十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

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2016-01-07 | Weblog
小鳥来る涸るることなき酒の壺
豊穣のひかり啄む稲雀
ここからは光の国や秋遍路
つまべにや風の編みたる相聞歌    みどり


*「阿蘇」1月号、岩岡中正主宰選

【選評】
 まるで美しい小鳥が触れて、たちまち命尽きぬ酒壺となったような、夢のある取り合わせの句である。ふとした秋の午後のひとときのいのちの讃歌である。この壺には、酒もいのちも詩も、涸れることはないのである。

 昨年、阿蘇五岳の大自然に囲まれた酒蔵を訪ねました。阿蘇の豊富な水と阿蘇の大地が育んだ米で醸される地酒は、まさに阿蘇の酒です。酒造りには早い時期だったので、十三代目当主より酒造りについていろいろ説明を頂きました。御当主は、「酒林」と仰っていましたが、今頃は青々した酒林が下がっていることでしょう。(Midori)

2 コメント

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酒の壺 (今村征一)
2016-01-07 22:32:55
小鳥来る涸るることなき酒の壺
何度読み返しても良いお句ですね。
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酒の壺 (みどり)
2016-01-08 06:27:39
ありがとうございます☆
「酒林」という言葉を教えて下さった、御当主のお蔭です。
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