はとちゃんの、あまえ

すのまえで
私を呼ぶ
はとちゃん。

はとちゃんは、あいかわらず
巣の前に出てきて、私を呼びます。

「はいはい、じゃいこうか。」
と、立ち上がっただけで、もう
巣の中に戻って、喜んでいます。

でも、はとちゃんの八つ当たりが
こわいので、考えました。

「はとちゃんラン、だけにして
首筋をなぜるのをやめてみよう。」

これが大正解でした。
はとちゃんは、とても喜んで
はとちゃんラン」をくりかえしました。

そして、そのあとも、ごきげんでした。
と、いうことは、なぜられるのが
気持ちいい時と、そうでないときが
あるようなのです。

これは、大発見でした、
はとちゃんとって、有難迷惑だったのですね。

でも、喜ぶときは、「くっく、くっく。」
小さな声でなきながら、目を閉じて
夢心地のようなんですよ。

4年も、一緒にいるのに、わからないことが
ただあるものなのですね。

八つ当たりの防止

流し台にまで
出てきて、私を呼ぶ
はとちゃん。

はとちゃんが私を呼ぶので
巣のところに行きます。

「はとちゃん、ほいほいほい。」
と、声をかけると
はとちゃんは喜んで
はとちゃんランをくりかえします。

そのあと、はとちゃんをなぜてあげます。
以前は、とてもよろこんだのですが
近頃は、すぐにやめてしまいます。

そこで、かえろうとすると
なぜか、怒って、私を
巣から追い払うのです。

それだけでは、とどまりません。
そのあと、私の肩に飛び乗って
おもいきり私の首筋をつつくのです。

「いててて。」
おもわず、首を振って
はとちゃんを追い払います。

はとちゃんは、私を見て
きょとんとしています。

これをくりかえすので、たまらないので
はとちゃんが私を呼んでも、無視しています。

そうすると、はとちゃんのほうから
私の肩にやってきて、私の髪に
あたまをこすりつけたり、くびすじを
軽くつついたりして、あまえます。

「やれやれ。」
はとちゃんとの、かきひきの日々が
はじまりました。

はとちゃんが、4歳になりました。

わたしにあまえる
はとちゃん。

はとちゃんが、満4歳になりました。
はとちゃんを助けたのが4年前の12月16日でした。

先生の話では、「最初の巣離れの時に
おそわれたのではないでしょううか。」
「大体40日ぐらいで、巣離れをします。」

ということでしたので、11月6日を
はとちゃんの誕生日にしました。

あれから4年がたったのかと、思うと
感慨があります。

わたしにとっても、はとちゃんにとっても
長い月日だったのでは、ないでしょううか。

おたがい、全くの手探りでしたから。

「はとちゃんをコンパニオンピジョンとして
飼ってみませんか。」
と、先生から言われて、思いもよらぬことでしたが
けっしんしたことですから。

それから、私の暮らしは、一変してしまいました。

「マンションで，はとをかうのですか？」
家族からは、あきれられてしまいました。

そして、はとちゃんを家族のひとりとして
はとちゃんを中止にして、やってきました。

はとちゃんも、おそらく私を母親として
やってきたのでは、ないでしょううか。

そとのはとの、寿命は5，6年といわれています。

最低あと2年いじょうは、二人で頑張っていきたいと思います。

それからは、余生と思って、のんびり
すごしていきたいと、思っています。

はとちゃんの、八つ当たり

ステンレスの流し台に
出てきて、私を呼ぶ
はとちゃん。

はとちゃんが、いつものように
巣の前に出てきて、私を呼びました。

私も、いつものように、巣のところに行って
はとちゃんの、くびすじを
なぜてあげました。

しかし、はとちゃんは、すぐに
やめて、立ち上がってしまいました。

「あまりしたくないんだね？
じゃあ、かえろう。」
と、巣を離れたところ
はとちゃんは、怒って
ステンレスの流し台まで
追いかけてきました。

さらに、私の肩に、飛び乗ってきて
私の首筋を、強く、くわえました。

「いててて。」本当に痛かったので
首を振って、はとちゃんを
ふりはらいました。

いったい、どうして、こんなに
怒っているのか、わかりません。

こういうことは、めったに
あることではありません。

「はとちゃん、いったい
どうしたのよう？」
と、聞いてみましたが
らちがあきません。

ほとちゃんも、私が、怒っていることが
なぜだか、わからないようです。

はとちゃんが、呼ぶわけですから
良かれと思って、なぜてあげているのですが。

これでは、しばらく、様子を
みていかなくてはなりません。

6月以来、たまごをうんでいないので
そのせいかも、しれません。