はとちゃんは、私が見ると
「なんでもないよ」
と、見てみないふりをします。
私も負けていられないので
「はとちゃん、マウスなら
ここにいるよ」
と、はとちゃんに見せます。
はとちゃんは、マウスそのもには
全く興味をしめしません。
しばらくすると
「どうしてマウスを
そうさしないの?」
と、私を見ながら、さそってきます。
はとちゃんが、少しづつ
近づいてきています。
「はとちゃん」
と、いいながら、はとちゃんを見ると
その場で、動きを止めてしまいます。
いつの間にか、テーブルから
デスクに移ってきました。
「ここまで来たよ」
はとちゃんは、満足そうな
顔をしています。
これでは、まったく落ち着いて
パソコンを操作することが出来ません。
はとちゃんは、離れてテーブルのほうにいます。
「はとちゃん」といいながら
はとちゃんを見ると
「なんでもないよ」
と、無関心をよそおいます。
「だるまさんころんだ」
のように、ちょっとしてから
はとちゃんを見ると
だいぶ近づいてきました。
「はとちゃん」
と、いいながら見ると
「なんでもないよ」
と、めをそらして、はとちゃんは
あらぬほうこうをみます。
私が大きい声で、痛がると
はとちゃんは、最初は、少し
びびります。
でもすぐに、慣れてしまいます
「そんなに痛くないんじゃないの」
はとちゃんは、面白がるばかりです。
そこで、2本の指を、とことこ
させながら
「はとちゃん、痛いじゃないの」
と、追いかけると、デスクに
つながっているテーブルに
逃げてしまいます。
そこから、私をうかがっています。
はとちゃんの、くちばしではさむ
力の強いこと。
「本当に、いてててて」です。
はとちゃんが、まだ子供なので
手加減ができないのか、
これが、はとちゃん流の
「甘噛み」
なのかわかりません。
「はとちゃん、いたいじゃないの」
はとちゃんをにらむと、はとちゃんは
いたずらっ子の様に、私を見てきます。