小鳥来る涸るることなき酒の壺
豊穣のひかり啄む稲雀
ここからは光の国や秋遍路
つまべにや風の編みたる相聞歌 みどり
*「阿蘇」1月号、岩岡中正主宰選
【選評】
まるで美しい小鳥が触れて、たちまち命尽きぬ酒壺となったような、夢のある取り合わせの句である。ふとした秋の午後のひとときのいのちの讃歌である。この壺には、酒もいのちも詩も、涸れることはないのである。
昨年、阿蘇五岳の大自然に囲まれた酒蔵を訪ねました。阿蘇の豊富な水と阿蘇の大地が育んだ米で醸される地酒は、まさに阿蘇の酒です。酒造りには早い時期だったので、十三代目当主より酒造りについていろいろ説明を頂きました。御当主は、「酒林」と仰っていましたが、今頃は青々した酒林が下がっていることでしょう。(Midori)
豊穣のひかり啄む稲雀
ここからは光の国や秋遍路
つまべにや風の編みたる相聞歌 みどり
*「阿蘇」1月号、岩岡中正主宰選
【選評】
まるで美しい小鳥が触れて、たちまち命尽きぬ酒壺となったような、夢のある取り合わせの句である。ふとした秋の午後のひとときのいのちの讃歌である。この壺には、酒もいのちも詩も、涸れることはないのである。
昨年、阿蘇五岳の大自然に囲まれた酒蔵を訪ねました。阿蘇の豊富な水と阿蘇の大地が育んだ米で醸される地酒は、まさに阿蘇の酒です。酒造りには早い時期だったので、十三代目当主より酒造りについていろいろ説明を頂きました。御当主は、「酒林」と仰っていましたが、今頃は青々した酒林が下がっていることでしょう。(Midori)
何度読み返しても良いお句ですね。
「酒林」という言葉を教えて下さった、御当主のお蔭です。