銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

on green dolphin street

2017-01-12 12:28:16 | 日記
1959年に録音された「ケリー・ブルー」に収録されているナンバーで、この曲が好きでJAZZ聞いてます、ってところがある。最初の8小節がミの音(バス)に乗ってるのが特徴的で、聴けばあー、あれってお分かりになる方も多いのではないかしら。ウィントン・ケリーのアレンジメントはあっけらかんとしたもので、むかし聞いてた頃はこの軽さってどうなの~?と思ってたが、改めて聞いてみるとアドリヴ・パートにスッと入ってスッと出てくる感じがことさら良い感じです。ピアノ・トリオの対抗馬でいうと、1960年録音のウォルター・ビショップjr「スピーク・ロウ」収録。こちらは重厚なイントロダクション付きで、そこにまだ駆け出しの頃のジミー・ギャリソンがぶっといベースで短音のリフを入れてきて、後は始終そのリズムに乗って曲が展開していきます。あれはかっこよかったなー、そっちに肩入れしてたんで「ケリー・ブルー」はあまり聞かったというのが真相です。ビショップのソロ・パートは一生懸命、譜に書き出しました。この一曲くらい、ベースとドラムスに合わせられるといーなーと思ってました。(その昔フォルテピアノで弾いてたら、ベースが入って来てデュオったことあり。)その他で云えば、アルバムタイトルにもなっているビル・エヴァンスの演奏があって、これはドラマーのフィリー・ジョーに引っ張られるようにハードバップをやっていますが、唯一の抵抗とばかりソロ・パートを全編ブロック・コード奏法で弾き切るというあまり例のないことをやってて、ちょっと面白いかもです。

不規則な音楽

2017-01-11 06:56:11 | 日記
昨日の説明では?ですね、自分で読み返しても?でした。例えば、J.S.バッハのプレリュードのごとくドミソド・ドレファラ・シレファラ・ドミソドとやれば、つまりバスとそれに続くアルペジオと云う風に決めてやれば、流れでハーモニーを隈なく表せる。しかし Bicycle Tune は不在気味のバスがひょっこり二拍目や三拍目ウラに顔を覗かせたりするので、単線上のメロとバスの思いがけない出会いを果たすところが「たがいちがい」と呼んだ所以であるが、ちょっと伝わりにくいですね。 さて薄くなった神さまに奉納したチャックのカードリングも新調したし、耳元で鳴るウィントン・ケリー・トリオに段々心がなびいてきました♪

たがいちがいの音楽

2017-01-10 12:39:09 | 日記
NHK-FM土曜朝9時「世界快適音楽セレクション」のようなタイトルだが、Bicycle Tune も3コーラス全24小節のうち、ようやく半分まで来ました。弾けるようになるには、結局一音一音を覚えるしかないわけで。ところで譜ヅラを見るとこの曲、同時に複数の音を鳴らす和音というものが極端に少ない。と云うよりそういうタテのラインを使わずに、順々に鳴る一音一音でメロディとバスを表示し、その流れを使ってハーモニーを提示しようという意図があるように思える。ということは、指一本で弾けるって?

本のご紹介

2017-01-09 08:45:23 | 日記
正月早々ムキになって Bicycle Tune に取り組んでる理由は2つあって、2010年にまとめた譜がよく出来てて弾かないのは勿体無いのと、暮れに旧知の描いたマンガを3冊、本屋で買ってきたからだ。

  かわうその自転車屋さん ①~③ / こやまけいこ 芳文社コミックス

シンセキのヴィオラ弾きの友人で、自身もヴァイオリンとギターをこなす才媛で、同人誌「こぐまんが」主筆。マンガ誌連載および初の単行本上梓ということで、はりきってます。坂の上にあるカフェみたいな自転車屋「ストラーデ・ビアンケ」、かわうそ店長と羊のヨウコさんの元に集う客たちが織りなすチャリンコ・ストーリー。1ページに必ず1ヶ(以上)のギャグ、回収までに10話以上を要す伏線等、こやま節が炸裂。随所に散りばめられた走行風景やメカ描写も見ものです。  お陰様でコチラも譜読みが1/3まで進みましたあ。。。

そうなんです

2017-01-08 20:29:28 | 日記
Pavanna の練習を通じ、多少なりともリュート・チューニングを理解したかと云うとこで、矛先を再び Bicycle Tune に戻したんであるが、テキは手ごわく血みどろの戦いが続いている。そんな大げさな!穏やかな短い曲で、練習を聞いてる人が居たとして全くそんな状態とは気づかれないと思うが、鉄絃ギターに触れて10年、こんな手に負えなかった経験も少ない。捉えどころの無さは天下一品、でもこのメロディ・リズム・ハーモニーが混然と一段高いレベルに行ってしまってる、そんな処を聞き分けるリスナーは余りおるまいと Renbourn 先生がほくそ笑んでいる様な気がするにつけ、かなり悔しい。アルバムタイトルのハーミットは隠者を意味するが、この曲はもう仙人とでも呼ぶのがふさわしい?

