十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

落椿

2013-02-26 | Weblog
石庭の波音を聞く落椿     加古宗也

「石庭の波」とは、波状に引かれた箒目のことだろう。
その波音を聞いているのは、深紅の落椿・・・。
幽玄の美の世界から聞こえる波音のようだ。
2013年版「俳句年鑑」より抄出。(Midori)

4 コメント

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落椿 (今村征一)
2013-02-26 23:12:10
誰にでもわかる大好きな句です。
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落椿 (みどり)
2013-02-27 06:12:17
モノクロの世界に、落椿の紅が鮮やかですね☆
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箒目 (歩九里)
2013-02-27 06:30:06
幼き日、隣りのお寺に修行中の若い僧が来て、境内に箒目を描くのを手伝ったことを思い出した。境内は子らの遊び場だから、束の間の波の模様ではあったが、箒で綺麗な線を描く緊張感は楽しかった。
線を描いて聞こえたのは、箒の音でなく波の音だったような気もしてきた。
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石庭 (みどり)
2013-02-27 07:23:54
小さな玉砂利を掃く音は、なるほど波の音に似ていますね。
石庭の石の周りは、丸く箒目が引かれていますが、
石は島に見立てているのでしょうか?
先人の美意識は凄いですね~。
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