はとちゃんクラブ

コンパニオンピジョンの会の会報誌

「はとちゃんの内弁慶」

2019-02-27 07:47:25 | Weblog
はとちゃんは、子供なので
私のやることに、なんにでも
「ちょっかい」を、出してきます。

掃除機をかけていると、「なになになに」
と寄ってきて、掃除機を、つついてきます。

デスクの上を、ふいていると
早速やってきて、私の手を
くわえてしまいます
「いてててて」、とにかく邪魔を
してくるのです。

その強気なこと、あきれるばかりです。

はとちゃんが、窓枠から、外を見ていた時です。
突然、からすが、窓のほうに飛んできました。

はとちゃんは、びっくりして、床に
飛び降りて、うずくまってしまいました。

「まさに、腰が抜けてしまいました。」
私は、大笑いしてしまいました。

「はとちゃん、いくら相手が、怪獣の
ような、からすでも、驚きすぎだよ」

このような日々が続きました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

はとちゃんの思い出(10)とや(羽の、はえかわり)

2019-02-20 07:48:43 | Weblog
しばらく落ち着いたと思っていたら
羽が、どんどん抜けてきました。

「病気にでも、なったのかな?」
びっくりしながら、はとを
診てくれる先生を探しました。

「これは、とや(羽の、はえかわり)です。
心配ありません」
と、すぐに言われましたので安心しました。

先生に、今までの経緯を説明しました。

「はとちゃんを放すと、また襲われますよ。
家で、飼ったらどうですか?」

「はとを保護されている方は
いますよ」
その人の書かれた、小冊子をいただきました。

「はとちゃんを、二度と、襲われ
させてはいけない」
という、強い決意がわきました。

それから、12年間の日々がはじまりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一か月後の放鳥(3)

2019-02-13 07:47:47 | Weblog
「はとちゃんは、大丈夫」
と、楽観していたのか、鳥籠を
駐車場の車に置きに行きました。

10分後、戻ると、はとちゃんは
同じ木の枝に、止まっていました。

その時
「はとちゃんは、このままでは
生きていけないな」
と、おそれを強く感じました。

「はとちゃん、そこを動かないでね」
と祈りながら、走って、車から
鳥かごを持ってきました。

5分後に、戻ると、同じように
はとちゃんは、枝にとまっていました。

「わたしは、大きく手を広げて
はとちゃん、ここにおいで」
と、呼びかけました。

はとちゃんは、奇跡的に、私の手に
戻ってきました。

鳥籠に戻すと、奥のほうに
ちぢこまってしまい
「ぜったいに、外に出ないぞ」
と、言っているようでした。

へやにもどると、はとちゃんは
安堵したのか、大きな大きな
ため息を、全身でしました。

「はとちゃん、怖い思いさせてしまい
ごめん、ごめん」
と、心から、はとちゃんに、あやまりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

一か月後の放鳥(2)

2019-02-06 08:03:31 | Weblog
駐車場から歩いて5分ぐらいの
池のほとりに、はとがたむろしていたので
そこで「はとちゃん」を、放すことにしました。

ベンチで、かごのふたを開けました。
はとちゃんは、恐る恐る外を見ていました。

やっと、かごから出て、はとのほうに
近づいていきました。

はとちゃんは、他のはとと比べて
ひとまわり小さかったです。
大人と子供の差がありました。

えさをあげてみましたが、まったく
食べることができませんでした。

しばらくして、ベンチの上の
木の枝にとまりました。

はとちゃんは、そのまま、かたまったように
じっとしていました。

私が、はとちゃんを見ていると
はとちゃんも、私を見ているようでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする