9回目のたまご

９回目の
たまごを生んだ
はとちゃん。

母の入院で、ばたばた
している間に、はとちゃんは
３週間がすぎて、巣を離れました。

そのあと、少しして、巣の中で
なきはじめました。

まさか、続けて９回目は、ないだろうな
と思っていましたので、前のたまごを
そのままにしていました。

１週間ぐらいして、なにげなく
巣を見ると
「ええっ、たまごが３個ある。」
と、驚いてしまいました。

どれが、あたらしいたまごなのか
よく見ましたが、さっぱり
分かりません。

ひとつ、ひとつ、たまごの色が
違うので、白さだけでは、
見分けがつきません。

もし、間違ったら、大変なので
そのままにしていました。

当然のことながら、すぐに
たまごは４個になりました。

２個づつ、区分けするのかな
と、思っていましたが
４個、いっぺんに、あたためて
います。

ちょっと、大変なようです。
１個がはみででいる、時もありますが
基本的には４個全部あたためています。

「ややや、や。今回はどうしたことなのか
４個も生まれてしまった。」
という心境なのかもしれません。

「ど、どれが、今回のたまごなのか
さっぱりわからない。」
という気持ちかもしれません。

こっちも、あわてましたが、
はとちゃんも、あわてているようです。

そのことが、おかしくてたまりません。

「さあ、はとちゃんの、
お手並み拝見。」

これからの３週間が
とても楽しみです。

外のはとに癒されて

母の入院が長引いています。

高齢なので、機能低下があり、
今回は大変な思いをしています。

こんな中で、はとちゃんは別格ですが
外のはとにも癒されています。

特別な事がないかぎり、週５日
公園のはとに、えさをあげています。

第一グループ（５０羽）
　　公園のメインの広場にいます。
木の上にいたり、地面をうろうろして
待っています。

私を見つけると、いっせいに
飛んできます。それを見て公園に
いる人が、びっくりしています。

第二グループ（２０羽）
　　公園は大きな池を取り囲むようにして
出来ています。

メインの広場のとなりの森の木の上で
待っています。
私が行くと、木の上から下りてきます。
ここは人がいないので安心して
えさをあげられます。

第三グループ（１０羽）
　　池のはずれの子ども用ひろば
で待っています。

こじんまりとして、おとなしい
はとたちです。

第四グループ（３０羽）
　　公園の一番はずれのひろばで
待っています。

私を見つけるといっせいに
飛んできます。
人が少ないからいいのですが
びっくりするくらいです。

第五グループ（１０羽）
　　公園を出て、川沿いに
少しいったところの欄干
の上で待っています。

第六グループ（２０羽）
　　川沿いにひと駅分
歩くと、欄干の上で
待っています。
この中に、頭に大けがをした
はとがいます。

えさのおかげで、なんとか
けがは、治りましたが
頭は、毛がはえてきません。


これらのはとたちを回ると
ふた駅分、３０分ほどかかります。

毎日５キロ以上の、えさをもって
大変なのですが、

こうして、私の気持ちが落ち込んでる
時には、逆にとてもいやされます。

毎日のように続けられるのも
こうしたことが、あってのこと
だと思いますし

はとたちには、とても感謝しています。

母の入院

私に寄り添う
はとちゃん。

母が肺炎で急に
入院してしまいました。

ほとんど毎日、病院につめています。
はとちゃんのいる、マンションには
朝、寄って、えさと水を替え
１時間ほど、居て病院に向かいます。

週に３日は、用があるので、兄弟に
替ってもらっています。

この用がある日に、出かけてしまっては
はとちゃんとゆっくりできる日が
１日もなくなってしまいます。

そこで、母が退院するまでは
すべての用事をキャンセル
することにして、はとちゃんと
ゆっくりすごしています。

ほっと一息つきながら
病院の５階の窓から遠くに見える
山々を見ながら、思う事は
「いま、はとちゃんは、ひとりで
どうしているのかな。」
と、はとちゃんのことです。

こんな事って、こどもが
ちいさい時以来の感じがしまして。

こどもが小さかった時、仕事に
追われながら、合間にふと思う事は
いつも、こどものことでした。

「はとちゃんは、わが子同様
なんだな。」
と、感慨深く、思わされました。

たまごをあたため続ける、はとちゃん

巣作りに
はげむ
はとちゃん。

ふと、巣の中を見ると
２個のたまごと一緒に
ふくろ（えさぶくろ）のきれはし
や羽がありました。

はとちゃんなりに、巣作りを
したようです。
こんなこと初めてです。

気合いが入っているのかも
しれません。

８回目のたまご、しかも
３回連続のたまごですから
今度こその気持ちでしょうか。

はとちゃんは、この２週間の間に
水浴びを１回しました。

また、電話線をくちばしで
ひっぱる、遊びもよくします。

あと、１週間ほど、たまごを
あたためることになります。

今回こそと、思いたいのですが
「はとちゃん、これだけ
一生懸命やっているんだから
結果はどうあれ、よしと
しようよ。」

と、願っています。