな目標が、「１２歳」です。

これを、超えられるように、「はとちゃんと二人」
で、これからも、がんばっていきます。