「ひさしぶりの、おるすばん」

先週、大切な用事ができて
２日間、出かけました。

１日目の朝、出かけようとすると
「どうも、いつもとちがうな？　」
と、はとちゃんは、私の肩に乗って
はなれません。

「はとちゃん、大切な用事ができたので
２日間、でかけてくるね。」
はとちゃんは、けげんな顔をしていました。

泊りがけで、でかけるのは、久しぶりです。
出かけても、２日目の夕方には、帰っていました。

しかし、今回は、夜帰るので、マンションに
寄ることはできません。

３日目の朝、マンションのドアーを
開けると、はとちゃんは大喜びでした。

私の周りを、まとわりつくように
飛び跳ねていました。

「はとちゃん、しばらく、泊りがけは
ないからね。」
と、言うと、とても安心したようにして、
うれしそうでした。

「はとちゃんの、残念」

はとちゃんは、今でも、水浴びを
したがります。
しかしこれには、絶対に
応じられません。
以前、はとちゃんが、これに
大変しげきされてしまいました。

かんぶをつついて、たいへんなことになりました。

はとちゃんは、しばらく待った後
しぶしぶ、洗面所を離れます。

また、巣の中で
「くうく、くうく。」ないています。

これは、半分は、私に、頭や背中を
なぜてほしいのです。

根負けして、時々、少しだけ
なぜてあげます。
はとちゃんは、大喜びです。

しかし、以前は５分くらい
なぜてあげていましたから
くらべて、ほんのすこしということになります。

はとちゃんは、とても残念そうです。
「どうして、どうして、どうして。」
の、気分のようです。

しかし、これも、はとちゃんのためです。
妥協するわけにはいきません。

「巣作りをはじめる、はとちゃん」

はとちゃんは、３年前の７月まで
２か月ごとに、たまごをうんでいました。

７月に大病（皮膚病）を、していらい
たまごをうまなくなりました。

はとちゃんは、巣の中に、抜けた羽や
紙屑を運び込み、巣作りをはじめました。

巣の中で、「くうく、くうく、くうく」
ないているので、頭や背中を、なぜてあげると
もう、大喜びでした。

しげきになって、病気を再発したら
こまるので、久しくやめていました。

仲直りのしるしに、少ししてあげました。

でも、不規則な、たまごを、つまらせた
こともあります。

どちらにしても、なぜてあげて、しげきするのは
よくないように思います。

「くうく、くうく、くうく」
巣の中で、ないている、はとちゃんを
心配な気持ちで、見守っています。

「私に、あまえる、はとちゃん」

はとちゃんは、もとのように、すっかり
甘えるようになりました。

私の肩に乗って、耳の中に、くちばしを
入れてみたり、後ろ髪に、もぐりこんで
頭を、おしつけてきたりします。

また、頬を、何度も、軽くつついて
あまえます。

そのあとに、巣に戻って、
「くうく、くうく、くうく」
小さい声で、ないています。

はとちゃんが、ごきげんな
証拠です。

数年前でしたら、こうした状態が
続くと、たまごを、うみました。

でも、さいきんでは、たまごを
うむことはありません。

１日に、何度も、これをくりかえすので
とても楽しみです。

「はとちゃん、これからも元気で
なかよくしていこうね。」
と、話しかけています。