十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

種物

2014-08-04 | Weblog
ほの暗く奥の奥まで種物屋      北原智代

昔からの商店街は、門口狭くたくさんの商店が並んでいる。種物屋さんのお隣には、金物屋さん、八百屋さん、といった感じだ。しかし、入ってみると奥へ奥へと、品物の数は多い。ほの暗い昭和の灯りの中、さまざまな種物に迎えられても、店主はなかなか現れないってこともしばしば。「阿蘇」8月号より抄出。(Midori)

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ほの黒く (今村征一)
2014-08-04 20:03:27
種物屋の景色を正確に捉えていますね。
返信する
奥へ奥へと (みどり)
2014-08-04 20:10:36
私が住む町にもこんな商店が残っていますが、
立ち寄ると、つい立ち話の方が長くなってしまいます。
返信する
倒置法か (歩九里)
2014-08-05 07:43:36
「種物屋は奥の奥までほの暗い」が現実なのですかね?
掲句のままですと、種物屋が奥の奥まで連なっていると解釈してしまいました。
「奥の奥までほの暗く種物屋」ならよくわかると思いますが?
返信する
種物屋 (みどり)
2014-08-05 08:30:00
私にはよくわかり光景でしたが、客観的な解釈ではそうなるのかな~?倒置法となっていますが、作者の行動パターンがそのまま言葉となっているようですね。店内すべてが種物だったという意味での「種物屋」と捉えましたが・・・
返信する

コメントを投稿