はとちゃんの思い出（１９）はとちゃんの体内時計

はとちゃんの体内時計は
とても正確です。

はとちゃんは、たまごを生むと
温めるために、巣にこもっりきりになります。

食事をとるときだけ、飛んできて
終えると、すぐに飛んで帰ります。

たまに「ああ、疲れた」
とでも、いうように、飛び回ったり
デスクの上を、歩き回ったりしました。

そうして、21日間、たまごを温めた後
「今回も、だめだったか？」
というように、巣を離れます。

その正確なこと、毎回
驚かされました。

はとちゃんの思い出（１８）飛んでくる、はとちゃん

巣の中でなく、はとちゃん。
私を呼んでいるんです。

それを無視していると、はとちゃんは
しびれを切らして、私のデスクに
飛んできます。

「なぜ来ないの」
と、いいながら、デスクの上を
「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく」
なきながら、歩き回ります。

最後には、パソコンのキーボードの上に
乗ってしまいます。

「わかった、わかった、わかった」
はとちゃんに、負けてしまいます。

すぐに、巣のところに
かけつけると、はとちゃんは
大喜びします。

はとちゃんの思い出（１７）私を呼ぶ、はとちゃん

はとちゃんは、巣の中でなきながら
私を，よくよんでいました。

すぐにいかないと、さらに大きな声で
私が巣に行くまで、よびつづけました。

私が行くと、はとちゃんは大喜びです。
「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく」
なきながら、巣の中を、かけまわります。

しばらく「すごごん」をした後
身体をなぜてあげると
「くうく、くうく、くうく」
小さな声でなきながら
寝てしまうようでした。

はとちゃんの思い出（１６）はとちゃんの「すごごん」

玄関の靴箱の上にある
巣の中で、はとちゃんの
頭や体をなぜてあげると、
はとちゃんは、大喜びをします。

はとちゃんは、「ぐるっく、ぐるっく、ぐるっく」
なきながら、頭を私の手のひらに
「ごんごん」ぶつけてきます。

あまりにすごいので、「すごごん」
と、名付けました。

からだをなぜてあげると、
「くうく、くうく、くうく」
小さな声で、なきながら、
夢心地のようでした。