日付を遡り、12/3に上京して買ってきたCDの中から。フレッド・ニールは60年代のフォークリヴァイヴァルを原点とするシンガーソングライターで、1967年(1966年かも知れない)にリリースしたアルバム「フレッド・ニール」を入手。子供を抱いたフレッドさんの大写しポートレートが印象的なジャケット、ライブラリでは「ブリーカー&マクドゥガル」に続く二枚目となる。何と云ってもトップに収録された Dolphins である。これがヤングブラッズ '71年録音のライブ盤「Ride the Wind」B面に収録されたののオリジナルである訳だ。更に云うと、ケニー・ランキンも「マインド・ダスターズ」(1967)で採り上げている。以前NHK-FMでピーター・バラカン氏が私のリクエストを採り上げてくれた時、オリジナルのタイトルは複数形だがブラッズのは単数なのだと云う結構マニアックな解説を寄せていた。原曲は三拍子、ランキンはそれに倣ったが、ブラッズは四拍子にしてグルーヴを出し、長尺のインストに仕立てている。 話をフレッドのアルバムに戻すと、Everybody's Talkin' 邦題「うわさの男」というヒット作が収録されている。1969年にニルソンが歌ってヒットしたナンバーで、当時ラジオから流れてたのを思い出した。開放的な雰囲気の曲だなと当時思っていたが、正体は7thに上乗せした9thコードをストロークする12絃ギターであったらしい。更に同アルバムには映画「インサイド・ルーウィン・デイヴィス」で主題歌扱いとなったFaretheewell、背景からいえばデイヴ・ヴァン・ロンクとも親交があったのだろうなと思ってたら Green Rocky Road も入ってて同窓会のような騒ぎである。いずれにせよ男っぽい印象を与えるレコード、ウチではロンクと並んでちょっと貴重な存在である。
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