はとちゃんの思い出（６７）「はとちゃんとたまご」その１０

たまごをあたためている、はとちゃんが
恐れている「宅配便」が来てしまいました。

ピンポーン、その音に、警戒心が
高まります。

ドアを開ける、配達員を見て、びっくりです。

卵を抱えて、壁際に、はりつきます。
「やめて、やめて、やめて、近づかないで」
はとちゃんは、パニック状態です。

荷物を受け取り、配達員が帰ると
やっと落ち着きました。

「やれ、やれ、やれ、おそろしかった」
はとちゃんは、たまごをかかえながら
巣の真ん中に戻りました。

はとちゃんの思い出（６６）「はとちゃんとたまご」その９

はとちゃんは、お腹の下に、たまごを
抱えて、必死にあたためています。

その間は、大変な警戒心です。

私がそばに行っても、
「あまりそばに来ないでください」
と、言われているようです。

カメラマンの先生にも
「たまごをあたためているときは
とらないでください」
と、警戒の目で見ます。

こんな時に、宅配便が来たら
はとちゃんは
「びっくり、ぎょうてん」
してしまいます。

はとちゃんの思い出（６５）「はとちゃんとたまご」その８

たまごを抱いている、はとちゃんの
警戒心は相当なものです

はとちゃんの巣は玄関の靴箱の上
にあります。

私も、玄関を出入りするときは
そっと忍び足でしています。

普段は、とても慣れている
カメラマン（パソコンの先生です）
のせんせいにもとても警戒します。

「ぜったいに、たまごを守り切るぞ。
だれにも、たまごには、触れさせないぞ。」

はとちゃんの、並々ならぬ決意が
全身にあふれています。

はとちゃんの思い出（６４）「はとちゃんとたまご」その７

はとちゃんは、2個目の、たまごから
21日間あたためつづけます。

21日間、2個のたまごをあたため続ける
のは、たいへんです。

そっと巣をのぞくと、1個のたまごが
はとちゃんのお腹から、はみでています。

「はとちゃん、たまごがはみ出ているよ」
と、たまごをみていると
はとちゃんも気づきます。

「ああ、はみでているのね」
と、たまごをお腹の下に、くるめるように
持っていき、あたためなおします。

「はとちゃん、ごくろうさま」
みとどけたあと、そっと巣を離れます。