はとちゃんは、毎朝、靴箱の上で
「熱烈歓迎」をしてくれます。
「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく」
大きな声で、なきながら
靴箱の上をかけまわります。
頭を、てのひらでなぜてあげると
「すごごん」を連発します。
しばらくこれが続きます。
そのうち、はとちゃんが
ひらぺったくなって、「こうばこ」
を、してしまいました。
「せなかをなぜてほしいのです」
はとちゃんは、私が毎朝
マンションに来るので
やっと不安が解消され
おちついてきました。
日によっては、靴箱の上ではなく
奥の部屋の、棚の上に
いることもあります。
私だとわかると、おもむろに
靴箱の上に飛んできます。
「やっと、安心して、待ってることが
できるようになったよ」
私も安心して、マンションに
来ることができるようになりました。
はとちゃんは、「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく」
大きな声で鳴きながら、靴箱の上を
かけまわっています。
てのひらにも、「すごごん」を
連発しています。
「はとちゃん、背中をなぜてあげようか」
といいながら、背中をなぜてあげました。
はとちゃんは、小さな声で
「くうく、くうく、くうく」
なきながら、ひらぺったく
なってしまいました。
驚くほど、気持ちよさそうでした。
はとちゃんは、うれしくてうれしくて
靴箱の上を、
「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく」
大きな声でなきながらすごい勢いで
かけまわりました。
「はとちゃん、げんきにしてた?」
と、いいながら、てのひらで
頭をなぜてあげました。
はとちゃんは、頭をすごい勢いで
てのひらに、ごんごんぶつけてきました。
「すごごん(すごいごんごん)」の連発でした。
はとちゃんは、うれしくてうれしくて
靴箱の上を
「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく」
大きな声でなきながら、かけまわりました。
「はとちゃん、げんきにしてた?」
と、いいながら
頭をなぜてあげました。
はとちゃんは、手のひらを
すごい勢いで、ごんごんしてきました。
「すごごん(すごいごんごん)」
の連発でした。