私に甘える、はとちゃん

春に近づいてきた、せいか
はとちゃんは、私に、甘えるように
なりました。

私の肩のところに、飛んできたと
思ったら、すぐに、小さい声で
「くるっく、くるっく」と、なきながら
後ろ髪に、頭をこすりつけるようにして
もぐりこみます。

また、玄関の靴箱の上にある
巣の中に戻って、
「ぐるっく、ぐるっく。ぐるっく」
と、大きな声で、なきながら
歩き回っています。

２年ぐらい前でしたら、こうなると
１週間ぐらいで、たまごをうみました。

しかし、２年前の大病以来、たまごを
生むことをやめました。

ただ、気持ちだけは、残っているようです。

「このままいけば、ひょっとしたら
たまごをうみかもしれないな？」
と、思わせるような感じです。

「食事時の、災難」

はとちゃんの、食事は
まるい陶器の、入れ物に、入れています。

しかし、このほかに、スーパーの
レジ袋に、えさをいれて、横にして
食事をあげています。

「レジ袋にも、いれてください。」
と、必ず要求してきます。

正面から、出入りしている分は
問題ないのですが。

先日は、レジ袋の、上の両脇にある
手提げ部分のところを、無理矢理に
通ろうとして、身体が、はさまってしまいました。

もがいているので、急いで、はずして
あげました。

そうすると、はとちゃんは、私に
感謝するどころか
「なんで、はまってしまったのよ。」
と、私の手に、八つ当たりしてきました。

「いててて。」
助けてあげたのに、全く割に合いません。

「なんでよ、はとちゃんが、無理矢理
横から、入ろうとするからでしょ。」
と、少しばかり、文句を言ってやりました。

「私を起こしてくれる、はとちゃん」

先日、大失敗をしてしまいました。

テレビを見ながら、うたたねを
していまいました。

気が付いた時には、パソコンの前で
眼鏡をしたまま、手の上に
寝込んでいました。

その結果、眼鏡の鼻当てが、押されて
ゆがんでしまいました。

全く、焦点が合わなくなり、眼鏡屋で
治してもらいました。
しかし完全には、元通りには
治すことができませんでした。

８万円で、作ったばかりの眼鏡です。
買い替える、お金はありません。

少し焦点が合わない眼鏡を
我慢して使っています。

はとちゃんは、それから心配して
私が、うたたねをして、頭を
下げ始めると

「おきなさいよ」
と、頬をつついて、起してくれます。

寝込む寸前で、起きることができ
大変たすかっています。

「はとちゃん、これからもたのむよ」
お願いをすることにしました。

「はとちゃん、（仮）完治しそうです。」

はとちゃんの状態は、さらに
ぜんしんしました。

通常の毛づくろい以外に
脇の下を、つつくことが
ほとんどなくなりました。

そのせいなのか、はとちゃんの
朝の強気が、はじまりました。

毎朝、巣の中にしいてある
タオルを新しいのに替えています。

その作業をつついてじゃまをするのは
いつものことなのですが、そのあとです。

タオルを替えて、デスクに戻ろうと
すると、追いかけてきて、私の
足首を、つついてきます。

まるで「勝手に、タオルを替えないでよ。」
と、抗議しているようです。

少々、こっちも、その抗議に
頭にくるのですが。

「まあ、これも、病気が治った
あかしなのかな？」
と、喜ばしいことと、
思うようにしています。