十七音のアンソロジー★。・.:・゜'☆,。.:・゜'★

虚と実のあはひに遊ぶ  Since 2008 by Midori♡ H

地虫出づ

2015-05-21 | Weblog
声継ぎて読経のびやか地虫出づ     原田健治

読経とて息継ぎは必要。声を継ぐたびに、声の調子は大きく変わり、聴くものの心にも響く。「読経」と、「地虫」。地虫にはじまる森羅万象の目覚めである。「滝」5月号〈滝集〉より抄出。(Midori)

2 コメント

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読経 (久子)
2015-05-21 19:56:42
少し声上げて読経、好きです。
なかでも「如是我聞(にょうぜがーもん)・・・」で始まり、「又舎利弗(うーしゃーりーほつ)・・・」で繫いでいく「仏説阿弥陀経」は極楽の美しい風景、雅な音楽、鳥の声、三千世界の仏様のお姿を彷彿とさせます。
読経しながら、和尚様と違うところで息継ぎするのが決まり。    それぞれが回りの人とちょっと違うところで息継ぎする、その息使いは微妙で、一種酔って、何とも言えない気分になる。和尚様の数が増えると一層、荘厳さが増す。

「声継ぎて」がいい雰囲気です。
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読経 (みどり)
2015-05-21 21:59:29
読経は有難いものですが、長いより短い方がほっと息を継げます。
「声継ぎて」が、この句の手柄ですね。
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