十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

冬帽子

2016-01-08 | Weblog
冬帽をかぶつて兎さんになる     岩岡中正

白いコートの幼子が、真白い毛糸の帽子を深々と被って、ぴょんと跳ねれば、まさに「兎さん」だ。冬帽の色は、特定されてはいないが、「兎さん」とあれば、その色は白に決まっている。「兎さんになる」の下五への句跨りのリズムは、変身の瞬間だろうか。幼子への慈愛のまなざしが、「兎さん」という言葉となった、楽しくて可愛らしい一句である。「阿蘇」1月号より抄出。(Midori)

3 コメント

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兎さん (久子)
2016-01-08 19:08:24
句会で名乗りを聞いて、あら~と一同ざわめき、何とも言えない暖か~い座になりました。
ふっと主宰が三尺のお子になられた様で、肩の力が抜ける思いでした。
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兎さん (博子)
2016-01-08 19:48:14
おちゃめな岩岡先生ですね。
視線をしゃがんで合わせて、小さな子の頭をなでなでしているのかもしれないですね。お優しいお気持ちが素直に句になったのでしょうね。
岩岡先生のほほえみが見えるようです。
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冬帽 (みどり)
2016-01-09 08:24:44
九州ホトトギス大会の前日句会で出句されて、
会場みんなびっくりポンでしたね。
この「兎さん」は、岩岡先生なのかしら?
と思いましたが、鑑賞は幼子で通しました。
さてどちらでしょう?

博子さん、例会でも先生は、時にお茶目な句を出されますよ♪
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