「お腹の、ふくらみが、少しちいさくなってきました。」

はとちゃんの、お腹は、たまごが
ぶら下がっているように、ふくらんでいます。

これまでは、まさに、たまごのように
まんまるでした。

しかし、少しづつ、しわがよってきました。

さらに、まんまるだったのが、少し
ひらべったくなってきました。

気のせいもあるかもしれませんが、
そうであったらいいなと
思っています。

全体が、ちいさくなったら本物です。

水のようなものでしたら、いずれは
吸収されていくのではないか、
と思っています。

「これが、今の最大の願いです」
願いが、かないますように。

「巣ごもりの、風景」

はとちゃんは、このように
玄関の靴箱の上に、作られた
巣の中で、１日の大半を過ごしています。

出てくるときは、食事の時と
水を飲むときが、おもです。

それ以外は、私が出かけるときです。
「どこいくの？」
と聞いてくるように、私の肩に乗ってきます。

たまに、ずっと巣の中にいると、身体が
なまるのか、歩き回ったり、飛んだり
しています。

このような感じは、たまごを温めているときに
にています。

「はとちゃん、たまごをあたためている
気分なの？」
と、聞いてみたくなります。

「はとちゃん、巣ごもり」

最近、はとちゃんは、巣に、こもっている
時間が多くなりました。

夏になって、エアコンを入れていますので
部屋の中は、逆に少し寒いぐらいです。

そこで、タオルの敷いてある
巣の中が、あたたかくて、気持ちいいのかも
しれません。

それに、なんといっても、卵大の
お腹のふくらみが、重いのかもしれません。

３年前までは、こうして巣の中に
こもると「くうく、くうく、くうく」
ないて、１週間ぐらいで、たまごを
うみました。

今でも、時々なくことはありますが
長時間、なきつづけることはありません。

今年の１１月で、満１０歳になりますので
年のせいかもしれません。

「はおちゃん、私の後ろ髪に突進」

はとちゃんが、近頃、私に、とても
甘えるようになりました。

その甘え方が、すごいんです。

私の肩に、飛び乗ってきて
翼を、ふるわせながら
後ろ髪に、頭をこすりつけたり
頬をつついたり、してきます。

しばらく、これが続きます。

３年前ですと、このような状態の
後には、たまごをうみました。

今は、たまごはうみません。
しかし、気持ちは、３年前と
変わらないのかもしれません。

「ひょっとしたら、おなかが
ふくらんだのは、たまごを
うまなくなった、せいかもしれません。」

たまごがうまれて、おなかが
元に戻ってくれたら、いいのですが。