ま、まさかの

2017-01-06 12:34:56 | 日記
昨晩は一家五人で食事 → カラオケ。息子どもの食べる事食べる事!唄はもう敵いませんなあ。  それはそれとして、ここに来て新しい譜をゲットするとは思わなんだ。John Renbourn の Pavanna。ハーミット(1976)収録の Bicycle Tune が難航してると先日書いたが、両曲は3絃ソを半音落とすリュート・チューニングが用いられている。6→5→4がミ→ラ→レ、1→2→3がミ→シ→ファ#と完全4度づつ真ん中に寄って行って、4絃=3絃は長三度で収まる、という構造。モダンな Bicycle のKeyはホ長で、これがなかなか手強いのだが(6度音程の多用が原因?)、嬰ヘ短調で書かれた古典風の同曲はそうした違和感がなくさっと溶け込む感じ。新しい風を取り込むとシーンが一変して新鮮になるから、あら不思議。

鏡ダイエット

2017-01-05 07:29:41 | 日記
どっかにお祭りでもない限り、ギターとその周辺のみ書き進めるダメブログです、今年もよろしく。ストラップ付けて立奏してるのは単に部屋が寒くてじっと座ってられないからだが(現在はストーブ導入済み)、どんな構えが理想的?手許の John Miller 先輩の見事な立奏お姿ジャケ(How About Me、1974)を参考に。ただ体形から来る制約とハイポジ対応可能の条件により、洒脱さは捨てて抱え上げるよな感じになってしまうのはお許し願いたい。右わき腹辺りに位置するサウンドホール上に常時右手を置くスタイルだと、音はシャリシャリと柔らかく音量も豊か。645ミリのネックのローポジも無理がない、おおよそ出来ました。

思い立って

2017-01-04 12:42:21 | 日記
正月3日、いろいろと不都合がある机上を整理した。マイデスクはお値段どおりに買ってきた横広タイプで天井板しかない構造だが、こいつの右端を自由にしたい。ここに譜面を置いて、時折えんぴつで印しをつけたりしながら立奏するためだが、いまはそこにスピーカ2ケと卓上ステレオ本体が居座っている。そいつらを窓際すれすれまで追いやっても、自由スペースは確保できないのだ。しかたなく配線を外し、うず高く積もった埃も払いつつ、デスクの左側へ押し出す。FMアンテナの移動も面倒だった。いま机の右側7割以上はガラガラになって、左手にノートパソコンを展開してもゆったりゆっくり出来る。心配は本体の上に二つ重ねて置いたスピーカで、地震が来たら超コワいかも。

zんぜn問題ナシ

2017-01-03 15:45:13 | 日記
Dave Kelly の絃高がゼツボー的にひっくいスライドギターを堪能した後は、ウィントン・ケリーのピアノトリオである。このケリー・ブルーのA面二曲目に収録された「朝日のようにさわやかに」、その昔キーボード・マガジンにコピ譜が掲載されたことがあって、でもコンビネイション・オブ・ディミニッシュと呼ばれるドミナント・コードに適用されるスケールが肌に合わなくて、それ以上突っ込めなかった過去をここで今更リカヴァリーしようという訳なのであった。正月からイヨク的じゃないこと?  近所の本屋で「かわうその自転車屋さん;こやまけいこ著」3冊、SFファンなら読め!とお達しの「バーナード嬢曰く。;施川ユウキ著」2冊、「彼女がエスパーだったころ;宮内悠介著」と大量に書物を買い込み、読み耽っておりますが、明日は仕事はじめじゃんかー

裏庭と、どん底

2017-01-02 17:25:55 | 日記
正月は休んで、二日から営業。あけましておめでとうございます、ことしもよろしくお願いいたします。本人、色々思うところがあったらしく、古くは2007年ころから書き溜めたブリティッシュ・フォークトラッドの譜面をなんとかレパートリに収めるべく、苦心しております。しかし Bicycle Tune(John Renbourn 1976)とは相手が悪い。正月から頓挫です、頓挫。気を取り直して今日はラグタイムの古典、エンターテイナーなどやっておりました。あー、もうストーブに当たりつつギター弾いてられれば、もおそれだけでよいっ!などと思っておりましたが、外出したがりの妻が袖を引くので仕方なく、ロックボトム@石岡にお買い初めです。最初一週間はセールですからね、レコファンはこれを逃してはイケマセン。さて本日の釣果は。。。

Dave Kelly / Keeps It In The Family(1969)

ブルーズシンガーを姉に持つ英国ギタリストの1st。ジェフ・マルダーの'63年に通ずるド真ん中直球レコードです。原盤はマーキュリーですが、2006年にスウェーデンで再プレスされたもの。オーストリアとかデンマークとか、我が家の棚も多国籍になって参りました。もう一枚買ってきたのは、ケリー・ブルー(リバーサイド、1959)。