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ときめきの日々を過ごしたい

最後の紅葉

2014-11-19 08:00:28 | Weblog

 毎年、写真の三ヶ所の紅葉を写真にしてきましたが、写真にする度に、その年の自然環境の様子や撮る時期によって毎年違った写真が撮れる楽しみがある。今年は一番綺麗な紅葉の時期を逸して少し遅すぎた。「紅葉」は秋の季語だ。立冬が過ぎ、紅葉が終わる季節になってからのブログに、詠む句の季語はどんな季語があるのか分からず、歳時記も紐解いて調べると、「紅葉散る」と「冬紅葉」の二季語があった。写真の最後の「称念寺」さんの紅葉だけが、晩秋に撮ったタイミングの良い時期の写真です。

  

地に映へて掃くことおしき散り紅葉

風情がある茅葺き屋根の門を抜けると古き大きい「西敬寺」さんの本堂がどんと座っている。その茅葺き屋根の門の手前に、紅葉の最盛期から離れた「楓」の赤色が黒ずんで散ることを我慢に我慢を重ねているように見えた紅葉の風景である。それでも、地に散ってその場で精いっぱいに映えている「楓」がけなげに痛々しくか感じた

 

 

 

                                                                                

 

 

  白壁に寄り添ひ映へる冬紅葉

 高橋まゆみ人形館の前に白壁の土蔵がある。そこは、人形館においでになったお客様に販売する、郷土みやげ品を揃えたお店である。その白壁の土蔵の傍に寄り添うように、終りに近い「楓」の紅葉が白い壁に対比するかに見事の紅を保って見えた。

 

 

   

 

 

 空にまで燃へて移らむ寺紅葉

 このお寺「称念寺」さんの紅葉に、毎年期待しつつ訪れるお客様が多いと聞く、この写真は晩秋の紅葉の盛りで、タイミング良く撮れた写真です。天気の良い日であればこの紅葉に陽が射して尚のこと紅の色が青空まで映へ移るかのようになるだろうと、想像した句となった。残念でしたが写真を撮った日は曇り空の少し暗い日でした。

 

 

 

 

 

 境内に色を沈めて濡れ紅葉

 左の写真は、称年寺さんの境内の紅葉です。上の写真の茂った石の階段を登ると、境内の広々とした庭が現れる。写真は少しぼけてしまいましたが、「楓」の木の一本一本に手入れが行き届いていて、それは見事な紅葉が目の中へ飛んできた。