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ときめきの日々を過ごしたい

姜  尚中(カン サンジュン)さん 来演

2016-12-04 11:40:58 | Weblog
政治学・政治思想史御専門の政治学者で東大名誉教授の「姜  尚中」さんが来飯されすばらしい講演をなされた。聴講者は大ホール「なちゅら」一杯に埋まった。講演の内容は教養の豊富さと人々を引き込む話の上手さで、あっというまに時間が過ぎた。頼りにしていましたVoice-Trekが不具合のため、録音されていなかった。かいつまむと、主な話の内容は、戦後池田内閣の所得倍増計画から始まり、1960年代から十数年間、高度経済成長に入り、インフラ整備が進んだ良き時代の反面、国民は、金、金、金と自分が中心の生活となり、歴史的にも、日本の一番大切な人を思いやる心が薄くなった。また高度経済より、東京を中心に横浜はじめ関東圏と、大阪、名古屋、京都が中心の関西圏にその上、北九州福岡地方だけに、安定した仕事を求めて、地方から人々が集まった。地方は地方で県庁の所在地はじめ順ずる大きい市にも人口が集中した結果、飯山市のような地方は少子化が重なって人口減がいちじるしく進んでしまった。このような地方が全国で三分の二以上になってしまった。この地方の生き方が大きな問題となり、政府では地方の時代と言って、地方の活性化のため、色々な規制緩和策をとり、地方に頑張ってもらう政策を採り始めていますが、一番大切なことは、自分だけでなく、地方が一体となった<共生>が大切だと強調しなさった。特に私の印象となったことは、先生の出身地の熊本県を例に取り、一戸辺りの平均生得が年間200万円に満たない熊本県で一番所得が低い(統計上生活保護より低い)、球磨村村を例にとって、球磨村はけして不幸ではない、自然の豊かさと、村人の暖かさと、互いの共生した生活と、猪、鹿、などのシビエ料理の普及により、たんぱく質の豊富さがあり、200万円でも生活の工夫により村人一人一人が平均に明るいと、講演された。私は以前から祖父に教えられていた「上を見れば切がない」所得に見合った生活を心がけなさいとよく言われていた。私は、高度経済生活を味わった年齢ですが、成長時代は、株式はじめ、不動産、ゴルフ権などうなぎのぼりに上がった時代でしたが、祖父が言うように経済は必ず良い時代があれば悪い時代か来る、良き時代はしっかり内部留保し、経済が悪くなったらそれに耐える力を養うため、決して身の丈以外の生活をしてはいけないと言われた通りに実行してきた。先生の祖父と同様な話で再認識出来て喜びを感じ取ることが出来た。先生の講演に市民一人一人が感銘を受けたのか、大きな拍手が湧いた。