十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

2015-08-16 | Weblog
烏賊釣火水平線に点りをり
空蝉や裾に金糸の御所車
空爆のありたるごとく羽抜鳥
八月の空に飛行機雲にじむ     みどり


*「滝」8月号〈滝集〉菅原鬨也主宰選

 終戦70年を迎えた昨日の熊日新聞の社説には、「平和で豊かな日本の原点は、敗戦の焦土にある」とありました。今月号、偶然にも「空」という文字が3句に入っています。ふるさとの美しい空を戦火で曇らせたくはありません。(Midori)

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
八月 (今村征一)
2015-08-16 21:59:07
好きな句ばかりですが中でも「八月の空に飛行機雲にじむ」が好きです。
返信する
八月 (みどり)
2015-08-16 22:06:06
熊本の空には、よく飛行機雲が走ります。
終戦日が過ぎても、終戦の記憶を語るメディアが多いのに驚いています☆
返信する
羽抜鳥 (博子)
2015-08-17 07:33:58
「空爆のありたるごとく羽抜鳥」

戦争を回想するに十分な季語なのに、空爆は二度と起きない前提で読めば、何となくおかし味があって、良い句ですね。実験に失敗したお茶の水博士みたい。そんな平和がずっとずっと続きますように・・・。

返信する
羽抜鳥 (みどり)
2015-08-17 13:05:05
そうですね~。
日本に空爆なんて有り得ませんが、羽抜鳥のさまを、
漫画チックに捉えて、面白がってみた句でした。
でも地球上のどこかでこんな羽抜鳥がいそうな気がします。
評は分かれるかもしれません
返信する

コメントを投稿